不安な気持ちとうまく付き合うために
こんにちは。
牧 菜々子です。
不安や、焦り。
心配事や、不満。
そんなネガティブな気持ちだけでは、人は精神的に不安定になることはありません。
ではどうして、強い不安を感じると、精神的に不安定になるのか?
それは、「こんな自分はおかしい」と同時に思ってしまうからなのです。
「こんな自分はおかしい」と思うと精神的に不安定になる
どんなに不安でも、どんなに心配でも…。
自分自身がそれにOKを出していれば、精神的に不安定になることはありません。
不安と同時に、「これじゃいけない」とか、「こんな自分は変だ」という思いがあると、精神的に不安定になっていくのです。
母親なのに、育児がつらいなんておかしい。
教師なのに、善いことがしたくないなんておかしい。
責任ある立場なのに、逃げたくなるなんておかしい。
そう同時に思ってしまうことで、事態が悪くなるのです。
堪えられなくなる人は、必ず、ネガティブな気持ちと「これじゃいけない」という気持ちを、同時に抱いています。
不安な気持ちを無条件に認める
だから、不安な気持ちとうまく付き合うには、不安な気持ちを無条件に認めることが必要です。
不安になることは、変なことじゃない。
不安になって当然だ。
そう無条件に認める。
「こんなんじゃいけない」ということはないのです。
「でも」とか、「そうは言っても」とすぐに口を突いて出るところを、止めるのです。
「でも、そういうわけにはいかない。」
「こんなことを思うなんて、変だ。」
これが不安とセットになると、どんどん精神的に不安定になっていきます。
変なことじゃありません。
不安になって当然です。
やめたくなって、逃げたくなって当然です。
無条件に、認めて良いのです。
親しい人に相談してみたら、「当然だよ」と言ってくれるものです。
逆に、不安が増してしまったのはたった1人に「おかしい」と言われたからというだけのことだったのかもしれないのです。
しっかり感じた感情はやがて消える
そうやって、無条件に認めた感情は、やがて消えます。
しっかり感じた感情は、やがて消えるのです。
逆に、認めないまま、感じないように抑え込んだ感情は、溜まって悪影響を及ぼします。
不安や心配、不満や怒りなどのネガティブな感情は、無条件で認めて、しっかり感じることで、消えていくのです。
「こんなことで腹を立てるなんて、変だ」と、怒りを抑え込んでしまうと、いつまでも溜まったままです。
「怒って当然」と、無条件で認めて、怒りをしっかり感じれば、ずーっと維持することのほうが難しいのです。
「考え過ぎない」ために
精神面の安定に大切なのは、「考え過ぎないこと」です。
不安な気持ちに「そうは言っていられない」と条件をつけると、長く考え続けることになってしまいます。
「考え過ぎない」ためには、しっかり感じることが必要です。
無条件に、ネガティブな気持ちを「当然だ」と認める。
責任ある立場だとか、もういい歳なのにとか、職業柄ありえないとか、そういう考えは抜きにして。
精神的に不安定になりそうになる理由は、不安と同時に「これじゃいけない」と思っているから。
そこを外すことで、精神面のアンバランスは、大きく好転するのです。