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『30歳、OL摂食障害』があなたに届きますように


先日投稿した、
「30歳、OL摂食障害
~苦しい。だけど私、
病気になってよかった~」。


この作品を
誰に向けて書いたのか、
どんな人に
読んで欲しいのか。

その肝心な部分を、
作品の最後の章に
綴っていたので、
春の写真とともに
下記に抜粋します。


~最後に伝えたいこと~

――――――――――――――――――――
DEAR
作品に出逢ってくださった皆さまへ
note創作大賞関係者の皆さまへ
摂食障害に悩むあなたへ
摂食障害の家族を抱えるあなたへ
摂食障害かもしれないと悩んでいるあなたへ
―――――――――――――――――――――

『30歳、OL摂食障害』
~苦しい。だけど私、
 病気になってよかった~
を最後まで読んでいただき、     
ありがとうございます。

とても長かったと思いますが、
大切な時間を使って読んでくださり、
本当にありがとうございます。

はじめに、
お礼を言わせてください。

 ―――――――――――――――――――

note創作大賞関係者の皆さま。
この度はnote創作大賞2022という
ステキな機会を設けていただき、
ありがとうございます。
 
この企画のおかげで、
やっと書きたいことを
書きはじめることができました。
 
実はこの作品を書きあげるのに、
いや、書きはじめるのに
約4年の歳月を要しました。
 
何度も何度も書こうとしました。
だけど、
過去を振り返る度に
過食の症状に襲われ、
太るのが怖くて
書くことができませんでした。
辛かった場面を書こうとすると
体調を崩してしまい、
手が進みませんでした。

書きたいのに。
書けたらきっと、
誰かの心を救うことができるのに。
書けないことが
本当に悔しい4年間でした。
 
だけど。

どうしてもnote創作大賞で
大賞をとりたい。
賞をとって、
摂食障害という病気が
本当はどんなものかを
たくさんの人に伝えたい。
少しでも、
摂食障害に悩む方たちの
力になりたい。
このチャンスを、
絶対につかみたい。

その想いが原動力になり、
今回ここまで書くことができました。
ありがとうございます。
描ききれなかった続きは、
次回のNote創作大賞で
綴りたいと思います。

現状として、近年。
コロナ渦も相まって、
摂食障害に悩む人の数は
増加していると云われています。
しかし、病院が飽和状態で
入院できない患者さんたちが
たくさんいるのです。

入院したくても入院できず、
亡くなりかけた人が
いることも知っています。
病院にも行けずに、
一人で悩み続けている人が
いることも知っています。

これまでSNSを通して、
いろんな相談を受けてきました。

何年経っても
病気との向き合い方が分からず、
苦しんでいる人たち。
「痩せ願望」から抜け出せず、
命を削ってまでも
食べることを我慢している人たち。
ご飯を上手く食べることができず、
生きているのが嫌になるくらい
辛い想いをしている人たち。

本当にみんな、
悩んでいます。
助けを求めています。

そして、
予備軍と言われる人たちが、
自分が予備軍だと知らずに
今この瞬間も「理想」を追いかけ、
苦しんでいます。

摂食障害は
一時の病気ではありません。

摂食障害。
それは生き方の問題であり、
さらには何世代も続く
家庭環境の問題でもあり、
もっと広く捉えれば
社会全体の問題でもあるのです。

これまで綴ってきたように、
私は決して大それた経験を
しているわけではありません。
摂食障害を患う人の中で、
症状は軽い方なのかもしれません。
幸いにも
体質的に嘔吐が苦手で、
過食嘔吐タイプには
なりませんでした。

でも、きっと
心の苦しみはみんな変わらない。
根本にあるものは変わらない。

だから、私の経験もきっと、
摂食障害の悩む方の力に
なるのではないかと思いました。
そして、この作品が
本や映像となって広く伝われば、
一人でも多くの方に
この想いを届けることが
できるんじゃないかと思いました。

もし、私の想いと
note創作大賞関係者の皆さまの想いが
重なる部分がありましたら、
賞の候補として
ご検討いただけますと幸いです。

もちろん、
賞に選ばれなかったとしても
この作品を自分なりに
伝えていきたいと思っています。

それに、すでに私は
note創作大賞からステキな
プレゼントをいただいています。

それは自分を愛する心です。

4年間書けなかった想いを、
この数カ月でこんなにも
書くことができた、
そんな自分のことが
すごく好きになりました。
書くことを通して
私は自分を愛してあげることが
できるんだと気づきました。

