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子育て知恵袋―子どもの何で?命の順番と「あかんもんはあかん!」ということ

2024/2/13(火):子育て知恵袋
 今日も覗いてくださったこと、感謝しています。励みになります!!

 今日は私の保育士、幼稚園教諭時代の経験や学びが誰かの役に立てたら嬉しいな…♡という視点で子育てのことを書いていけたらと思います。

 今日のテーマは…大きくいうと「命」と「社会」!
 子どもと一緒に作業する親子関係であればあるほど子どもから質問される、大人にはちょっと答えにくい問題。

 
「なんで花壇のこの花(植えられた・育てられた花)は折っちゃダメなのに、こっちの花(大人から見た雑草)は抜いちゃうの?」
 子どもの目から見て、どちらもかわいい「お花」。大人が汗をかきながらわざわざ雑草を抜いている姿に疑問を抱くことは不思議なものではありません。

 私も幼稚園教諭1年目に担任していた園児から聞かれ、うまく答えられなかったことがあります。
 それっぽいことを答えながらも自分の中に疑問が残り、子どもたちが帰った後に主任教諭に聞いてみたところ…「花が咲きにくいからでしょ!こだわらない!!」と叱られました💦
 その時は叱られたことに凹んだけど、当時の主任も論点をずらしてごまかしたくなるほど、子どもの「命」に対するストレートな疑問に正面から答えることができなかったんだろうな…と思います。

 皆さんならどう答えますか?
 私が今、これに答えるとしたら「社会」という側面から答えたいと思います。
 「ここではこの花を育てているから、この花に栄養が届くように他の花は摘んでいるんだよ。
 摘んだお花も大切にできたら嬉しいから、お部屋で飾ろうか」
なんて説明するかな?
 そして摘んだ花で草冠や色水遊び、ままごとなど展開できたら最高なんじゃないかと思います。園生活の中なら、飼育動物にエサや寝床として与えても良いかもしれませんね。


 植物に命が宿っていると考えるなら、どちらも同じ一つの命…理路整然と本当に子どもが納得するように伝えることは難しいのではないかと思います。

 そこで思うのは、「社会の中に住んでいる私達」ということを伝えるきっかけになればいいのではないかということ。
「どうしてお風呂で色水遊びはしちゃいけないの?楽しいのに…」
「どうして横断歩道を渡るの?」
「どうして幼稚園にお気に入りの服を着て行っちゃだめなの?制服よりかわいいのに…」
 これらは子どもにとって納得しにくい社会ルールであり、欲求とのバランスを取りにくいものでもあると思います。
 
 そしてまじめな親ほど、「ちゃんと答えられない」なんて悩んでもしまう課題なのです。
 私達も子どもたちも、日本という社会、地域という社会の中で家族という組織から学校という社会に属して生活をしています。
 そのなかで生活をするには、それぞれ「社会のルール」を守りあうことの大切さであるということを伝え、時には
「あかんもんはあかん!それが社会のルールや!!」
と伝えることも必要なのではないかと思うのです。
 納得しようがしまいが、ここで生活するには守るべきルールがあるんだ!ということ…これは、物価高や増税に苦しむ大人も同じこと。嫌だろうが文句があろうが、決まったルールは守ることで共同体のなかで共に生活ができるのです。嫌なら声をあげ、ルールを変えていく手順を踏んでいくしかないのです。

 子どもの快・不快におもねることなく、社会の在り方やルールを…そしていつかはその「ルールを変えていく術」についても伝えていけたら、きっと子どもにとっては大切な学びと財産になるのではないでしょうか?
 子どもの質問は、時に大人がドキッとしてしまうようなものもありますが、そんなことに気付ける疑問を持てる我が子の成長を喜びながら、時には壁となり、時には共に考える同志となって子どもと社会を結び付けていきたいものですね。
 がんばろう!大人たち!
 納得できないジレンマ抱え、文句を言いたくなるようなルールを守りながら!!

最後まで読んでくださってありがとうございます。
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では、また明日♪

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