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超有名国立大学病院なら、きっと診てくれるはず、よね?

Vol.2 最初の手術をした医者から紹介状をもらい、超有名国立大学病院を受診するのだが、ここで会った若い医師が言ったことに、驚愕!



手元にあるのは、超有名国立大学病院への紹介状が一通。
これに賭けるしかないわね。


わたし、ある病気でこの病院の別の科にかかっているの!
きっときっと、それも何か、いいほうに出ると見たわ。


予約を取る。予約日に行く。若い先生の前に座る。
ひと通り話す。

あまり感情を入れず、しかし困っていますという口調で、例のせりふを言う。


先生、10のうち、7か8くらい痛いんです。
歩くのも大変で……。


と、このくらい話したところで、若い医師がこんなことを言いだす。

「あー、うちは手術になるようなケースしか診ないので……。」


はあ? CTを撮るでもなく、MRIを撮るでもなく?
血液検査すらせずに? 
町の整形外科の医師が撮ったレントゲンだけ見て、そんなこと言うの?

わたしはいいかげん、この痛みを長期にわたって感じ続けて、けっこう大変な処置が必要なんでは? と思い始めていた。




手術になるかどうか、話だけでわからないはずはない。
手術になる可能性だって、51対49であると思っていた。


先生、せめて検査をして、その結果で判断してくださいよ。
足が痛いのに、ここまでやってきたんです。先生――。


どれだけ粘って頼んでも、検査のけの字も出やしない。
そもそも、こんなに粘っている間に、CTくらいは撮れたはずだ。

そして、先生は、

「手術が必要な患者しか診ていない。」


の繰り返し。
医者じゃないから、わたしは手術が必要です! とは言えないのよ?

そりゃあね、超一流国立大学病院なら、そうでしょうとも。
でもね、それは、話しているだけじゃ、わからないんじゃないの?


それとも、偉い人の紹介とか、饅頭の箱の下に札束とか入れてかなきゃ、ダメだったの?



国立で、それはないよね?


わたしが、

「痛いだけで大した疾患じゃないのに、手術を希望する困った患者」


とかに見えたのか?

痛い人を助けるのが医者じゃないの……?



せめてさあ。

「手術する患者しか診ない」って、予約するときに言ってよ! 調べもしないでそんなこという病院、来ないから。


タイトル通り、この股関節の痛みは、最終的に手術することになった。
この先生たちに、伝えに言ってやりたいわ。ま、しないけど。


せっかく、他の科にかかっているのだけど、そんなことを言いだせる雰囲気ではなかった。


とぼとぼ、帰る。痛い足で、帰る。
乗り換えがふたつ。けっこうな距離だ。


ああ、どうしよう。

いちばん最初に「変形性股関節症の手術をしたいです!」というなら、
みんなどの病院も、ウエルカムなのよ。


おそらく、それほど難しい手術じゃない(?)し、この手術で死ぬわけでもないし、だいたいみんな2週間で杖歩行とかで退院するし、早い人は1週間で退院するし。


検索すると、いろんな病院が「ぜひうちに!」って感じでアピールしてる。


でもきっと、「最初の手術で何かあったかもしれない患者」、「別の医者の失敗のしりぬぐい」は、イヤなのね、きっと。


そりゃそうよね。「その医師が最初に手術した自分の患者」じゃないわけだから。

ああ、どうしようどうしよう。


そのとき、ふと、ある病院を見つけた。
名前の知られた、大きい病院だ。


なぜ見つけたかと言うと、

「あら? これをこうしたら、最寄駅から一本で行けるところにあるじゃない。」


ということに気づいたからだ。

また、立地で選んだの~と言われそうだ。
しかし、その通り。


私の足は、もう最寄りの病院に行く元気しか、なかったのである。


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昭和43年生まれの死別(再婚)おひとりさま。入痛かったり苦しかったりするとき、「家族の方を~」と聞かれなくてもいい社会になってほしい!と思った、入院、手術、股関節脱臼×3プラスハードなせん妄体験記。

死別のおひとりさま。母がギリ手伝ってくれる半人前のおひとりさまだが、その協力も今回限りと知る。 変形性股関節症で入院5回、股関節脱臼3回、…

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