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鳥取旅行。純粋な“好き”の波紋を教えて下さったご婦人オーナーさん(2019年50歳) 余談

こちらは、本エピソード余談です。本エピソードは下記からどぞ!

vol.1👇

vol.2👇


余談その1:「昔からのお得意様」とのすごすぎる信頼関係

店主さんのお話によると、昔からのお得意様とは、かなり深いお知り合いと言う訳ではなく、素性をなんとなく知っている程度とのことであった。
個人情報で知っているのは「お名前と電話番号」のみ。なんと、住所などは知らないそうだ。
そのような方々と、「何年かかっても大丈夫!」な現金分割払いで長年やり取りされているのだ! (⊙⊙;)

店主さんはおっしゃる。
「なのに、皆さんきっちりお支払いして下さるんです……」
な…なんという奇跡の信頼関係!……いや、違うな。奇跡ではなく、店主さんのご人格がそういった皆さんを引き寄せているのだろう。
やはり、求める人達を引き寄せるには、まずは自分の内面からなのである。

余談その2:とあるお得意様にまつわるステキなお話

「中には、毎回はるばる四国から、とても素敵なスポーツカーで(現金分割の)支払いに来られる方もいらっしゃるんです!」
と、更にお話下さった店主さん。
「(そのように余裕のある方なので)おそらく、現金一括でも支払えるんだと思うんです……。でも、ご本人が、あえて分割にされているんですよ」

その理由は2つ。
・仕事を引退して年齢を重ねると、「定期的に通って支払いをする」という義務が「生きる励み」になるから。
・欲しいもののために頑張って働くという機会が少なくなったからこそ、「手間をかけて手に入れる」ことに喜びを感じるから。

……いやぁ~なんともカッコイイ生き方があるものである。
私も是非そうなりたい(≧∇≦)!!!

余談その3:店主さんが銀座高級店を再訪した時のお話

これは余談も甚だしい内容だが、店主さんが「銀座のとある老舗高級店」を訪れた時のお話も心に残ったため、追加する。

「この間、久しぶりに▲▲(←銀座のど真ん中にある超有名店)に寄ったのだけど、昔と違って店員さんが服装で人を見るようになってしまってちょっと残念だった……。昔はああじゃなかったのに、変わっちゃったのね……」

残念そうにため息を漏らす店主さん。その時、私はふとライター時代に取材をした住宅関係の方の言葉を思い出した。
「この辺(埼玉某市)の大地主さんは、皆さん逆に慎ましい服装で暮らしておられます。ご自身で畑などもされているようですし」
……つまり、本物とはそういう事なのである。

“その人の真贋を、外見ではなく、心眼で見極める”こと。
現代のスピーディーかつ物質世界では、なかなか難しいことである。
そして、おそらく“自分自身も真”でなければ見えて来ないだろう。

果たして、自分にはそれが出来ているのか否か……。
そんなこともしみじみ省みることになったお話であった。

余談その4:店主さんから形に残る情報もいただく

帰り際、店主さんは「神奈川に住んでいるのなら、昔からの知り合いが青山でアンティークのお店をやっているから、今度行って本物を沢山見るといいわよ!」と、その方が過去に開催した展示会のカタログを渡して下さった。

アンティークに不案内な私は、失礼ながらその方を存じ上げなかったのだが、業界では世界的に大変著名な方とのこと。店主さんの簡単なご説明からも、ご活動規模のものすごさを感じた。

私は未知の領域にワクワクしながら、ありがたくカタログを拝受。
帰りの新幹線の中で拝見したところ、想像以上の美しき世界にうっとり😍。そして、さりげなく挟まっていた価格表を、なにげなく見てビックリ……😅。

とは言え、せっかくのご縁なので、お金を貯めていつか訪れてみようと思っている。私にも手が届く好みのものがあるとよいのだが……。


表紙からして陶酔してしまったカタログは、優雅で気品に満ちた作品が数十点。
たまらぬ美しさであった。
往路、あれだけ長く感じた鳥取まで時間も、帰りはカタログのおかげか、
体感あっという間。 美は時を忘れさせるものである。