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01.12

読書前レビュー

年始のセールであれよこれよと本屋さんで目移りした結果、本を12冊も積んでしまった。

バベルの塔とまではいかないが圧巻の本の塔がデスクの上に出来上がっていた。

その塔を見つめながら、これを読み終えることができるのははたしていつになるのかと考えてみたけれど、そんなせかせかして読むもんでもないよなと思い、考えるのをやめた。

とりあえず読書記録とはいかないけれど、積んでる本の読む前レビューをすることにしてみた。

絶対読んだ後に抱く感想とは程遠いことは間違いない。



1冊目 ディス・イズ・ザ・デイ 
津村記久子さん

世間のワールドカップの波に乗って…ということではなく個人的に以前から気になっていた一冊。

帯の"サッカー本大賞受賞"という広告に、サッカー本大賞なるものがあることを知る。

おそらくスポーツを題材にした本作は絶対おもしろいはずなので、今でも読むのが楽しみにしてなっている。(なら読もうよ。)


2冊目 スロウハイツの神様(下) 
辻村深月さん

あれ、下?と思ったそこのあなた。
そうなんです。
これは上下巻で完結する物語の下巻です。

いっきに読み終わろうとしたところに、年末セールがやってきたものだから、買って積んだままにしてしまっている。

スロウハイツの神様があの人なのか、はたまたあの人になるのか想像は膨らむばかりだ。

この物語の完結を早急に知りたい。


3冊目 嘘をもうひとつだけ 
東野圭吾さん

僕が好きな新参者シリーズの6作目。
しっかり5作目までは読了していることをここでまず報告させてほしい。

読み進めることができなくなったのは、年末に入ったHuluよ、お前のせいだ。

ドラマ版「新参者」をダメだと思いながらも画面に齧り付いて見終わってしまった。
(すっごく面白かった。ありがとう、Hulu。)

嘘をもうひとつだけっていうのはどういうことなんだろうか。
ついてはいけないはずの嘘をさらにもう一つ…ってことはもうおもしろいに決まっている。
(じゃあ、そろそろ読以下略)


4冊目 赤い指 東野圭吾さん

僕が好きな新参者シリーズの7作目。
しっかり5作目までは読了していることをここで再び報告させてほしい。

読み進めることがで以下略。
(ほんとにありがとう。Hulu。)

実はスペシャルドラマ版で実写版も作られるほど実は評価が高い本作。

ある家族が舞台のお話とは知っているけれど、どんな事件が起こるんだろうか。
泣ける推理小説と名高い"新参者"シリーズのことだろうから、おそらく真相というのはやっぱりそれなりのどうにもできなかった動機というものがあるんだろうなとは思う。

実写版はまだ見ていない。
あえて見ていない。


5冊目 ただいま神様当番 
青山美智子さん

青山美智子さんの本は、鎌倉うずまき案内所を読み終わった頃にすっかりファンになってしまい、続いて木曜日にはココアを、猫のお告げは樹の下で、を読了してしまった。

こんなにほっこりする物語をいままであんまり読んでこなかったからか、読み終わった時には「あぁ、よかったな」と、テンプレートを使うのはあまり好きではないけれど心がすごくあたたかくなってしまうんだよなとすごく思う。

本作における"神様当番"という意味深な言葉に、"ただいま"という言葉がくっついている。
おそらく神様当番だった人が再び奇跡を起こすような物語なんだろうか。

どちらにせよ、青山美智子さんほどココアやコーヒーを片手に読み進めるのがちょうどいい作家さんを僕はまだ知らない。

だから、読み進めるときはコーヒー片手に読んじゃうんだろうなと今はそう思っている。


6冊目 かがみの孤城 上
辻村深月さん

この作品はずっと前から知っていたけれど、実際に手に取ろうと決めたのは、映画館で「すずめの戸締まり」を見たときの予告編でアニメ映画版の「かがみの孤城」の予告編を見たときだった。

ある孤城にお互い接点がない、まったくはじめましての男女のこども7人が集まって…という物語だったような気がするが、ここまででもう興味惹かれてしまっている。

この作品だけはじっくり時間をかけて読み進めたいと思い、本を積んで積んで今に至る。

あぁ、そうか。
考えてみればデスクの上にある積読の本の塔はまさに孤城のようだなと1人そう思った。(どういうこと?)