あらためて
本当にありがとうございます。

―――――――――――――――――――

そして、
摂食障害に悩む「あなた」へ。

今回、この作品を通して
「あなた」に逢うことができて
本当に嬉しいです。

もう、ずっとずっと
「あなた」に逢いたかった。

食べることに苦しんでいる
「あなた」を助けたかった。

痩せることを頑張り過ぎている
「あなた」の心を救いたかった。

気づかぬうちに
難しい生き方をしてしまっている、
「あなた」の心を
少しでもラクにしたかった。

本当はもう、
身体も心も限界なんだよね。
今まで苦しかったよね。

食べたいのにずっと我慢して、
辛かったよね。
食べたくないのに我慢できなくて、
悔しかったよね。
太るのが怖くて運動し過ぎて、
キツかったよね。

自分のことを
どうしてあげたらいいのか
分からなかったよね。

でも、もう大丈夫だから。
そんなに頑張らなくてもいいから。
自分を責めなくていいから。

大丈夫。

生き方が少し変わるだけで、
人生はストンとラクになるから。

今までは、
ラクになれる生き方を
知らなかっただけ。

生き方を見直すだけで、
「あなた」の見ている景色は
色鮮やかになるから。
楽しくなるから。
面白くなるから。

少しずつかもしれないけど、
必ず未来は明るくなるから。

自分の力で立ち上がって、
前に進むことができるから。

だから、
絶望しても後悔しても
それでも、
その先に光があることを
信じて生きて欲しい。

もちろん、
どう頑張ってもどう決意しても
上手くいかない日も
あると思います。
暗闇から抜け出せない時も
あると思います。

私も摂食障害になって
はじめて、
摂食障害という病気が
こんなにも辛くて苦しいことを
知りました。

これまで何度、
人生に絶望したか分かりません。
普通に食べられない悔しさや、
自分の気持ちを
コントロールできない悔しさに、
何度泣いたか分かりません。

ほんのちょっとかもしれないけど、
「あなた」の気持ちが
分かるつもりです。

だからこそ、
もう無理をして欲しくないのです。
我慢して欲しくないのです。
大事な「あなた」の命を、
自ら縮めるようなことを
して欲しくないのです。

もちろん、
摂食障害の症状は十人十色で、
私の経験から伝えられる
症状の改善方法は限られています。

でも、根本に抱えている問題は
一緒だと感じています。

「あなた」に
もっとラクに生きて欲しい。
その一心で
この作品を書きあげました。

摂食障害になったきっかけや
日高先生が教えてくれたこと、
看護師さんたちがくれた言葉、
なぎ総合心療病院の取り組み、
患者さんとの出逢い、
母との関係や家族のこと、
仕事、彼氏、友達との関係。

1つ1つの章の中に、
摂食障害を乗り越えるための
‘気づき’という星を
ちりばめています。

入院生活の中で
みんなが私にくれた’気づき’の星が、
「あなた」の心の中で
一粒でも輝いていたら嬉しいです。

そして、
症状の改善やラクな生き方に
繋がれば幸いです。


この作品が「あなた」の
生き方を見直すきっかけに
なりますように。

―――――――――――――――――――

そして、
摂食障害の家族を抱える「あなた」へ。

この作品は摂食障害の
当事者と共に頑張っている、
ご家族にも届けたくて書きました。

大切な人が
摂食障害になってしまったこと、
症状に苦しんでいること、
日に日に痩せていってしまっていること、
毎日頑張り過ぎていること…。

その姿を見ているご家族も
きっと、私たち当事者と
同じくらい辛いと思うんです。

どうしてあげたらいいんだろう。
自分には何ができるんだろう。
どうして気持ちが伝わらないんだろう。
なんで変わってくれないんだろう。

ご家族のほうが
先に心が疲れてしまうことも
あるかもしれません。

私の母も
とても苦しんでいました。

だから、
この作品がご家族の方にも
前向きな気づきを得られるものに
なればいいなと思いました。

ただ、
症状も回復のスピードも
それまでの環境も性格も、
人それぞれ違います。
この作品はあくまでも
私個人の体験談となりますので、
比べるのではなく、
一つの事例として
参考になれば幸いです。

そして、
摂食障害の娘さんを持つ
お母さん。

娘さんと向き合う中で、
「娘が摂食障害に
なったのは私のせい」と
自分を責めることが
あるかもしれません。

『摂食障害は幼少期の
母子関係性が関わっている。
乳児期において、
母親との愛着の形成が
不充分だったと考えられる。』

そう云われているように、
もしかすると、
摂食障害になる種は
赤ちゃんの時に
撒かれているのかもしれません。

でも。
私はもっと深い土壌から
病気の根源は
はじまっていると思っています。

何世代も前の家族から
種は撒かれていると思うんです。

だから、決して
自分を責め過ぎないでください。

私も最初は、
「なんで私だけ摂食障害になったの?」
と家族を責めてしまう時が
ありました。

だけど、
病気のことを知っていく中で
『何世代も難しい生き方をしてきた
家族の負の連鎖を止めるために、
私が摂食障害になったんだ』
そう受け止められるようになりました。
『それなら私で止めよう!』
と前向きになれたんです。

