夕暮れの柴犬、茶トラ、白い犬。
夕暮れどき、近所でよく見かける柴犬の子犬がまた一回りデカくなっていた。ぷりっと引き締まったもふもふのお尻を惜しげもなく晒し、その上にはご機嫌なしっぽがくるんと丸まっている。ときどきご主人の顔を見上げながらぴょぴょぴょと跳ねるように歩く。私は後ろからそのかわいらしいお尻を眺めながら幸福のおすそわけをいただく。尊い。
人間と暮らしを共にする生きものは尊い。猫も犬もハムスターもうさぎも、人間たちのあいだで巻き起こるさまざまな問題からは一線を画して(時として人間の身勝手による不幸な