竹野まいか

通称まいたけ。映画とドラマとときどきコスメ。なんてことないエッセイを。1992年産の左利き。

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    コスメ・美容にまつわる文章たち。 ハッシュタグ「#コスメ日記」のついた記事を不定期に追加していきます。

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    エッセイをまとめています。

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    観たものの記録をします。

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    推し(主に田中圭さん、成田凌さん)についての記事をまとめます。

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    掌編小説など、創作したものたち。

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映画『哀愁しんでれら』を観たけど私は感想が書けない

この映画を観た後、私の気持ちは妙に凪いでいた。 正直、少しだけ裏切られたような気分だった。「裏おとぎ話サスペンス」というドロドロしたキャッチコピーに、もっと衝撃的で悲劇的で、感情をかき乱されることになるかもしれないと覚悟して映画館に向かったからだ。 でも違った。私はこの映画の結末に納得して、納得させられてしまったのだ。面白がり方を間違えたんだろうか。そしてそんな自分に「あれ、おかしいぞ?」と疑問を抱き始めて、頭を抱えて今に至る。頭を抱えたまま、気付いたら2日が経過していた

    • 30歳・既婚・子なし、『ママにはならないことにしました』を読む。

      結婚してすぐのころ、仕事やら新生活やらのストレスから生理不順がひどくなり婦人科にかかった。と言っても、10代のころからずっと生理に振り回され続けてきた私にとっては初めての受診などではなく、どうせ今日も「異常はありませんね」で終わりだろうな、と思った。ところが医者は血液検査の結果を見て、想定外の言葉を発した。 「PCOS、多嚢胞性卵巣症候群の傾向があります」 全く心の準備が整っていなかった私は間抜けな顔で「ほぉ……?」とか何とか言ったと思う。PCOSというのは、何らかの原因

      • 舞台『宝飾時計』感想(1/12マチネ)

        舞台『宝飾時計』の帰り道にまとまらない感想を書きました。もう何がネタバレで何がネタバレじゃないのかわからないけど、たぶんネタバレです。9割が妄言なのでゆるしてください。 ものすごく言葉を選ばずに言うと成田凌が出るから観に行きましたが、チケット買い足したいなあと思うくらい楽しみました。 大小路(成田凌)は前評判通り、とにかく掴みどころがなくて出てくる言葉全部に「おい今それじゃないだろうがぁぁぁ!!!」とツッコミ入れたくなる男選手権ぶっちぎりの優勝でした。おめでとうございます

        • sugoku nemui #呑みながら書きまし

          おそらくホルモンの大暴走ですごくねむいので一旦巣(布団)に帰ろうと思って、気付いたら寝落ちてた。終わった。 というわけでのみかき。マリナさんあきらとさんいつもありがとうございます。すきです。 そんでね、わたし、こんど転職するんですよ。 いまはパートだけど今度は正社員です。毎日会社行けるかなぁ大丈夫かなあ。そんで転職ハイと転職ブルーのあいだを日々さまよってます。 実は全然違う職種で2社内定もらってて。どちらもやってみたいなと思えるおしごとで、お給料もまあ納得できて、社長

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          『夏の砂の上』感想

          世田谷パブリックシアターで『夏の砂の上』を観た。およそ1年3ヶ月ぶりの田中圭の主演舞台。個人的にも久しぶりの観劇だ。短い感想を残しておきたい。 とても地味な作品である。シンプルな衣装と舞台装置、ぽつぽつと紡がれる会話。特に治は「うん」とか「そう」とか、相槌ばかりだ。何かを語りかけるわけでもなく、疑問を投げかけるわけでもなく、あるいは観客に何かを委ねるようでもない。ただそこにある、というのが初めてこの作品に触れたときの感想だ。 ただそこにある寂しさ 田中圭が演じる治は寂し

          『夏の砂の上』感想

          夕暮れの柴犬、茶トラ、白い犬。

          夕暮れどき、近所でよく見かける柴犬の子犬がまた一回りデカくなっていた。ぷりっと引き締まったもふもふのお尻を惜しげもなく晒し、その上にはご機嫌なしっぽがくるんと丸まっている。ときどきご主人の顔を見上げながらぴょぴょぴょと跳ねるように歩く。私は後ろからそのかわいらしいお尻を眺めながら幸福のおすそわけをいただく。尊い。 人間と暮らしを共にする生きものは尊い。猫も犬もハムスターもうさぎも、人間たちのあいだで巻き起こるさまざまな問題からは一線を画して(時として人間の身勝手による不幸な

          夕暮れの柴犬、茶トラ、白い犬。

          最近 #呑みながら書きました

          呑み書き!13回ですって!ご長寿企画だ!!! 今はでカフェの紅茶と一緒にフジヤのミルクレープ食べてる。でかい。甘い。お腹いっぱいになってきた。眠い。ふとる。 最近どうですか。元気にやってますか。肉とか焼いてますか。指ハートってもしかしてもう古いんですか。タピオカの次はバナナジュースだって聞いてたんですけどあんまり見かけないうちにブーム終わったんですか。私はぼちぼちです。 今日はね、言い訳noteです。懺悔。先に謝っとこ。スミマセン。 去年あたりからいろんなもん書いてみ

          最近 #呑みながら書きました

          前略、死にたがりの君へ

          わたしは生への執着が強いほうで、本気で死にたいとは思わないのだけど、それでも「死んでしまいたい」と思ったことはあります。 たった一度だけ、会社帰りの駅のホームで、この線を踏み越えたら死ぬのだなとごく当たり前のことが過った日がありました。その後、何事もなかったように——実際何事もなかったのですが、地下鉄に乗り、家に帰ってご飯を用意して、風呂に入って寝ました。よく覚えていないけどきっとそうでした。 消えてしまいたい、とよく思いました。わたしも世間も、全てが消えてしまうスイッチ

