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娘の言葉から学ぶ


毎朝、毎晩、思う。

娘達が可愛い。

それは思うだけではなく、言葉で行動で伝えるのが私の流儀。


そんな娘から、絶対に発してもらいたくない言葉を聞いた。


"可愛くないよ"


一瞬、いや、数秒間、思考が止まった。

ん?
何言ってるの?


まだ4歳の娘が自分で思って、発した言葉にしては重すぎる。


誰かに何か言われたな…。


すぐにピンっときた私は…


"何か言われた??"


と心臓バクバクで聞き返す。


この時点でイラっとしやすい私は戦闘体勢の炎が出ていたであろう。


どうやら、"No good girl"
と目が細いジェスチャーをされたらしい。


その瞬間…怒りの炎で髪がサイア人の様になっていただろう。

なんせ、目に入れても痛くない程に可愛がって育ててきた娘なのだから。


ただ、思い起こせば…私もアメリカの田舎地方にいた時に同じ様な思いをした事があった。

ただ、買い物をしていただけなのに、とある女性スタッフから

"触れた物は全部買って"

と言われた。

意味が分からなかった。

お会計のレジでお金をトレーに置くと嫌そうに私のお金をつまんだ。

その時にやっと意味が分かった。

"人種差別"

だって事を。

腹はたったけど、言い返せて、戦えるほどの英語力はなかった。

ただ、モヤモヤした気持ちで店を後にした。


かなり昔の記憶が、娘の言葉を聞いて蘇った。


娘と私で違うのは…それを経験する年齢。


私は20代半ばで経験したが、自分から望んでアメリカに渡ったし、自分で選択してその地に住んでいた。

娘は違う。日本で私が選んだ土地で経験した。
というか、させてしまった。

4歳は学校でも、外でもアクティブになっていく年齢。だけど、まだ、私が守れる範囲にいる年齢でもある。

深く考えさせられた。

いつかはきっと経験するだろう…

そう思っていたけど。


娘に何をどうやって伝えたら良いのかを考えた。


そして、私が伝えた言葉は

"あなたは特別なパワーがある、素晴らしい子だよ"

と。

なぜなら、このタイミングで母親である私がいくら
"あなたは可愛い"
と伝えても、傷ついた心には入らない。


良くも悪くも、注目されているとゆう事は特別なパワーがあるからだよ。素晴らしい事だよ。と。

自分に自信を持って生きて欲しい。

私が娘達に願う事の一つ。

そして、私は
"あなたがお腹に来た時に、将来、選択肢が多い方が良いと思ったから、アメリカで産んだよ。だから、あなたは、日本人であり、アメリカ人であり。2つの国籍を持っているよ"
と、初めて話した。

娘の反応は…


"いいねー👍2つって"

と笑顔で言ってくれた。


私の独断で決めた出産もアメリカンスクールへの進学も教育移住も。
全ては将来の子供達の選択肢を増やす為。

ただ、それが自分のエゴだったのではないのか?
と自分に何度も問いかけた。

今は分からない。この選択肢が娘達にどう影響してくるのか。


ただ、私は娘達を見守り、時にはキバを剥き出しにしながら育てていく。


これから、自分は何人なんだろう?って迷う日が来るのかもしれない。


その時は、目を見つめて、誠心誠意の姿勢で話を聞いて、向き合う。
その覚悟は出来ている。


私は
"何があっても味方で愛している"
それだけをしっかりと伝える。

何歳になっても戻ってこられる巣の様に安心出来る環境を作ってあげたい。


そして、私のやるべき事はただ一つ。
言語の壁をなくして、自分の意見をバンバン伝えていける様に…今日も大学の課題を必死にこなす。

私がアメリカの大学に入ったのも、娘達の将来を見据えての結果。
しっかりした言語としての英語を知識として学びたい。それは娘達の進学、将来に関わるから。

私が必死に課題をこなす様子を娘達が見て、何かを学んでくれたら嬉しい。

そして、

娘達との、


"ママ、今日宿題終わった?? ダメだよー。早くやらないとー。"

"みんなが寝てからやるから大丈夫だよ"

の何気ない会話が嬉しい。


同じ立場で色々考えて、意見を伝えてくる。
これが、私には特別に嬉しい。


同じ勉強をする立場。


これからの数年間?数十年間?を一緒に勉強出来るのがたまらなく嬉しい。


どこかにこの怒り狂ったサイア人の気持ちを書き留めておきたい…と思った備忘録。


また、いつか、事件があったら読み返そう。


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