俺、お母さんの子供に生まれて…~男の子ママへ最上のご褒美〜
先週末、長男の学校で「一発芸披露大会」が行われた。
頑張って練習したけん玉を挑戦した長男は、やり切った顔をして帰ってきた。
私としては「シーン」な瞬間も味わった方がいい経験になったのでは、と思ったが、意外にも(失礼)他生徒さんたちのウケはよかったらしい。
「あの瞬間を生き抜いたんだ~」というような、大変だった思い出ではなく、「みんなにウケた!」な、良い思い出になった。
だが、一人で舞台に立つという頑張った日であることは変わりない。
褒めに褒めて、ご褒美の約束は守ることにした。
そしてそのご褒美ケーキ。
残念ながら次男がまだインフルエンザでお休み中でケーキを買いに行けなかったので、今日ようやくその日が来た。
長男はフルーツショートを、次男はチョコケーキを頬張っていた。
良いご褒美になったことだろう。
そして私にも、突然思わぬご褒美が舞い込んできた。
「俺、お母さんの子供に生まれてよかった」
・・・いったいどーしたーーーー!!!
遺言のようじゃないか!!
冷静になれ、自分。嬉しいがびっくりだ。
「どうしてそう思うの?」
「だって、一発芸大会を嫌な気持ち、わかってくれたから」
「あー、なるほど。うん、嫌だよね、あぁいうのはねー。
よく頑張ったよ、長男君。
学校に迎えに行くご褒美が残ってるね、
また今度、迎えに行くからね」
無意識に、長男の気持ちに寄り添った日だった。
けれど、そんなにもうれしいとは。
さすがは素直なグレーゾーンボーイ。
普段は話し過ぎるトコロがあるけれど、それでも、言葉にしてくれると、とても分かりやすい。
そして、泣けるじゃないか。
なぜあの言葉を録音しなかったのか。
悔やんでも悔やみきれない。
きっと5年後にもう一度聞きたいと思うだろうに。
幸い、私も夫も、長男と同様、人前に出るのが嫌な人種だった。
だからこそ寄り添えたわけだが、これはとてもいい経験になった。
寄り添った先に、こんなにも長男の心を軽くすることができ、
そしてあんな言葉を言ってくれるほどの幸せを、
長男に感じさせることができたとは。
嫌だな~、というダラダラな姿を見たときは、寄り添ってみようか。
もちろん日常生活は別だけれども。
作り話ような、子育て記念となった今日。
あの言葉が、まだ頭の中でリフレインしている。
今日はあの言葉を思い返しつつ、一人チョコケーキを味わおう。
きっと、今までで一番おいしいケーキとなるだろう。
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