          前略、死にたがりの君へ

          私も猫は好きだけど

          こんなこと、自分の国で起きてはほしくなかった。 とんでもない異常な事態だ。あってはならないことが起きた。どんな人も、いきなり銃口を向けられる正当な理由など存在しない。その人が政治によって今までどんなふうに弱者を踏み躙ってきたとしても、だ。 あまりにもセンセーショナルなニュース。いつもの自分なら速やかにSNSやら各種メディアやらを遮断して心静かに……というところなのだが、そうはできなかった。「怖い」「つらい」「見たくない」と蓋を閉めるには衝撃も影響も大きすぎた。 何かおか

          私も猫は好きだけど

          100問がこんなに長いなんて聞いてないわよ #もの書き100問100答

          完全に乗り遅れたけど自分で書かないとみなさんのを読めない……と思って書きました。楽しい企画をありがとうございます!!! #もの書き100問100答1.どんな作品を書いている? エッセイ、もろもろの感想文、脚本、小説。 2.どんな作品を書くのが一番好き? 映画やドラマを見てその場の感情の瞬間最大風速で書き殴る感想文。読む人のことを考えないやつ。 3.ペンネームの由来は? 本名をもじりつつ、まいたけベースで人間の名前をつけた。 4.いつから創作を始めた? 一番古い

          100問がこんなに長いなんて聞いてないわよ #もの書き100問100答

          成田凌(敬称略)卒業チャレンジ #呑みながら書きました

          こんばんは、誤字はエクボの呑み牡蠣です。 マリナさんいつもありがとうございます。呑み書きって何ぞ?という方はこちらの記事を見てね。 仕事終わりに今日2個目のアイスを飲んでます。 かしこ。 推しの話するね。 みなさんは自分の推しのことなんて呼んでますか? 苗字?名前?くん?ちゃん?さん?もしくは一般的なにっくjねーむがあったりするといいよね。呼びやすい。 まあとにかく、それぞれ親しみと敬意を込めて推しの名前を呼ぶと思うんですけど、いまちょっと悩んでることがあって。

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          舞台『パンドラの鐘』を観に行ったら財布が重くなった日の日記

          6月8日、渋谷のシアターコクーンで『パンドラの鐘』を観た。 久しぶりに生のお芝居を観た。生身の人間がすぐ目の前で演じているのにはやっぱり特別なエネルギーを感じる。 何より一番の感動は「成田凌が走り回ってる……!」だ。割といつも自信なさげ&ダルそうに立っている役が多いからめちゃくちゃ新鮮だった。声大きかった。祝・初舞台、おめでとうございます。ぱちぱちぱち。 序盤、正直なところ置いてけぼりをくらった箇所もある。そこでこの音はどうなんだろう? と思ったところもある。でも、とに

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          タイムラインは無秩序くらいでちょうどいい

          Twitterのアカウントをひとつ消すことにした。好きな俳優を応援するだけの推し活専用アカウント。いまプロフィールを見たら2019年2月から使っていた。noteと連携してメインで使っているものよりもちょっとだけ古い。 そのアカウントでは、同じく俳優のファンの人たちやドラマやメディアの公式アカウントだけをフォローしていた。当然、タイムラインは俳優のことや作品のことで埋め尽くされてゆく。推し活というものに慣れていない私が情報収集するにはもってこいの場だった。私自身も主に作品の感

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          田中圭に出会って人生変わった話

          私が田中圭という役者をきちんと認識したのが今から4年前。2018年のこと。 仕事がまあまあ忙しくてプライベートでも変化が大きくて、心身おかしくなりそうな、まあちょっとおかしくなってたかな、くらいのときでした(のちにしっかり心身ぶっ壊しますがここでは割愛します)。 「なんか最近、おっさんずラブってよく見るなー。面白いのかな?」 余談ですがその当時の私にはテレビドラマを観る習慣がありませんでした。朝起きて、「会社爆発しないかなー」と思いながら会社行って、残業して、ご飯食べて

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          縮毛矯正に失敗した日の思い出

          失敗作。 鏡に映る自分の顔、そしてそこに張り付くうねるセミロングの髪を見た瞬間、その言葉が私の頭を埋め尽くした。先日、行きつけの美容室でかけた縮毛矯正。たっぷり3時間、諭吉先生2枚分。それらとこのうねうねもわもわした顔周りの髪の毛を天秤にかけてもその差が埋まらないのは明白だ。 「弱めの薬剤でダメージを落として、自然な仕上がりを目指します」 そんな美容師の甘い言葉を信じるべきじゃなかった。信じるべきは、私がこの癖毛と約30年付き合ってきたその実績だ。友人の結婚式の日、雨降

          縮毛矯正に失敗した日の思い出

          私の悲しみは私のものです

          世の中は右を向いても左を向いても、誰かの悲しみで溢れている。 そんな世界の隅っこで私は平凡に生きている。住む家には屋根があって窓があって、暗くなったら灯りをつけて、寒かったり暑かったりしたらエアコンをつけて、食べたいものを食べて、インターネットやテレビを眺めて、お風呂に入って暖かい布団で眠る。突然頭の上に爆弾を落とされたり、誰かに拘束されて自由を奪われたり、日常の中でそういう恐怖を感じることはまずありえない。 何ひとつ不自由のない暮らしをしている私が、悲しいとかつらいとか

          私の悲しみは私のものです