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【書評に出た本】2022年2月

2月に書評掲載された本を紹介します。

■小倉 義明【著】『地域金融の経済学——人口減少下の地方活性化と銀行業の役割』

多様化する取引、激化する融資競争——
「消滅論」さえ囁かれ、苦境が取り沙汰される地銀・信金信組など地域金融機関は、半面、人々の生活の基盤となる地域経済を守り維持する支柱でもある。収益力の低下や熾烈な融資競争、激甚化する自然災害と疫病など困難な環境を克服し、リスクをとりながらも地域社会とともにいかに生き延びてゆくかを、経済学的手法を用いて丁寧に解説した注目の一書!

▶『経済学セミナー』2022年2・3月号(No.724)(p.110)に書評が掲載されました。評者は原田喜美枝(中央大学商学部教授)です。本文はこちら

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■野島 那津子【著】『診断の社会学——「論争中の病」を患うということ』

「そんな病気はありません」
痛みや苦しみを患いながらも、医療者によって「疾患」を診断されず、
あるいは診断を受けても、他者から「病い」を認められない。
そんな「病い」を生きる人びとの生の困難と希望を描く。

▶『みすず』2022年1・2月合併号(no.711)「2021年読書アンケート特集」にて、十川幸司氏(精神分析・精神医学)にご紹介いただきました(p.83)。

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■周 永河【著】丁田 隆【訳】『食卓の上の韓国史——おいしいメニューでたどる20世紀食文化史』

「韓国の人びとは何をどのように食べてきたのだろうか?」

1876年の開港以降、朝鮮半島には多くの外国人が流入し、西洋・中国・日本の食が朝鮮の料理を大きく変化させた。近代化とともに多数の飲食店が誕生し、熱々のクッパやビビンバが人びとの腹を満たしていた――。日本の植民地支配、解放、朝鮮戦争、都市化、グローバル化を経て、韓国の食はどんな道をたどったのか。「食べること」をとおして韓国の歴史と社会をダイナミックに描く「食の人文学」!

▶『日本経済新聞』2022年2月5日(30面)「読書面」 に書評が掲載されました。評者は阿古真理氏(生活史研究家)です。本文はこちら(※有料会員限定記事です)
『潮』2022年3月号の書評欄で本書が紹介されました。

↓序文をこちらからお読みいただけます。

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■マーサ・ヌスバウム【著】河野 哲也【監訳】『良心の自由——アメリカの宗教的平等の伝統』

現代アメリカを代表する法哲学者(規範倫理学)、マーサ・C・ヌスバウムの重要著作 Liberty of Conscience: In Defense of America's Tradition of Religious Equality, 2008の翻訳。「信教の自由」 をめぐるさまざまな判例を参照し、良心の自由と平等を守る 「アメリカの伝統」 の揺籃期から、それが合衆国憲法へと結実し現在へと至るまでの歴史を分析、アメリカが建国当初に持っていた宗教的自由、宗教的な平等を、リベラリズムの観点から力強く擁護する。

▶『読売新聞』2022年2月6日(9面・文化面)「コロナの時代に読む・「偏屈な」清教徒に学ぶ寛容」で、本書が紹介されました。紹介者は森本あんり氏(神学者・国際基督教大教授)です。

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■川上淳之【著】『「副業」の研究——多様性がもたらす影響と可能性』

もう一つ仕事を持つ意味を探求する。

単なる「サイドビジネス」的位置づけではなく、ワーキングプアの副業という課題、本業へのスキルアップ効果、非金銭的動機による副業の性格、幸福度や健康との関係まで、経済学的視点から多面的にアプローチした「新しい働き方」理解のための本格的な決定版!

▶『日本経済新聞』2022年2月12日(19面) 読書面 「今を読み解く」で、本書が紹介されました。紹介者は中原淳氏(立教大学教授)です。本文はこちら(※有料会員限定記事です)

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■小野 容照 著『韓国「建国」の起源を探る――三・一独立運動とナショナリズムの変遷』

「民主主義国家・韓国」は、三・一独立運動からはじまったのか?
日本・中国・米欧・ロシアを含めたグローバルな視点から独立運動の歴史的過程を丹念に描き、文在寅政権の掲げる「建国」神話を問い直す。

『朝日新聞』2022年2月12日(22面)「読書面」に書評が掲載されました。評者は藤原辰史氏(京都大学准教授・食農思想史)です。本文はこちら

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#読書 #書評 #慶應義塾大学出版会 #新聞書評 #書評紙


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