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波乱の夏。相次ぐ強豪校敗退のワケ

相次いだ強豪校の敗退

高校野球ファンなら承知かもしれないが 

今年の夏は強豪校の予選敗退が相次いだ。

山梨学院(今年センバツ優勝・山梨)
報徳学園(今年センバツ準優勝・兵庫)
盛岡大付(岩手)
鶴岡東(山形)
日大東北(福島)
花咲徳栄(埼玉)
春日部共栄(埼玉)
國學院久我山(西東京)
二松学舎大附(東東京)
関東第一(東東京)
帝京(東東京)
横浜(神奈川)
東海大相模(神奈川)
帝京長岡(新潟)
静岡(静岡)
大阪桐蔭(大阪)
報徳学園(兵庫)
創志学園(岡山)
高松商(香川)
帝京第五(愛媛)
明徳義塾(高知)
福岡大大濠(福岡)

ざっと知る限りだとこのような感じ

今日30日は地方大会ラスト

東東京と大阪の代表校が決まった。

東東京は共栄学園

ごめんなさい、正直予想してませんでした。
二松学舎だろうと。

その二松学舎は3回戦で堀越と対戦。
延長タイブレークの末、5ー6で敗れた。

10回表に3点を奪ったが、その裏にエラーや犠牲フライ、安打で同点にされる。
その後2死2塁で遊ゴロが一塁へ悪送球となり、思わぬかたちでサヨナラ負けを喫した。

自分はこの試合をちょうどリアルタイムで見ていた。
この時の堀越は3点差であっても、どこか余裕のある雰囲気を感じた。

逆に二松学舎はタイブレークで1、2塁からのスタート。リードしているとはいえ、どこか緊張感はあったはずだ。
最後はエラーで決着となってしまった、、

①エラー絡みによる失点

今回の強豪校敗退の一つの理由は、ミス絡みの失点と考える。

東京出身であるため、東東京と西東京を例に挙げるが

東東京の準決勝、共栄学園岩倉の試合。

岩倉帝京修徳を破り、勢いに乗る。
しかし、この試合最後は岩倉のエラーにより共栄学園がサヨナラ勝利を収めた。

西東京の準決勝は生で観戦していたが、代表になった日大三は初回にエラーをし、そこから4失点。

そう、何が言いたいのかというと

エラーが絡んだ出塁はほぼほぼ得点になってしまうということだ。

夏の舞台。この試合で勝つために選手達はここまで必死に練習してきた。

甲子園には魔物が潜む

とよく聞くが

うん、予選から潜んでる

大舞台で普通のプレーをすることがいかに難しいか。私も高校球児だったため、十分承知。

西東京大会で準優勝した日大鶴ヶ丘の野球を見ると、前の記事でも話したがパワーヒッターがいるわけではない。

しかし、守備やバントの確実性、ムダな四死球を出さない。そこの徹底が実際に結果として現れた。

練習の中で、いかに緊張感を持ってやるか

そこがカギになると考える。

②決勝戦はエースが投げるという固定観念の崩壊

大阪大会は

大阪桐蔭×履正社の決勝戦。

このカードを見るとなんかもったいなというか、、

大阪代表二つにしよ!って思っちゃう。

大阪桐蔭の先発はエースの前田悠伍くん

1年の秋からベンチ入り。
大阪桐蔭で1年からベンチ入りとか、、
何をしたらそうなるのか聞きたいわ

ただ、その前田くんは
2回に先制点を許した。

その先制点はエラーからの失点、、

その後も4回に安打、犠打、死球で満塁とし2点タイムリー、、

なかなかリズムをつかめない。

それでもその後はゼロ行進

6回には満塁のピンチもあったが、無失点で切り抜けた。

しかし、

打線が履正社の先発、福田幸之介くんを最後まで捉えきれず、まさかの無得点で甲子園出場とはならなかった。

©️バーチャル高校野球

打線を見てるとどこか桐蔭らしくなかった

試合を全部見ているわけではないが、タイミングが合ってなく終わってみれば安打は3本のみ。

1年時からレギュラーを張った強打の徳丸快晴くんは1安打を放つも、中軸が完璧に抑えられた。

逆に履正社打線はエースの前田くんに対し、チャンスを多く創出。

なぜ、こうした現象が起きたのか。

決勝でエースが投げるという固定観念が覆えされているのかもしれない。

前田くんは1年の時から投げている。

有名すぎて情報があって対策しやすかったのかもしれない。これも原因の一つ。

ミス絡みの得点はあったが、今日の試合を見る限り履正社の方がアジャストしていたのは確かだ。

履正社"打倒前田"を掲げてこの一年間取り組んできたのかが一目でわかる試合だった。

逆に桐蔭サイドで考えると、履正社の投手福田くんは10番をつけている。

1番の増田壮くんは準決勝で先発していた。

もちろん桐蔭の投手陣が少ないというわけではないが

決勝での先発の起用は駆け引きと難しさが伴う。

桐蔭予想をするファンは多くいたはずだが、対策・戦略の面で履正社が勝ったのかもしれない。

決勝戦でエースが登板しない。

今回の履正社のケースのように、準決勝でエースが投げたということも理由の一つ。

ただ、それだけ決勝で戦えるくらいの投手が多くいるということだ。

西東京大会決勝戦、日大鶴ヶ丘の先発は背番号3を付けた比江島くん。
ちなみに比江島くんは準決勝で完投している。

決勝でエースじゃない違う投手が来た。

これは意外な要素かもしれないが、相手にとって脅威かもしれない。

こいつなら決勝でも大丈夫。

そうした投手が何人もいるチームがやっぱり勝つんだと、個人的に感じた。

野球はやはりピッチャーがカギを握っているのかもしれない。


p.s.今年の優勝は仙台育英を予想します。須江監督の「青春ってすごく密」という言葉は自分たち若者を救った言葉でした。

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