見出し画像

2024年秋に廃止。シンガポール競馬場へ シンガポール2日目

シンガポール出発まで日にちが迫ってきたところに飛び込んできたニュース。「シンガポール競馬の廃止」である。

これは絶対に行くしかない…!ということで、競馬に1ミリも興味がない友だちと共にシンガポール競馬場へ行くことになった。

ちなみにシンガポールは基本的にクレジットカード対応のところがかなり多いので現金はそんなに必要ないが、競馬場では現金しか使えないので要注意だ。出国日に寝坊し、なんなら事前に両替もしていなかったわたしは現金をまったく持っておらず友だちからお金を借りる羽目に...。
特筆すべきはマークシートを記入するためのペンも有料なので持参するか、現地で購入しなければいけない。

シンガポール競馬場は市の中心部から電車で45分ほど離れたところにある。MRT鉄道のクランジ駅と直結しており、東京競馬場や京都競馬場、阪神競馬場などと同じような立地だ。

駅に降りてみての感想だが、かなり閑散としている。シンガポール中心地では欧米人などもちらほら見かけるが、ここにはほぼいなかった。友だちいわく、中国系の人しかいない!とのこと。しかもほぼおじさん。

我々が行ったのは日曜だったのでレースも開催されていたが、スケジュールは要チェックだ。周りには競馬場しかないのでここまで来て開催されていないと心が折れる。

前述のように競馬場は閑散としていたのだが客席もこのとおり。がらんとしていて、まるでトレセンのようだ。

遠くに馬が見える

空調が効いているのと、マレーシアやオーストラリアの中継もやっているせいか、どちらかというと屋内のほうが盛り上がっていて、レース終盤になると「●△☆~~~!!!」と叫び声が。「させーっ!!!!」的なことを言ってるのだろうと推測。

ちなみに、シンガポールでは路上喫煙がNGで、飲食店でも客席で吸うことのできるところはほぼ無い。だが、競馬場の観客席では喫煙が可能(公式にそうなのかは不明、というかダメだとは思う)。なぜなら、吸い殻があちらこちらに落ちていたからだ。友だちは青空の下でタバコが吸えることがよっぽど嬉しかったらしく、「最高!」と喜んでいた。

空いているのでかなり近くで見ることができる
誘導馬
パドック

人が少ないのでパドックも見やすい。こんなに間近で馬を見たのは初めてかもしれない。

ちなみにわたしは友だちから1000円現金を借りて、馬券を買ったところ3000円まで増やすことに成功した。これで2000円の現金を手に入れることができた。

お金を増やすことに成功したので、ようやく競馬場飯を…と、フードコートに向かったのだが、7割ほどがすでに廃業していて、営業しているのはドリンクを売る店と、ヌードル店、フルーツ氷?のようなデザートを売る店だけ。
昔はもっと賑わっていたんだろうなと思うと切ない気持ちになった。

エビと大ぶりな肉が入ったヌードル。その場で麺をチョキチョキとハサミで切って作ってくれる。シンガポールではわりとメジャーな料理らしく、価格は500円ぐらい。物価が高いシンガポールではかなり安い価格設定に感動した。

ビールはカールスバーグとタイガービールの2種類。こちらも300円ぐらいだった。競馬場のご飯というのは全世界共通でお財布に優しいのだろうか。

シンガポール競馬場は180年以上の歴史ある場所。廃止後、敷地は政府に変換され、住宅地などとして活用されるらしい。競馬ファンとしては悲しい話だ。

廃止前に行くことができて良かった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?