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韓国のクラフトビールと絶品タッカンマリ 韓国・ソウル旅行③

酒飲みに優しい、人にも優しい韓国



今回の旅で、圧倒的に足りていないものがある。
アルコールである。

初日の飛行機内や夕方、夕食時、夜…ともちろん飲んではいるのだが、通常は旅行となるとわたしの左手には常に何らかのアルコールがある。

しかしそれは国内での話。海外は路上飲酒が禁止されている国も多く、そこまでして飲みたいわけでもないので韓国が路上飲酒OKなのかどうか調べてくるのを忘れていた。ちなみに3日間の旅のなかで路上飲酒している人間はひとりも見かけなかった。

というわけで、次に向かったのは韓国のクラフトビールが飲めるお店、「Kiwa Taproom」。鐘路区というエリアにあって、安国駅から徒歩圏内。このあたりもまたユニークで、昔の町並みと今どきのおしゃれなお店が混在しているかんじ。例えば…

おなじみの

「バスキン・ロビンス」もこのとおりである。まるで京都のスタバみたい。

目が目が
TOGETHER()え…
これは!

これは!わたしの出身地でおなじみのトンバイ塀ではないか!トンバイ塀とは、「登り窯を築くために用いた耐火レンガ(トンバイ)の廃材や使い捨ての窯道具を赤土で塗り固め作った塀のこと」である。地元ではたまに見かけるのだが、まさか異国で見るとは。しかしそれもそのはずで、有田焼の生みの親は朝鮮王朝の陶工なのだ。そのあたりの歴史は大人になってから「朝鮮出兵で豊臣秀吉が連れてきた…それって…」と、どういうことなのか気づいてしまい複雑な気持ちになったりならなかったり。

と、なぜぶらぶら歩き回っているのかというとKiwa Taproomが13時半オープンだからである。開店まで時間をつぶしがてらうろうろ。13時半ぴったりにお店に入店した。

高まる

お店のスタッフはとてもフレンドリーで、我々が旅行客と分かると(一眼レフを首から下げてザ・観光客のコスプレをしていたので)、wi-fiのパスワードを教えてくれるなど、とてもやさしい。店内はとてもおしゃれで、これまたデートスポットにちがいない!

お待ちかねの

ビールが到着。

ウワー!お洒落なグラス!今から飲もうというのに飲んだ数時間後みたいなイラストがセンス良い。

ちなみにせつこさんはビールが苦手なのでジンジャーエールを。ソフトドリンクもいくつか種類があるので同行者が飲めない人でも安心。フードメニューもお肉類など充実していたのだが、お腹がゆず塩ラーメンでいっぱいだったので断念。もとい、飲酒するときはそんなに食事はとらないほうではある。体内をアルコールで満たしたい派。

もう一杯いっちゃうもんね

2杯目に飲んだ黒ビールもおいしかった。値段も手ごろで1杯7000ウォン。酒飲みに優しい国だ。

その後、東大門へと移動。友だちが「東大門にはザハ・ハディッドの建築物があるからそれを見てからタッカンマリを食べるのがおすすめ」と教えてくれていたので今回絶対遂行しようと心に決めていた。

最寄りは東大門歴史文化公園駅。ここに直結している「東大門デザインプラザ(DDP)」というのがザハの建築物らしい。実をいうとザハの建築物をちゃんと見るのは今回が初めて。以前ドバイへ行ったときに、ザハが手がけたタワーホテル「ME DUBAI」を見かけたのだが(車中から)、まだ建築中だった。

ウワー!

即圧巻。

ザハ曲線
人もけっこういた
SFじゃん
遠くから見てもすごい
どうなってるの

写真で見返してみてもすごい迫力。
日本から一番近い、ザハの建築物を見ることのできる場所。ぜひ行ってみてほしい。

壁の感じがいい

夕飯にはちょっと早いぞということで、初日に買いそびれた化粧品を買いに再びオリーブヤングへ。いろんなところに店舗があるので助かる。

川…?
城郭

東大門駅側に行くと、小高い山のようなものがみえる。後ほど分かったのだが、ここは城郭通りらしく、城郭に沿ったウォーキングコースが人気なのだとか。

入隊しているお兄さんの姿が

けっこうな勾配で、頂上(?)直前のところでせつこさんが「もうここで良い!」と悲鳴を上げた。逆にこんな目の前で諦める…?と一瞬だけ休憩したら復活したらしく結局頂上まで登ることができた。なぜ我々は一気に登り切ろうとしていたのだろうか。

頂上からの眺め

ここがゴールだと思っていたのだが、どうやらさらにコースは続いているらしかった。そりゃそうである。ここがゴールならまったくウォーキングにならないだろう。

小山登りを終え、東大門でタッカンマリを堪能!人気店「陳玉華ハルメ元祖タッカンマリ」へ入店。このあたりには「東大門焼き魚横丁」もあってサバとかいろいろな魚(サバしか判別できず)が店頭でジュージュー焼かれていて、とてもおいしそうだった。ソジュと合いそう。

席に座ると即座に鍋が設置される。日本語を話せるスタッフに「はじめて?」と訊ねられたのでそうです、と返答するとタレを作ってくれた。

生ニラ入り

これがとってもおいしかった。せつこさんが「ニラって生で食べれるのねえ」と言っていたが、わたしは料理をしないので返答に困った。ニラとネギの違いがよく分からない。

ぐつぐつ

「お餅はもう食べていいよ!」とスタッフが声をかけてくれる。「食べ終わったら鶏もたべごろ」的なことを教えてくれた。ユニークな時間表現だ。めちゃくちゃ食べるの早い人が来たらどうするのだろうか…。

チャミスル~

チャミスルのほかに、マッコリ(5000ウォン)を頼んだら、なんと1本まるごと登場。安すぎる!やはり酒飲みに優しい国だ。このあたりは屋台もたくさんあって、そういうところで飲み食いするのも楽しそうだなと思った。次回はトライしてみたい。

そんなこんなで2泊3日の旅は終了。翌日昼頃に空港へ向かい、無事に帰国の途へ。自宅へ戻るとネコが水をぶちまけたり餌の入ったケースをテーブルから落下させていたりと帰る早々ちょっとした掃除イベントが発生したが、無事に留守番してくれていた。えらい!

どこ行ってたんだよの顔

23年ぶりの韓国旅行。せつこさんに至っては初めての海外旅行である。日程がぐうぜんにも三・一運動の日にかぶっていて、タイミングよ…。あちらこちらで国旗を見かけたのはそういうことか。

今回の旅で出会った韓国の人はみんな優しく、またすぐにでも行きたいなと思った。梨泰院に行きそびれたし。

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