見出し画像

上司に気分よくいてもらう方法

こんにちは。

牧 菜々子です。

10年前は、上司とよく飲みに行っていました。

その上司は、毎日、職場の人たちをローテーションで飲みに付き合わせていました。

かなり歳の離れた、男性の上司でしたが、彼の奥さんはもっとかなり年上の人で、その上司はあまり早く家に帰りたがっていませんでした。

彼は、できるだけ遅く家に帰りたいのです。

毎日のことなので、今日は誰も付き合えないという日もあります。

そんな時に、私がその上司と2人で飲みに行くようにしていたのです。

「『そういうことには絶対ならない』とは思っていません」

最初は上司も遠慮して、私と2人になるなら飲みには行かないつもりでいたようでした。

でも、私としては、上司の気分が悪くなるのは困ります。

「2人でも大丈夫ですよ。」

そう言うと、

「いいの!?」

飲みに行けることになり、上司はすごくうれしそう。

だって、彼は、なるべく遅く家に帰りたいのです。

そのかわり、このことだけは伝えておきました。

「2人だけでも、『そういうことには絶対ならない』から行くんじゃないですよ。

『そういうことになるかもしれない』と思ってますから私は。」

「そうなの!?

…。

わかった。」

勤務時間中に、みんながいる中でそう言ったので、周りの先輩たちも驚いていました。

「いや、絶対ないでしょ!

あるわけ?

すごいなー。」

そう突っ込まれつつ、その後はよく2人で飲みに行きました。

他部署の上司からは、「君はそんなことをするためにこの会社に入ったわけではないでしょう?」と言われました。

でも、私と上司が飲みに行く日は、他の同僚や先輩たちは、早く帰れます。

そうやって休んでもらって、また別の日に上司に付き合ってもらっていたのです。

「いえ、これをするためにも入りましたよ。」

そう答えると、

「ホント、変わってるよねぇ。」

「私だけは大丈夫」ということは100%ない

私が「上司と2人きりだったら、私は行きません。」と言ったら、その分他の先輩たちにしわ寄せが行く。

でも、「2人きりでも絶対そういうことにはなりませんから、大丈夫ですよ。」と言って行くのは、違うのです。

まぁ実際ないのですが、上司も女性を連れて行くからには、「絶対ない」と意気込んで行くはずです。

それが、まずいのです。

人間、他の人間とさほど違いはないのです。

「私だけは大丈夫」ということは、残念ながら100%ありません。

だから、「そういうことになるかもしれないと思ってますから私は。」と言いながら行くのです。

上司にとって大事なことは何か

上司には、なるべく気分よくいてもらいたい。

「夜に早く家に帰りたくない」というのは、何ともけしからんですが、上司にとってはかなり大事なことだった。

私は、そう思ったのです。

その後、私は会社を辞め、上司も1年後に辞めたと聞きました。

私が辞める時も、とても良くしてくれて、つくづくホッとしました。

結局、その上司とは、何もありませんでした。