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那覇かイスタンブールか 沖縄・那覇①

韓国から帰国し、2日後の夕方から沖縄県那覇市へ旅行に。寒い土地から温暖な土地への移動なのでいつもは比較的荷物の少ないわたしだが、今回ばかりは持っていく服の量が多かったしチョイスに悩んだ。気温差10℃以上。

福岡空港から向かったので、飛行時間はおよそ1時間45分。到着したのは19時ぐらい。着陸時に上空から窓をのぞくと街がきらきらと光っていて「けっこう都会なんだな!」と安心した。
なぜならわたしの地元である佐賀空港に降り立つ場合、夜に上空から眺めると真っ暗だから。人を不安にさせる暗さ。

3月初旬の沖縄は20℃ぐらいとのことで、厚手のコートは邪魔になるだろうと実家に置いてくるという大胆な行動に出ていたため寒さが心配だったが、置いてきて正解だった。ロングTシャツに軽い上着があれば大丈夫。

那覇空港からは「ゆいレール」というモノレールで移動するのが便利。車内には春休みの旅行と思われる家族や学生が多かった。滞在するホテルは「ロハスヴィラ」。いわゆるドミトリーである。最寄り駅の美栄橋駅からは徒歩5分でホテルはほぼ国際通りに面している。

ロハスヴィラは個室4泊で5000円という爆安価格の宿で、いろんなことが全然気にならない、宿代にお金をかけたくない!という人にはおすすめ。ちなみに前述したとおり国際通りが近く、「美ら豆食べたい、美ら豆食べたい~♪(童謡『しゃぼん玉』の替歌)」とCMソング(?)を歌うおじさんの声が映像看板から夜中まで鳴り響いている。窓を閉めれば遠くにかすかに聴こえる程度だが、気になる人は寝酒が必要になるかもしれない。ちなみにわたしは滞在2日目には無意識に「美ら豆食べたい」と口ずさむようになっていた。

チェックインをして、荷解きをして、とやっていたらだいぶ夜も更けてしまったので初日は国際通りで軽く飲んで、知り合いの出演しているDJイベントに少しだけ顔を出し、寝床(ホテルやドミトリーでもなく、この呼び方がもっともしっくりくる)へ帰宅。

翌朝早めに起床してぶらぶらと街を散歩。

国際通り

今回の旅はとくに観光の予定もなく、「沖縄行ったことないから行ってみよう」というノリで始まったものである。また、タイミング悪く仕事が入ってしまい、沖縄で原稿執筆まったなし状態だったのであまり無理して移動しなくても良いかなという気持ちだった。

観光地に行くのが嫌いというわけではないのだが、子どものころから家族旅行中に映画を見に行ったり、書店に行ったり、地元でもできるじゃんというのをやるのが好きだった気がする。

ところで…。

青島食堂

町並みがなんだか独特である。

しんあいでんき

どこかで時間が止まっているような。しかも人のいる気配がまったくしない(実際に誰ともすれ違わなかった)。

山田洋次の看板

映画館ではなさそうなのだがなぜか山田洋次監督作品の看板が。顔の部分がきれいに削れているが、帽子の具合からみるに間違いなく寅さんだろう。

アミューズメントパーク

異国感というか、SF感というか、不思議な雰囲気だなと思いながら歩いていると…

ザリガニ

巨大なザリガニが屋根に!!!!いや、伊勢海老?まるでB級映画のような悪夢感。そういえば少し前に「キラーカブトガニ」という映画がちょっとだけ話題になっていたな。

居酒屋「まつり」、コンセプトが謎すぎると思いながらふと周囲をみわたすと

あっネコちゃん!

首輪しているから飼い猫だね

目線はいただけなかったが、しばらく一緒に歩いてくれた。

どこ行くのかな~
タタタッ

ネコちゃんの歩く方向へついていくと…。

到着

すごい佇まいの店を見つけた。写真では看板が二つしか見えないが、じつは三つある。「不細工」「未完成」あともう一つもパンチのある名前だった気がする。

二毛作ならぬ三毛作な店の前で足を止めていたところ、どこからともなく

すり~

あらっもう一匹ネコちゃん!

すごく愛想が良くて、足に絡みついてきたかと思うと

ごろごろし始めた。

ローリング
キャット
落ち着いた

耳がカットされているので地域ネコちゃんかな。

お花がきれい

しばらく歩くと

なに見てんだよ

またネコちゃん!

ここにも!

青いバケツの水飲んでた

また!

トド…

お花がかわいい

じゃなくてネコちゃん!

見落とすところだった

そんなところにも!?

喧嘩中。なお状況は見えなかった

喧嘩している声が聞こえると思ったらここにも!

緑どうした

この子はからだが緑色に汚れていた。塗装したてのところでごろごろした疑惑。

1時間もしないうちに大量のネコちゃんに出会った。まるで猫の街として有名なイスタンブールのようだ。

美人さん

自販機のところにいたネコちゃんの写真を撮っていたら、通りがかったおじさんが「その子は触らせてくれるよ~」と声をかけてくれた。沖縄のおじさんと初めてのコミュニケーション。

それにしても那覇に猫が多いとは聞いたことがなかったので驚き。

空が青い

牧志公設市場の周辺にはアーケードが広がっていて、飲食店やお土産店、衣料品店などが立ち並んでいる。シャッターの閉まっている店も多いのだが、若者が始めたらしい新しくてきれいなお店もちらほら。ただ、東京から訪れた旅行客(わたし)からしたら、昔ながらの風情あるお店のほうが魅力的にみえてしまう。ゴールデン街が海外の観光客にウケるのもこうした理由だろうか。

台湾茶屋

台湾茶屋の手前に見える服の山にまぎれて(外で)おばあさんがミシンで服の修繕をしていた。もとは呉服屋さんだったそうなのだが、いまは古着の店を営んでいるらしかった。それにしてもすごい数の服。

古着屋といっていいのか

外まであふれだしている。というよりも外に置いているのか?
「なんだか増えちゃってね~」とのことだった。のんびり。

おや

と話していたら、またネコちゃん。

長毛

もう一匹ネコちゃん。近くにいたおばさんが「この子は触らせてくれるよ」と教えてくれた。わりとさわらせてくれる子が多い。ただ、この油断が後に悲劇を招く…。


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