砂時計とベリーダンス
誕生日を過ぎた朝、珍しく夜明け前に目覚めた。
何気なくSNSを眺めていると、悲鳴や叫び、そして追悼のコメントが流れてきた。
呆然とした。
まさか、と、ただ信じられなかった。
つい先日『セクシー田中さん』の最終回を観て、清々しい気持ちになったばかりだった。
あの日読んだ『砂時計』は、心の支えの一つになってくれた。
物語の登場人物は皆、どこかに誰でも持っていそうな欠点やコンプレックス、トラウマを抱えていて、一歩踏み出していく。
「実在する人間は、白黒どちらかではない。それを描写す