芸能人の引退は、ファンの永遠の希望になったということ

つい先日、アイドルの引退が報道された。

電撃すぎて、ファンにとってはさぞかしショックだったと思う。

あまり詳しくない私ですら、驚いたほどだから。

ファンの中には、未だに信じられない人も多いだろう。

「突然いつか戻ってくるかも！」と期待を込めて待っているかもしれない。

でも言いたい。私は引退を強く支持する。

私もかつて、大好きな女優さんが突然引退した時、とてもショックだった。びっくりして、最初は信じられなかった。うそ？絶対イヤだ！そう思っていた。

しかし、やがて心も落ち着き、

ふと思い出すのは、彼女のいい所しかないと気が付いた。

彼女の一番イキイキ活躍していた作品。

彼女の話していた、心に響く言葉。

美しい佇まい。

そして、今はステキに年齢を重ねているのかな～と想像したり。

引退を惜しまれるくらいの存在だから、芸能界に残れば、
晩年もさぞかし活躍するのだとは思うが、

「万の万の万の…、万が一」想像してみて

晩年は人気がなくなることもあるかもしれないし、

芸能界にしがみついている情けない姿を見るかもしれない。

見たくないスキャンダルを見るかもしれないし、

醜く堕ちていく姿を見るかもしれない。

その人が芸能界に居続けることによって、

自分の素敵だった思い出が、色あせることもあるのだ。

それを思えば、引退もいいのかもしれない、と思った。

好きだった存在は、引退と同時に永遠の星になった。

アドラーの「嫌われる勇気」の中に、
「可能性の中に生きる」という言葉がある。

自分がもっと〇〇だったら、△△できるのに、と。
例えば、もっと背が高かったら、モテたのに。など。

可能性の中に生きて、理由付けして逃げるな、というメッセージなんだけれど。

あえて、今回のような、好きな芸能人の引退には、この「可能性の中に生きる」ことを選んでほしい。

今頃〇〇だったら、△△しているかも、自分の想像力を楽しんで、あらゆる可能性の中に逃げよう。

あんな素敵な人だから素敵な晩年だろうな、

今何歳かな。この年齢でこんな作品に出たら面白いだろうな、

今頃きっと幸せに暮らしているんだろうな～と、

あらゆる可能性の中に生き続けてくれることで、永遠に心の中に居てくれるのだ。

正直言うと、ファンなのに、引退という決断を支持できない自分にも葛藤があった。だけど、一度しかない人生だから、みんなのために人生を犠牲にするのはやめてほしいと、ファンなら思うのも本音。

好きだからこそ、自分の幸せな人生を生きてほしい。
人生の大きな決断をしたことを支持したい。

もう、引退したら、星なんだ。永遠の希望。

心の中で生き続ける星。

自分の想像、可能性の中に生かして、永遠に私と共に生きていく。