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物価の高さを思い知らされる シンガポール1日目

時は6月まで遡る。
大学時代からの友人が今春からシンガポールへ海外赴任することになった。
数カ月に1度は互いにひどい状態になるまで酒を飲む仲だったので、「次はシンガポールでべろべろになるまで飲もう」と約束して見送った。

正直、シンガポールという国はこういう機会でもなければなかなか行こうという気にならない国のひとつ。だから今回のシンガポール旅行のきっかけを作ってくれた友人には感謝感激である。

シンガポールではホテルを予約するつもりだったが、「ホテル取るぐらいなら酒代に充てたほうが良い。うちに泊まれ」と友人が言うので飛行機のチケットだけを握りしめいざ、早朝の成田空港へ。

…行くはずだったのだが、事態は急展開。荷造り8割ほどで前日寝てしまったわたしは、目覚まし時計を4時にかけていた。これでも8時に成田発の飛行機に乗るにはだいぶギリギリではある。

ところが、あろうことか目覚まし時計をスヌーズごと止めて、二度寝をしてしまったのだ!!!起きたら5時。およそ1時間の寝坊に頭が真っ白、お先真っ暗。
慌てて自宅から成田空港までのタクシー料金を調べたところ、約3万円である。出国前から3万円の出費は痛すぎる…それでも気持ちの半分はタクシーを選択しようとしていた。

そこでいったん落ち着いて(落ち着いている暇はまったくないのだが)、電車のルートを探してみると、当初の予定より30分ほど到着は遅くなるが、タクシーの10分の一の料金で成田までたどり着けることがわかった。

30分の遅れは正直、かなり際どいところではあるがお財布事情などを考慮した結果、電車を選ぶことにした。

今回お世話になったのは「スカイライナー」。都心から成田まで最速36分だ。

なぜ、わたしがこれほどまでに焦っていたのかというと、今回利用した航空会社が「スクート」だったからだ。
スクートはシンガポール航空グループのLCCで、かなりお安くチケットを買うことができる。今回の往復チケットも6万円弱だった。

しかし、そのかわりにと言うのもあれだが、搭乗手続き締め切り時間に少しでも間に合わないと機内に乗せてくれないという口コミを目にしたことがある。

わたしは締め切り時間10分前にカウンターへ到着し、手続きをし終わったのがちょうど締め切り時間だった。この日はわたしのうしろに並んでいた人も時間が過ぎた後にまだ手続きができていたようだが、搭乗手続きは余裕をもって済ませるのが安心安全である。

シンガポールまでの所要時間はおよそ7時間で、時差は1時間。
事前に、電子入国カード・健康申告書の「SGカード」というのをウェブで済ませておくと、入国がかなりスムーズだ。チャンギ空港に到着すると、係のおじさんが「SGカード持ってる人はこっち!」と誘導してくれるので迷うことはなさそうだ。

昨今の流れなのかパスポートへの入国スタンプが必須ではなくなっているのだが、スタンプが欲しい人は専用カウンターで押してくれるようだった。なお、わたしは面倒くさかったので並ばなかった。

空港で友人とすぐに合流。夜は「Beerfest Asia」というアジア最大のビアフェス(本当かよ)に行く予定にしていたのだが、お腹が空いたので空港で軽く食事を。

シンガポール飯!

最初に頼んだのは「ジンジャーチキン」。薄切りのキュウリと鶏もも肉をレタスにはさんでジンジャーソースをかけて食べるというもの。

これで約3000円…。
そう、シンガポールはとにかく物価が高い。

各テーブルに置かれている紙製のおしぼりは有料。なので、シンガポールに住む人たちは基本的にウェットティッシュを持ち歩いているそうだ。

このジンジャーチキン、レタスに巻いて手づかみで食べるのでもちろん手はべちゃべちゃになる。
友人に、「ウェットティッシュちょうだい」とお願いしたところ、「家に忘れた」との返答。結局、有料おしぼりを使うことになった。

もう一品頼んだのは揚げ出し豆腐のエスニック風のような料理。

豆腐ふわふわ

こちらは確か1800円ぐらいだった。
高い…。

そそくさと食事を済ませていったん友人の家へ荷物を置きに行く。
シンガポールでは配車アプリも普及していて、友人は「Grab」というのを使用していた。配車アプリは行先もすでに伝わっているのでとても便利。今回の旅ではほぼこのアプリを利用した。

「Beerfest Asia」では、ちょっと奮発してVIPチケットを購入した。なぜなら、普通のチケットは35ドルでビール1杯付き。VIPなら150ドルで飲み放題なのだ。

ただ、このVIPチケットで飲めるビールはVIPエリア(ただのテラス席)でしか飲むことができず飲みながら会場をうろうろすることができない。そして食事は別料金。お金がかかる…!

野外にずっといるのも疲れる、と友人が言うので、フェスでひととおりビールを楽しんだら「D.Bespoke」というバーへ移動。こちらは金高さんという日本人オーナーが経営するオーセンティックバーだ。

品ぞろえも豊富で、雰囲気も良い。わたしと友人はジントニックを注文した。

しかし、ここに長居するのも危険(財政が)なので、2杯ほどいただくと友人の家へと帰宅することにした。

友人の家には箱買いしたタイガービールがあったのでそれをいただく。これが一番お金がかからずに済む…。





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