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正しい「せんべろ」と480円のソーキそば 沖縄・那覇②
猫三昧したところで、小腹も空いてきたなと時計を見ると午前10時。さすが沖縄、3月初旬にして軽く汗ばむ陽気。汗をかくとお酒が飲みたくなるものだが、まだ午前中。酒類を提供してくれるようなお店はまだ開店前だろうということで、コンビニエンスストアでビールを購入。
郷に入っては郷に従えというやつでオリオンビールをチョイス!今回の旅行で一生分のオリオンビールを飲んだと思う。ちなみに後日聞いたところによると、沖縄の人はあまりオリオンビールを飲まないらしい。「じゃあ泡盛を…?」とたずねたところ、「いや、ハイボール」との返答だった。
全国的に流行りすぎているハイボール。
ビール片手になんとなくぶらぶら歩いていると、薄暗いアーケード街でなにやら賑わっている場所が。
なんと!立ち飲み屋である。
「大衆串揚酒場 足立屋」。10時~22時まで営業中。さきほど飲み始めたばかりの缶ビールを一気飲みして早速インしてみる。
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沖縄の「せんべろ」セットは、基本的にドリンク3杯+おつまみ。のん兵衛の街として名高い(?)博多と同じ設定。そもそもせんべろとは「1000円でべろべろに酔っぱらう」という意味なのに都内のせんべろときたらドリンク1杯におつまみ3品というパターンが多すぎる。これではまったくべろべろになれない。真のせんべろセットとは少なくともドリンク3杯から、である。
ほとんどの客はせんべろセットを注文していたが、単品でもかなりお財布に優しい価格設定なので安心して飲むことができる。
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正直なところ、店名に冠している串揚げは普通だったが、もつ煮と塩サバはおいしかった。もとい、飲みメインなので食事はある程度の水準を満たしていれば気にならない。もちろんおいしいに越したことはないのだが。
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このすぐ近くに「角打ち酒場 足立屋」という系列店があって、トイレに行きたい場合はそちらの店舗で借りることになる。角打ち酒場のほうは17時~25時までの営業で、ローストビーフや合鴨など洋風なメニューがそろう。同席する相手にもよるが、デートで行くならそちらの店舗のほうがおすすめかもしれない。ちなみにわたしはどちらでもいい。お酒が飲めれば。
串揚げのほうの足立屋は朝10時から営業しているということで、4泊の滞在中ほぼ毎日通ってしまった。朝から営業しているといえば新宿の晩杯屋という立ち飲み屋は7時から営業している。もし早朝新宿で飲みたい人がいたらぜひ訪れてみてほしい。前日の飲み会から帰るタイミングを失った残党と夜勤明けの人がいるのではないだろうかとイメージしている。ちなみに足立屋は朝から飲みたそうな客でにぎわっていた。これが沖縄…。
足立屋の真向かいには、「田舎」というソーキそばの店がある。
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こちらのお店、なんとソーキそばが480円なのである。店内には「近年の物価高騰によりやむなく値上げをさせていただきます」という旨の張り紙があったが、それでも安すぎる。
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なにしろ480円でこのクオリティである。お肉はたいへんやわらかく、ボリューミー。今回の旅でいちばん感動した食べ物だ。このお値段でこのクオリティのソーキそばを食べてしまったのでほかの店で食べられなくなってしまった。おそらく最安ソーキそばだと思う。
前述したとおり足立屋に毎日通ったので「田舎」の様子も横目でうかがっていたのだが、連日大盛況のようで、YouTuberのような風貌の若者(偏見がすぎる)などがぞろぞろと吸い込まれるように入店していた。女性店主がワンオペで切り盛りしているようなので、大変そうだ…。
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ソーキそばに大満足して歩いているとまたネコちゃん。
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独特な看板を眺めるなど。
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沖縄といえば、泡盛、オリオンビール、ゴーヤ、ソーキそば、海ブドウ、タコス、ブルーシールである。
酒好きなので、甘いものは苦手だと誤解されがちだが、全然そんなことはない。むしろ甘党である。ただ、酒も飲んで甘いものも好きなだけ食べていたらわがまますぎるボディになりかねないのでできる限り避けているだけなのだ(酒>>>>>甘いもの)。
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アーケード街にブルーシールのお店があったので食べてみた。実は初めて食べるのだが、とてもおいしかった。アイスが異様に小さく見えるが、これはわたしの手が大きすぎるためである。
ブルーシールでいったん酔いを冷ましながら歩いていると、「ぐるまーう」という泡盛が飲めるお店を発見。硬貨を入れてボタンを押すと泡盛が出てくる利き酒システムで、すべて200円なのだがこのお値段で飲めないような貴重な泡盛もラインナップされている。ちなみに「ぐるまーう」とは、お母さん猫が子猫に呼びかけるときの鳴き声だそう。やはり猫の街…。
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この自販機に見覚えがある人もいるのではないだろうか。わたしはある。本来はスキー場だが、個人的にはフジロック会場の最寄りとして有名だと思っている越後湯沢駅にある日本酒の自販機。なんとここの自販機は「ぐるまーう」の店主が独自開発したらしい。
泡盛はぜんぶで18種類あるのだが、埼玉県からやってきた女性の旅行客が2周(つまり36杯)飲んだらしい。「実は女性のほうが強いよね~」と店主は笑っていた。
強すぎる…手合わせ願いたい。
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