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精神科で最適な受診をするための具体的なコツ

精神科。

診察の際は皆さん、主治医に何を伝えたらいいか、どう接したらいいか、迷う人も多いと思います。

僕自身、精神疾患を患っていて、通院歴は20年以上。

診察の質について特に意識し出したのが、10年ほど前からです。

工夫に工夫を重ねて、最適だと思える精神科の受診の仕方がまとまったので、今回お伝えします。

では、行ってみましょう。

聞きたいこと・伝えたいことをメモに書いておく

最適な受診をするための具体的なコツとして、まずは主治医に伝えるべきことを事前に整理してまとめておくことです。

これをすることによって限られた診察時間内で効率よく的確に主治医に自分が伝えたいことを伝えることができます。

そのためには日頃から、診察の際に伝えたいことをメモにまとめておくといいでしょう。

僕はNotionというメモアプリを使って診察時に伝えたいことを管理していて、診察日まで日々ブラッシュアップしています。

僕の場合は月一回の診察なので、一度診察で伝え忘れがあると、1ヶ月待たなければなりません。

それは主治医による治療の判断に大きな影響を与えることになるので、抜け漏れなく主治医に伝えられるよう、しっかりとメモにまとめておきましょう。

そのためには、デジタルデバイスを使うことを僕はお勧めしています。

僕の場合はiPhoneとMacBookとiPadにメモアプリであるNotionをインストールしていて、深く考えたい時はMacBookかiPadで編集し、先生に伝える時はiPhoneを開いてNotionを見ながら主治医と話します。

ただし、主治医には事前に「スマホに先生に伝えたいことをメモしているのでスマホを出していいですか?」と承諾を得てからにしてください。

プリントアウトして渡してもいい

iPhoneに主治医に伝えたいことをメモに書いて伝えるほかに、主治医に伝えたいことをプリントアウトして先生に見せて読んでもらうという方法もあります。

この方法はどうしてもメモを読みながら伝えるのが難しいという場合のみ使うようにしてください。

どうしてかというと、先生に伝えたいことをプリントアウトした紙を渡してしまうと、複数の項目を書いた場合、その全部について双方向のやり取りができないからです。

だから、できればiPhoneに書いたメモを一つ一つの項目ごとに読みながら、

主治医と言葉のキャッチボールをして一つ一つ解決していきましょう。

処方してほしい薬は根拠とともに伝える

病歴が長くなると、病気のことを調べたり、処方薬のことを調べたりして、自分なりにも知識が溜まってくるので、そこで見つけた自分に合いそうな処方薬について先生に提案することもできます。

その場合は、自分のどの症状にどのように効く期待があるからその薬を出して欲しいのか根拠を添えて、先生に提案してみましょう。

処方薬は人それぞれに相性があります。

主治医と二人三脚で自分に合った処方薬を探していきましょう。

要望を聞いてもらえないこともある

ただし、自分の希望する処方薬を主治医が出してくれないこともあります。

その場合は、主治医の判断を信頼するようにしましょう。

なぜなら、主治医は精神医療その他、医療に関する専門知識を僕ら患者より圧倒的に持っていて、その判断が間違っていることはほぼないからです。

処方薬の希望は言っても聞いてもらえないことがあることは覚悟しましょう。

主治医には正直に伝える。そして、何を伝えるか?


主治医には、自分の症状のことを正直に伝えましょう。

自分の症状を実際より良く見せたり、悪く見せることは、主治医は見抜いていますが、正確な治療を損なう恐れがあります。

なので、主治医には正直にありのまま伝えましょう。

では、主治医には診察において具体的には何を伝えればいいか?

そのほか、診察時に気をつけるべき注意点をここからお伝えしていきます。

では、行ってみましょう。

医師に何を伝えるか?

診察時、主治医には何を伝えればいいのでしょうか?

それは、大きく分けて2つあります。

その二つとは「日常生活について」「症状について」困っていることです。

まずは、日常生活で困っていることは何か?です。

「眠れない」、「焦りがひどい」、「イライラする」、「不安がある」などです。

もし、改善した点があればそれは少しなら伝えたほうがいいでしょう。

主治医はあなたの困っている部分を改善するべく診察で聞いているのですから、基本は困っていることを伝えるべきです。

もし困っている部分がないほど安定していれば「調子はいいです」とだけ伝えればよく、それでその日の診察は終了です。

もちろん、主治医が他に質問してくれた際はちゃんと答えてくださいね。

次に症状についての伝え方です。

症状については包み隠さず全てを話しましょう。

ただし、次の項で書きますが、話すと辛くなることは無理に話さなくていいです。

塞がっていない心の傷口を開いてまで伝えることを、主治医は望んでいません。

そもそも、診察で無理して辛くなることを話して症状が悪化したら、診察の意味がありません。

もし、話してもいいことなら包み隠さず話してください。

その症状の出方から、主治医は適切な処方をするよう、調整してくれます。

あなたが伝えることが、適切な治療の柱です。

しっかり伝えるようにしてください。

辛いことを無理に話さなくてもいい

診察時、症状について話すといっても、それが辛いことってありますよね。

言うのが恥ずかしい、トラウマになってしまったから思い出したくない、シンプルに思い出したくもない。

そう思うことは、無理に話さないようにしましょう。

そういう時、主治医に僕は「辛すぎて話せないのでお話できません」としっかり伝えます。

そうやって、自分のことは自分でコントロールする自覚も持ったほうがいいでしょう。

主治医に気を遣わない

主治医に気を遣っていませんか?

主治医の判断にもし反対意見がある時は、反対意見を堂々と述べましょう。

症状を一番知っているのはあなたです。

なぜなら、精神疾患は外科のように傷を外から見られるものではないからです。

だから、医師の急な処方の変更や、判断に異議があるときは、気を遣わず、主治医にしっかりと伝えてください。

ただし、態度は柔軟に、患者側からの一方通行にならずに、主治医と言葉のキャッチボールを心がけて感情的にならずに伝えてくださいね。

もし、主治医がわかってくれない場合も強引に自分の意見だけを押し通すことはやめましょう。

もし仮にあなたが合理的に考えてどうしても納得がいかない場合は、転院や、可能なら主治医を変えるといいでしょう。

どの主治医に変わっても納得がいかない場合は、あなたの判断が合理的でない可能性が高いです。

基本的に、精神科における治療は、信頼関係で成り立っています。

主治医との信頼関係を大事にしましょう。

まとめ


以上が、効果的に受診するための具体的なコツでした。

これをまとめると、

・伝えたいことを事前にまとめておく(プリントアウトして、見てもらってもOK)

・処方して欲しい薬について医師に提案できる(要望が通らないこともある)

・医師には正直に伝える

・話すと辛いことは伝えなくていい

・医師に気を遣わない

・精神科の治療は信頼関係で成り立っている

です。

この記事の最後に


今回の記事はいかがだったでしょうか?

精神科の外来の診察はとても貴重な時間です。

この記事の内容を参考に、みなさんの診察が効果的なものになれば幸いです。

今後も当アカウントでは、発達障害・精神疾患・HSP当事者の僕が、生きづらさを克服してきたノウハウについてお伝えしていきます。

この記事を気に入ってくださった方は、スキとフォローをよろしくお願いいたします。

今回もお読みいただき、ありがとうございました。





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