7冊目 気になる部分 
岸本佐知子さん

僕の人生のバイブルといっても過言ではないエッセイ本を出版してくれた岸本佐知子先生の記念すべき初エッセイ本だったように記憶している本作。

この本との出会いはエッセイ本の虜になった僕にとって必然だったといっても過言ではない。

隙間時間に好きなところを好きなだけ読む楽しさを教えてくれたのもこの本だ。

なにより全編通していい意味でくだらないエッセイが続くので、ほんとに読んでて飽きない。

この本を手に取るのはもう少し後になりそうだ。


8冊目 臆病者の自転車生活
安達 茉莉子さん

京都で立ち寄った本屋さんで出会った一冊がずっと気になっていて、仕事終わりに立ち寄った本屋さんで偶然再開し、そのまま手に取り会計レジへ流れていった。

それくらい印象に残った本ではあるが、著者が自転車を購入してそれからどっぷりはまっていく様が描かれていると思う。

こういう誰かが何かにのめり込んでいく様子を本を通して体験できることはやっぱり読んでいて一番楽しい瞬間だと思う。

なにより、自分自身もなにかのめり込むものに出会ってみたいという小さな憧れなんてものがあるのかもしれないなと今ではそう思っている。


9冊目 本を守ろうとする猫の話
夏川 草介さん

この本に関しては正直に言ってしまうとジャケ買い感が強いのだけれど、夏川草介さんには「神様のカルテ」では大変お世話になっていた僕にとって、医療だけじゃなくてこういう本も出版されるんだと少し驚きがあった。

現代版"銀河鉄道の夜"と帯では謳われているんだけれど、恥ずかしながら銀河鉄道の夜を読んだことがないのだ。

でも直近で猫がでてくる作品である青山美智子さんの「猫のお告げは樹の下で」を読んでいたからか、今回のこの猫もとても重要な役割をになっていると思っている。

猫と対に座っている男性も、猫からどんなことを教わるのかやっぱり気になっちゃう。

だから、積読解消の立ち位置の中ではかなり上位に位置しているんじゃないかなと書いてる今ではそう思う。


10冊目 台湾はおばちゃんで回ってる?! 
近藤 弥生子さん

台湾が好きな僕は台湾のことを発信し続けているInstagramのある方をフォローしている。

その投稿に本作が出てきた瞬間にすぐに本屋さんに駆け出し手に取ってしまっていた。

なかには台湾のおばちゃんのことについておばちゃんの写真をまじえながらその人の考え方とか暮らし方などが語られていたように思う。

軽くあらすじを読んだだけではあるが、僕もこんなおばちゃんになりたいなとすっかり購入した本を片手にそう思ったのを記憶している。

台湾の暮らしをのぞける本作には期待しかしていない。


11冊目 味なメニュー 
平松洋子さん

たまに美味しい本を読みたくなる衝動に駆られたとき、本屋さんで料理本コーナーに足を運んでいるのだけれど、この本当の出会いはたまたまエッセイ本を探しているときに出会った。

また味のあるタイトルだなぁと思い、手に取ってパラパリめくってみると、僕の感性にドンピシャだった。

味のあるメニューを味わい尽くせば、すこしだけお店に並ぶメニューの一つ一つにも愛着というものが湧いてくるんだろうかと読む前はそう思っている。


12冊目 臨床の砦
夏川草介さん

この本との出会いは、同じ著者作品である本を守ろうとする猫の話を手に取ったときにたまたま目にはいったことだった。

正直いうと読み進めるのが少しだけ怖い。
コロナ禍における医療従事者を通して医療の現場が描かれている本作を、実はもう読み進めている。

感想はおそらく文字に起こすことはできないと今は思っている。
どう書いてみてもやっぱりどこか他人事になってしまう気がしてならないからではあるけれど、やっぱり今のこの生活を支えてくれているのは決して僕なんかではないと思っている。


読む前レビューをした結果、思いの外、本のそれぞれに思いや期待があることを知った。

それを知った今、どれから手につけたらいいのかさっぱりだけれど、ゆっくり読み進めていこうと少なからずいまはそう思うことにした。

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