こうぼうじゃないからふでをえらぼう。
弘法筆を選ばず、ということわざがある。
優れた技量を持つ人は、道具に左右されないという意味だ。
私はこの言葉がカッコいいと思い、
こうなりたいと思って生きてきた。
だから、目の前にある道具を駆使して物事に取り組むようにしていた。
しかし、
気づいてしまった
私は弘法大師ではないということに。
さらに
道具で優劣が左右されるということに。
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ここ最近、毎日15分のドローイングをしている。
元々絵を描くことは好きなのだが、
納得のいかないクオリティなため、
きちんと見て描くために始めた。
今までは、メモ帳にボールペンで描いていた。
今は、らくがき帳に4Bの鉛筆で描いている。
この鉛筆が、最高に描き心地が良いのだ。
芯がやわらかいので思った通りの線が描けるのはもちろん、「今、描いてます!」感がとても良い。
ボールペンでは体験できなかった感覚だ。
また今まで手帳に書き込む筆記用具は、ボールペン1本と決めていた。家にも会社にもどこでもあるから、すぐ書き込める便利さを優先したのだ。
ところが、あとで見返すと黒い文字一色なので、どうにもテンションが上がらない。
楽しみなイベントも楽しくならない、そんな感じ。
そこで思い切ってカラーペンを購入し書き込んでみた。
パッと手帳が明るくなり、自分の気持ちまで明るくなった。
なんてお気軽で単純。
だが、それがイイのだ。
好きなことも、
道具一つでやる気が出なくなったり、出たりする。
好きなのに続かない、
上達したいのに続かないことがあるのなら、
きっと何か原因があるのだ。
その原因さえ見つけて改善すれば、案外継続できるのかもしれないね。
まき子🍙(@makicome1986)
数多ある文章の海から、 みつけてくれて、ありがとうございます。 現在、不定期更新・お休み中です。 鹿児島から愛を届けています。