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食と韓国語・翻訳ノート

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周永河著『食卓の上の韓国史』の翻訳ノート。
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作品を発表するだけでなく、ちょっとしたメモや、顧客へのプレゼンツールなど、考えたことを最…

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【書評に出た本】2022年3月

3月は、『地域金融の経済学』が第62回エコノミスト賞を受賞しました! (↓書籍について、詳し…

【編集者の本棚】80年代の韓国料理の本を読んでみよう 第1回『あんにょん・ソウル』

こんにちは。編集者“む〜”こと村上です。 先日『食卓の上の韓国史――おいしいメニューでた…

【書評に出た本】2022年2月

2月に書評掲載された本を紹介します。 ■小倉 義明【著】『地域金融の経済学——人口減少下の…

【試し読み】『食卓の上の韓国史』クッパ、ビビンバから「チメク」までの歴史を読む!

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食と韓国語・翻訳ノート19:김밥(キンパ)/日本語になった韓国料理①

「韓国料理っぽく怒ってください」昨年のIPPONグランプリ(第23回、2020年6月23日)の、予選B…

食と韓国語・翻訳ノート18:떡(トク)

トク=もち?韓国のコンビニでいつからか見かけるようになった、「もちロールケーキ(모찌롤케이크)。日本のローソンの「もち食感ロール」の韓国版で、日本への旅行者が増えるなか、日本のコンビニスイーツのなかで評判のいいものが、大企業のマーケティングを通して、こうして入ってくるらしい。 それはそうと、日本のもちをあらわす「モッチ(모찌)」という言葉は、すでに韓国語といっていい。モッチって何ですかと問えば、「日本のトク(떡)」だと答える。あるいは、「日本のもち米のもち(일본 찹쌀떡)」

食と韓国語・翻訳ノート17:국(スープ)

ラーメンを煮てくれ何年か前、『食卓の上の韓国史』の著者・周永河と済州島に滞在したときのこ…

食と韓国語・翻訳ノート16:밥(ごはん)

具のないおにぎり韓国の学生は概して日本のコンビニが好きらしい。食品、とくにデザート関連が…

食と韓国語・翻訳ノート15:밀가루(メリケン粉)

밀가루 (名詞) ミルカル 小麦粉, うどん粉, メリケン粉. Eマートの包装紙に書かれたコピー「…

食と韓国語・翻訳ノート14:챙기다(管理する)

아무리 바빠도/ 밥은 꼭-/ 챙겨 드세요! いくら忙しくてもごはんはかならず、ちゃんと食べて…

食と韓国語・翻訳ノート13:조선미(朝鮮米)

有名な映画の、ずっと気になっていた場面。そう、この場面だ。初めてアニメーションで見たとき…

食と韓国語・翻訳ノート12:말다(入れてほぐす)

『新版大京城案内』(1936)には、 餅飯、湯飯、五目飯はあまり飯に汁をかけて食はない内地人…

食と韓国語・翻訳ノート11:資料④

やっと本題。 明月館のメニューは『食卓の上の韓国史』に引用されている。もともとはそれの原文をとるためにプリントアウトしたのだったけど、もったいないからほかの部分も載っけようというのが、この資料篇の主旨だった。 「朝鮮料理」『新版大京城案内』(1936)  朝鮮料理ときくと先づキムチ(朝鮮漬物)を想ひ浮べる。キムチは大体料理の中には入らないで日本の沢庵と同じものなのだが最も朝鮮カラーを持つてゐて比較的内地人に親まれ易く、夏食べる日本の一夜漬け式のものと、冬食べる沢庵式の特