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小田和正がそこにいるだけで幸せが駆け足でやってくる +JUJUの黄色いドレス 最高の夏 スキマフェス 

 スキマフェス二日間Bブロックにて参加しました。いちばんステキだったのは音楽に「参加」している感覚にノれたことかな。アーティストさんたちのバリバリ絶妙テクを全身に浴びて、夏の愛知、夏の常滑という時空を大げさだけどちょっぴり創造したぞ、という満足感があった。

 初日、名鉄金山駅から中部国際空港駅までの列車は東京の通勤ラッシュ並みに混んでいた。ようやく到着したら今度は会場までの長い道のり、会場入りするまでのジグザグの列にはすでにスキマフェスオリジナルTシャツを着ている人たちがいっぱいいた。SUPER BEAVERのバッグが可愛いかった。

 二日間。どしゃ降りや炎天下が不安だった。フェスの二日前に慌ててにわか雨用のポンチョを楽天で購入した。にわか雨用のポンチョを拡げたのは二日目のsumikaのステージだった。めちゃくちゃ難しいコトしてるな、と隣で旦那が言ってる。リズム音痴のわたしにはsumikaのノリに完全にはついていけけない、けどカラダがむずむずした。すごいバンドだと思った。キャッチーだしポップだし、なにより楽しい面白い。

 小田さんが「夏の日」を歌ってくれた。
心を閉じて誰もそこへは入れないで
 いっしょに大きな声で歌った。オフコース時代からずっと小田さんを聴いてきた。「歌詞がなんじゃく」若いころは正直そう思っていた。さいきん、小田さんの歌が妙に染みるようになった。クリスマスの約束や横浜アリーナのコンサートで小田さんの歌を聴いて泣いている女性をみかけるたびに「なんで泣くの?」思っていたけど、今回、はじめて小田和正の音楽で大量の涙が出た。東京ラブストーリーも歌った。懐かしいドラマを思い出した。若いころオンタイムで見た。カンチだっけ?あとリカちゃんね。織田裕二と江口洋介。関係ないけど江口洋介さんの「恋をした夜は」のサビが大好きだったな。
 若いときが自分にもあった。あらためて驚くよ。

 ステージの上の小田さんを会場中がみんないっしょになって全力で応援していた。あったかかった。小田和正、がそこにいるだけで幸せが駆け足でやってくる。すごい方だ。

 奥田民生のギターを生ではじめて聴いた。おもしろいオッサンだ、と隣で旦那が呟いた。奥田民生氏はおそらく私よりいくぶん年下で、でもまあ同世代だ。男の「カッコいい」には幾千の種類があるとは思う。奥田民生の「カッコいい」がじめじめする常滑の大気に伝染する。
「さすらおう」
これ、わりと自分のテーマだったこと思い出した。ちかごろひとの優しさに甘えてたな、そろそろ「さすらい」に戻ろう、なんてこと考えはじめる。こうして音楽にスグ影響されるのは10代のころからまったく変わっていない。不変の未熟者だな、ま、死ぬまで不変の未熟者でいよう、死ぬまでを英語はUntil the day I dieという。好きな言葉だ。

 ゆず北川悠仁さんをうっとり眺めた。キレイな男が好き。見ているだけで幸せになる。北川さんにはグリーンのパンツがよく似合っていた。いい男はいいねぇ、隣で旦那がつぶやいた。本気で嫉妬しているみたいだったのでげらげら笑ってあげた。

 野外の音はやはりテレビやネットで聴く音楽とは違う。バスドラが体内で重く響く。血管に響くっていうのかな。ベースの重厚リズムの複雑軽快メロディアスなギター脳のへりを駆けるキーボード、+ボーカルの華麗繊細官能の絡み合い、結果、面白い、サイコー、楽しい、ノリノリ、なんて素朴な言葉が弾けるんだ。

 マキシマムザホルモンのみなさん。はじめて体験させて頂きました。めちゃくちゃ面白かったです。ジャニス・ジョプリンTシャツ着てましたね。カッコよかったです。最高です。

  二日間。歌って踊った。
 カメラが何度も回っていた。もし映っていたらおもろいな。

 空に飛行機
 愛知の夏特有のじっとりした大気
 常滑の海
 45000の音楽ファン。
 極上ミュージシャン。

 最高に楽しいフェスだった。
 会場からは大きな「ありがとう!」コールが沸き上がっていた。二日目、雨の中で食べた台湾カレーと生ぬるいビールがなんともいえず美味かった。

 生きてきてよかった。マジで腹からそう思ったよ。
 
 熱が冷めるのがもったいないので忘れないうちにいろんな曲を復習している。家の中では腹から声が出せないので、仕方ないからしばらくは「ひとりカラオケ」だな。前に生まれ変わったらワカメになりたいとか、ワカメでいいとかどこかに書いた気がするけど、いや、生まれ変わったらJUJUになりたい。黄色いひらひらのミニのドレス着て、13センチのヒール履いて、歌いたい。
 

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