そして実際、私が
摂食障害になったからこそ、
家族みんなで生き方を
見直すきっかけができました。
苦しい生き方をしてきた
家族みんなの心がラクになりました。

できることなら
『摂食障害に
ならなかったらよかったな』
と思う日もありますが、
摂食障害になったおかげで
生きるのがラクになったのも
事実なんです。
(作品の続きはまた書きます。)

だから、
どんな日も諦めないでください。

それに摂食障害は
偶然の結果であって、
少し歩む道が違っていたら
アルコール依存症や
買い物依存症など違う依存症、
または他の精神病を
患っていたかもしれません。
他のご家族が病気に
なっていたかもしれません。
(もしかしたらすでに
悩んでいらっしゃるかもしれません。)

家族の負の連鎖を、偶然、
摂食障害が教えてくれたんです。

だから、
原因に固執することなく、
起きてしまったことを
責めるのではなく、
ここからみんなで
より良い方向へ進む気持ちを
持って欲しいです。

今はとても苦しいかもしれません。
すぐに問題を解決することは
難しいかもしれません。
だけど、家族それぞれが
建設的な考えを持てれば、
家族みんなで幸せを
感じられる日もくると思うんです。

家族が摂食障害になった意味を
それぞれが見つめ直して、
家族みんなが
建設的な方向に向かっていくこと、
笑顔になれる日が来ることを
心から願っています。

そしてどうか、どんな日も。
娘さんのことを
ご家族のことを
信じてあげてください。
勇気を与えてください。
愛を伝えてあげてください。

摂食障害になった私たちにとって、
信頼と勇気と愛が
とても大きなパワーになります。

振り出しに戻った時も、
むちゃくちゃになった日も、
自分の力で立ち上がれることを
長い目で信じてあげてください。
必ず変われることを
長い目で信じてあげてください。

私もご家族の
明るい未来を信じています。

本当に毎日お疲れ様です。

―――――――――――――――――――

最後に。
届くか分からないけど。

この作品は今、
摂食障害の世界に足を
踏み入れそうになっている、
「あなた」にも
届けたくて書いています。

頑張り過ぎる「あなた」が
あの時の私みたいに
なってしまうのが分かっているから、
あの時の私のような思いを
「あなた」にさせたくないのです。

食べるのが怖い、
太るのが怖い。
食べてしまった後悔。
これを心が覚えてしまうと、
そこから抜け出すことは
なかなか難しいから。

「あなた」には
食べる喜びを失って欲しくない。
美味しい、楽しい、幸せ!を
充分味わって欲しい。

心からの願いです。

この作品を通して、
暗闇にハマりそうだった心が
助かったのなら
この上ない幸せです。

そして、
もう一人で悩まないでください。
きっと想像以上に
周りは優しいから。
周りの人を病院を頼ってください。

もし相談したいことがあったら
Instagramのメッセージに
ぜひ連絡をください。

摂食障害に悩む若い人が
一人でも減ることを
心から願っています。

―――――――――――――――――――
 
どうか、どうか
たくさんの「あなた」に
届きますように。

この作品で少しでも、
「あなた」の人生が
ラクになりますように。
 

「何でこんな病気になったんだろう?」
 
不幸にもとれるその問いかけが、
幸せに変わりますように。

「あなた」の心に
優しい花が咲きますように。






祈りを込めて
今日2022年2月6日、
私の人生を
インターネットの世界に放ちます。



2022年2月6日 朝野花

―――――――――――――――――――――


以上です。

作品の最後に綴っている言葉を
先出ししていいのかな?
ネタバレになるぞ…
とも思いましたが、
そもそも、
伝えたい「あなた」に
届かなければ
意味がないので、
思い切って載せました!(笑)

この作品に込めた想いも
伝わりましたら幸いです。

そして、
‘自分のことかもしれない’。
そう思えた時は、
一章ずつでもいいので
少しずつ、
作品を読んでもらえると
嬉しいです。

(データが重すぎるため、リンクからでは飛べないみたいです。お手数ですが、TOPページに戻って、固定された記事『30歳、OL摂食障害~苦しい。だけど私、病気になってよかった~』よりお読みください。)


どうか一人でも多くの
「あなた」に届きますように。

受験や就職活動などを
終えたみなさん、
お疲れさまです。

明日から
新しい生活を迎えるみなさん、
おめでとうございます。
穏やかな日々を願っています。

☁☀

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