大丈夫、そばにいる。
実家の寝室の窓辺には、ブーゲンビリアとジャスミンの鉢植えがある。日当たりのよい空間だからか、小さかったはずのこれらの苗木はぐんぐんと育ち、今では随分と背の高い立派な樹となって、空間に存在感を放っている。
なかでもそれが際立つのが、これらの木々が花を咲かせる時期だ。先日、夜の寝室の扉を開けてびっくりした。瞬時にあまいジャスミンの香りが私を包み、突如として別世界に入り込んだような感覚に包まれたのだ。疲れてスリープモードに向かっていた身体は目を覚まし、それと同時に、安堵のような安