ラブソングはどれくらいが「片思い」で、どれくらいが「両想い」なのか? ~洋楽と邦楽比べてみた~
はろー、まいしろです! 皆さま、この本当にどうでもいいタイトルの記事へようこそお越しくださいました!笑
ちなみに今回は、以前出した「ヒット曲はラブソングばっかり」は本当か? 〜J-POPの歌詞を分析してみた〜という J - POPの歌詞分析の記事の続編で、こちらの記事がなんというか、自他ともに認める
特にバズってもなければ、評判が良かったわけでもない記事
でして、その続編をわざわざ出してどうするんだ感がすごいんですけど、 私が調べてみたかったので、一切の疑問を無視して公開するね!笑
というわけで、今回のテーマは「洋楽と邦楽の歌詞のテーマを比べてみた」です! どうぞ最後までお付き合いください!
1. そもそも歌詞のテーマはなんなのか?
まず最初に、今回は「せっかくだからポップスを調べてみようぜ!」ということで
・邦楽 → 紅白歌合戦の出場曲3年分(2015 - 2017年):123曲
・洋楽 → ビルボードのグローバルチャート3年分(2015 - 2017年):151曲
を比べています!
てか、さすがに何百曲も歌詞を読んでると、だんだんゲシュタルト崩壊してきて、エド・シーランと、ケンドリック・ラマ―ぐらい違いがないと同じ歌詞に見えてくるという謎の事案が発生したよね。人生でこんなに歌詞ばっかり一気に読むこともなかなか無いしね...(たぶんこれからも無いはずだけど)
というわけで、邦楽と洋楽の歌詞のテーマを並べてみたよ! はいこちら!
洋楽の方がラブソング多い!
これ、けっこう意外だったんですがいかがでしょう? てか、ビルボードチャートって7割ぐらいラブソングなのか! キュウソネコカミが「オリコンチャートはたくさんの愛であふれてる」って歌ってたけど、正確には「ビルボードチャート」って言うべきでしたね。愛であふれすぎだろビルボード!
それから、洋楽って全然応援ソングないんだなっていうね。ちなみにこの応援ソングというのは「リスナーを応援してくれてる or 自分を鼓舞してる感じのある曲」で、平たく言えば
「孤独や挫折で苦しむこともあるけど、頑張ろう」
「僕なら、あなたなら頑張れる」
という趣旨の歌詞なんですが、これが洋楽ポップスには壊滅的に見当たらなかった。強いて言うならアレッシア・カーラ「Scars To Your Beautiful」とか、レイチェル・プラットゥン「Fight Song」ぐらいかな?
なんていうかこの話、もはや音楽とかじゃなくて、社会学的におもしろいよね。そして、はからずも J - POPのミュージシャンが世界でも類を見ないぐらいファンのことを応援してくれてるということがわかって、私はなんだか平和な気持ちになりました。 人類愛にあふれてるぜ、J-POP!
2. その他は一体何なのか?
それでは続いてまいりましょう! 次は「その他」のコーナーです!
邦楽の 約24%、洋楽の 約26%を占める「その他」が、具体的に何なのかを見てみるよ!
せっかくなので、これも洋邦並べてみました。はいこちら!
洋楽、お金の話多くない?
「その他」のトップ2がどっちも「お金」がらみっていうね。洋楽聴く方にはお馴染みの話だと思いますが、洋楽ポップスってめっちゃお金の話をするんですよね。
成功したら「オレは勝ち組!こんなにお金を持ってるぜ!」って歌い出すし、苦労したら「お金はないし、犯罪だらけ。あいつの新曲だってクソみたい」って歌い出すし、なんていうか超リアル。J-POPとか、歌詞に絶対「請求書」とか出てこないもん。「請求書のことは忘れて踊ろうよ!」とか絶対にPerfumeは歌わないもん。これはけっこうハッキリ違うよね。
あと、日本にはあった「青春」(卒業ソングとか)、「感謝」(身の周りの人への感謝とか)、「結婚お祝いソング」が一切なかったのも印象的。
残り2つはともかく、青春ソングはあるんじゃないかな~と思ったが「地元が懐かしい」みたいな故郷を歌った曲しかなかった。「高校=ものすごく尊い青春時代」みたいな価値観は、特に東アジア圏で強い考え方なのかもしれないな...
しかし、こう見てみると、やっぱりヒップホップがあるかないかで、けっこう流行の歌詞テーマが違うんだな... と。(お金について歌っているのは、大半がヒップホップの曲だった)ヒップホップって曲調だけではなくて、歌詞の内容も日本には馴染みがないんだと知って、なんだか辛くなりました。チャンスザラッパー頑張って。。
3. ラブソングのうち、どれくらいが両想いで、どれくらいが片思いなのか?
それでは、いよいよラストテーマ! 私のnoteの中でもトップクラスでどうでもいい問題ですが笑、ここまで来たら出しておかないと、一生このデータを見ないまま死ぬ気がしたので、皆さんもぜひ見てください。まぁ見なくても何の問題もないけどさ!!笑
というわけで、いよいよグラフを見てみましょう! 洋楽・邦楽でラブソングを比べてみるとこんな感じ!
洋楽、全然片思ってない
そうなんです、いや「全然」は言い過ぎかもしれないけれど、ウルトラポジティブなんですね。「好きなんだよね~ 今夜遊ぼ~!」みたいなね。片思いに入れるにはあまりにも自己主張が強かったので、私は洋楽ポップス用に、新たに「誘ってる」というジャンルを設けました。(ちなみに日本のラブソングで、超幸せそうにガンガン誘ってる片思い曲はなかったです)
しかしなんというか、ものすごくお国柄の出た結果になったよね。でもどっちも片思いの曲の方が多いというのは共通でした。
あと、日本のアイドルは応援ソングを歌うけど、海外のアイドルは片思いラブソングをよく歌う、というのもわりと特徴的。言われてみれば「確かに」だけど、案外気づかないもんですね...
というわけで、最後に内容をまとめておくよ!
1. ラブソングの割合は、J- POPが約40%、洋楽ポップスが約70%
2. J - POPは洋楽ポップスに比べて「応援ソング」が非常に多い
3.「青春」「感謝」「結婚祝い」などを扱う邦楽に対して、洋楽ポップスは「お金」「生活」のリアルな生活に根差した歌詞が多い
4. J - POPの片思い率は約80%、洋楽ポップスの片思い率は約60%
まとめてみると、意外と中身のある記事だったような気がするから良いね!笑 というわけで今回はここまで! 長文お付き合いいただきありがとうございました!良かったらフォローしてねん。
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