見出し画像

【BL二次小説】 4P談義①終


荒「新開ィ……」


新「なんだい?靖友」


部室で荒北は顔を赤らめ、モジモジしながら言った。


荒「オレ……オメーに恋してるかもォ……」


新「えっっ!!」


突然の告白に飛び上がって驚く新開。


荒「オメー見てると胸がドキドキしてェ……顔が火照るんだァ」

新「そっ!それは恋だ!うん!恋だよ靖友!間違いない!」


積年の片想いが成就する瞬間に、新開は感激で震えた。


荒「でもォ……もしかしたらただの風邪かもォ」

新「恋だよ!恋に決まってるだろ!恋!恋!恋!」


荒北の考えの軌道修正に必死な新開。


荒「黒田ァ」

黒「はい?」


荒北は新開の目の前からスッと黒田の前へ移動した。


荒「オレ、オメーに恋してるかもォ」

黒「ええっっ!?」

新「はあ!?」


新開に言ったのと全く同じセリフを黒田に言う荒北。


荒「オメー見てると胸が……」

黒「あ、荒北さんがオレに!オレに!……うーん」

バタッ。

黒田は鼻血を流しながら気絶した。


新「どゆこと?」

新開は訳がわからない。


荒「真波ィ」

真「はーい!」

荒北は次に真波の前へ移動した。


荒「オレ、オメーに……」
真「恋ですよー!荒北さん!それは恋ですー!」
新「靖友ーっっ!!」


荒「福ちゃん、オレ……」
福「ム?」
新「なっ!」


荒「東堂ォ……」
東「ぬ?」
新「ちょ!」



新「ゔわ゙あ゙あぁああーーーっ!!」

荒「うるせェ!!」

バコッ!!
荒北は上履きで新開の頭をはたいた。


新「はっ!」

周りをキョロキョロ見渡す新開。


ミーティング中のようだ。
全部員が注目している。


新「……」


ガバッ!
新開は荒北に泣きながら抱き付いた。

新「夢だったー!良かった靖友ーっ!!」
荒「だからうるせェ!!」

バコッ!!






黒「荒北さんが部内総受けになった夢を?」

真「凄まじい状況ですねそれ」

新「心臓に悪い……」


新開の見た夢について語り合っている変態トリオ。



黒「あー夢でもいいから荒北さんに告られてみてぇなー」

新「総受けなんてとんでもねぇ。オレは絶対独り占めする。誰にも触らせねーよ」

真「オレは総受けも有りですねー」


黒「マジかよ真波」

真「日替りでオレの番も回ってくるんなら有りです。月水金がオレで、火木はお好きな方をどうぞ」

新「なんでおめさんだけ週3なんだ」


真「じゃあいっそのことみんなで一緒に」

新「一緒にって、まさか、4Pか?」

黒「それは荒北さん大変だろ。死ぬぞ」


真「口と、前と、後ろがありますからちょうどいいじゃないですかー」

黒「それは……確かに」

新「後ろは当然オレが最初に貰……」

荒「なんの話ィ?」

新「!」
黒「!」
真「!」

そこへ荒北が割って入ってきた。


新「……」
黒「……」
真「……」

荒「?」


変態トリオは荒北の全身を舐めるように眺め、4Pしている情景を想像した ──。



黒「うっ!」
ブシューーーッ!!

黒田の鼻血が鉄砲水のように吹き出し、部室内が血の海となった。


真「口で!オレは口で可愛がって下さい荒北さーん!!」

大興奮してヨダレを垂らしながら荒北に突進する真波。


新「ダメだダメだ!やっぱりオレが独占する!口も前も後ろもオレのもんだーっ!!」

真波に横からタックルして弾き飛ばす新開。



荒「だからなんの話ィィ!?」




血の海の中で大乱闘する変態トリオは、後に東堂から大目玉を喰らういつものパターン。


今日も荒北はみんなのアイドルである。




おしまい




まえがきへ          あとがき




この記事を西田三郎さんのマガジン「noteでエッチだった記事」に追加していただけました!
ありがとうございます!\(^o^)/


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?