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私が述べる真剣な教育の話

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大学で「教育」という分野に向き合っていきながら、自分なりの真面目さを使って分かりやすく表現したマガジンである。
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2021年4月の記事一覧

外国史を学ぶ

外国史を学ぶ

私、実は高校時代に世界史を全てしっかり学んだことはなかった。しかし、社会科教員になるためには免許取得に必要な単位の中に必修科目として受けなければならなかったので、大学生時代ではなく30代になって初めて取り組んできた経緯がある。

 特に世界史というのは、非常に難しい学問である。大学でいえば、いわばこのように分かれている。東洋史、西洋史、外国史というのがある・・・。この中でも筆者は、「外国史」という

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日本だけではなく世界にも目を向ける②

日本だけではなく世界にも目を向ける②

先日の投稿(「日本だけではなく世界にも目を向ける①」)では、授業のテーマ設定についてどのようにして掲示するのかという具体例として挙げている。私は、朝鮮半島という国に着目して調べ学習を行いその上でレポートを作成する際には、必ず新学習指導要領で明記していることのポイントを抑えつつ自分なりの解釈をまとめてきた。非常に大変な作業ではあったが、良い機会となった。

 だけどこれはあくまで、大学というレベルの

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日本だけではなく世界にも目を向ける①

日本だけではなく世界にも目を向ける①

先日の投稿(「地理総合の一環に触れてみる」で触れてみた続きで、地理という科目の勉強はこれだけではない。私たちが住む地域、日本を知ることも大事でも今は国際化も進んでいる。そこで外国人と一緒に生活することも身近になること多い。そこには、政治だけではなく地理的事情も関わってくる。そこで、日本における地理的な内容だけではなく、世界にも向ける必要が大事だということが高まっている。

以下、高等学校新学習指導

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「地理総合」の一環に触れてみる

「地理総合」の一環に触れてみる

2022年度から高等学校で始まる新学習指導要領では「地理総合」という新たな科目が行われることになる。その教科書の一ページで、生徒には「GIS(地理情報)システムの活用」といった地理の授業において主体的に調べ学習をするための方法を身に付ける機会が求められてくる。

 GIS(地理情報)システムの活用については、以下の通り。「地理総合」の授業では、従来の紙地図を用いた教育に加えて、GIS(地理情報シス

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歴史を学ぶにあたって-後編‐

歴史を学ぶにあたって-後編‐

先日の投稿「歴史を学ぶにあたって-前編-」に続く、後編は古代の最初に触れる内容からどのようにして教材研究を進めていき、指導する上で大事なことを理解するのか。ということを自分なりにまとめている。

 これはあくまで大学の履修を通して作成したレポート内容であるので、一部はろう学校の中で教えることは難しい面がある。しかし、きちんとした客観的事実や論理整合性という部分においてしっかり色々な情報を調べて一つ

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歴史を学ぶにあたって-前編-

歴史を学ぶにあたって-前編-

中学と高校の学びは基本的に同じようであるが、思考力や表現力の豊かさ、そして主体性ある学びという視点においては多少の変化がある。2022年度から始まる高等学校学習指導要領で科目再編があったことは、先日の投稿「高校の教科書は変わる!」を読んで頂ければいいので、省略する。今回は今年度から始まる中学校学習指導要領において、これまでは【歴史→政治→国際】という視点で学ぶことが【政治→歴史→国際】と変わるよう

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地震への備えは学びから知る

地震への備えは学びから知る

地震予測を知ることが日頃、よく出てくる社会ニュースで私たちの防災を見直すという時期である。東日本大震災だけではなく、宮城県や福島県の大地震が最近起こっている。まだ先日、新しい地震予測が発表され、発生確率が高くなっていることの調査結果が出ている。

 地震が起こりやすい大国といわれる日本は、なぜそうなってしまったのか。理科と社会科を関連付けて学ぶ必要性が高まっているのが新しい科目「地理総合」「地理探

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高校の教科書は変わる!

高校の教科書は変わる!

新聞やテレビ報道などで大きく取り扱われていた「新学習指導要領に伴う高校教科書検定」が発表された。2022年度から学ぶ高校生にとっては、新しい学びの始まりである。同時に教員もこれまでの教材研究の在り方や指導法についても見直す大きな時期になるのである。(以下、北海道新聞記事3月31日付より引用)

例年通りの教科書検定の話で、教職員にとってはどういう内容を指導するべきかどうかという計画を立てる上での重

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