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観たもの(演劇・映画・ドラマ)

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観たものの記録をします。
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#映画感想文

映画『ちょっと思い出しただけ』でちょっと思い出したこと

映画『ちょっと思い出しただけ』でちょっと思い出したこと

『ちょっと思い出しただけ』、通称・ちょい思を観た。観終わって、もう一回観たいなーと思った。

以前私がうるせーくらいに連呼していた『くれなずめ』の松居大悟監督の最新作。監督のコメントが可愛いので見て。

劇中はまあエモい場面がたくさん出てくる。パンフも激エモ写真がたくさん載っている。観ながら花束のことも愛がなんだのことも頭を過った。でも何となくギリギリで溢れない感、『くれなずめ』と同じひとの作品だ

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映画『哀愁しんでれら』を観たけど私は感想が書けない

映画『哀愁しんでれら』を観たけど私は感想が書けない

この映画を観た後、私の気持ちは妙に凪いでいた。

正直、少しだけ裏切られたような気分だった。「裏おとぎ話サスペンス」というドロドロしたキャッチコピーに、もっと衝撃的で悲劇的で、感情をかき乱されることになるかもしれないと覚悟して映画館に向かったからだ。

でも違った。私はこの映画の結末に納得して、納得させられてしまったのだ。面白がり方を間違えたんだろうか。そしてそんな自分に「あれ、おかしいぞ?」と疑

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コインランドリーとエモの蜜月についての一考察

コインランドリーとエモの蜜月についての一考察

映画やドラマに出てくるコインランドリーはどうしてあんなにエモいのか。『パンとバスと2度目のハツコイ』とか、『凪のお暇』とか。

そういえばコインランドリーってほとんど使ったことがないんだけど、あそこって夜中に缶ビール飲んで物思いに耽ったり、ぺらぺらのキャミワンピ着たミステリアスなお姉さんとかよれよれのTシャツ短パンの気怠げなお兄さんに出会ったり、怪しげなおばあちゃんに人生のお説教されたりするところ

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【ネタバレあり】映画『竜とそばかすの姫』を観た

【ネタバレあり】映画『竜とそばかすの姫』を観た

観た。

時かけとサマウォは好きだけどおおかみこどもがしっくり来なくて遠ざかってしまった細田守監督作品だけど、完全にCV成田凌に釣られた。釣られたけど後悔はしていない。断言しよう。これはスクリーンで観るべき。

なぜなら……
(途中までネタバレなしです)

1. millennium parade×Belle(中村佳穂)が本当にヤバい。あと映像もヤバい。常田大希はもちろんヤバいし完全に自分のものに

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映画『くれなずめ』の公開日がくれなずんじゃって悔しいから感想書く

映画『くれなずめ』の公開日がくれなずんじゃって悔しいから感想書く

4月の映画館は成田凌でできている、みたいなとこあるじゃないですか。

『まともじゃないのは君も一緒』、『ホムンクルス』、『街の上で』、そして『くれなずめ』がやってくるわけです。正気か。このペースで良作量産されちゃうと破産しちゃうからさ、ほんと。ほんとありがとうございます。

『くれなずめ』に関してはこの予告がとってもバカでくだらなくて楽しそうで、ちょっとテンション上げたいなというときにリピートして

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「推し」がいるすべての人へ、映画『あの頃。』を観てほしい。 #映画あの頃

「推し」がいるすべての人へ、映画『あの頃。』を観てほしい。 #映画あの頃

あなたには「推し」がいるだろうか。

アイドルや俳優、アーティスト、漫画やアニメのキャラクター、アスリート、はたまた家族やパートナーかもしれない。あるいは人ではなく店や場所、食べ物でもいい。「推し」とは、単なる「好き」を超越して他人に薦めたり共有したりしたいほど好きなものや夢中になれるものだ。

「推し」の概念はいまやすっかり市民権を得た。「推し」のひとりやふたり(ひとつやふたつ)は当たり前。人類

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