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緋月 燈
2016年6月20日 04:32
私が大切にしたいもの、大切にするものを、大切にすることで、私が大切に想う世界を大切にしよう私の大切は、あの人の大切になれないあの人の大切は、私の大切になれない重なりきれないふたつをそれすら愛おしんで慈しむあの人のいだく宝石が煌めくことを祈るよそこに正しさなんてなくてあの人の放つ光が答えなんだろう光に望む姿などないただ望む光を浴びられることを願うあなたが生きる姿が見
2016年5月24日 01:50
懐かしい表紙をひらいたらあなたは愛しく 其処にいたそんなに昔じゃないけれど触れなくなって いつからだろう忘れるよりも ずっと残酷心を寄せなくなるなんてだけど不意に呼び戻されたあなたを愛しく思ったことをあなたがくれる物語をそっと見つめていたことを懐かしい表紙をひらいたら片付けられた愛しさがまた桜のように花開いて胸の奥に熱がさした永遠なんて誓えないけど今また少し共
2016年5月20日 02:33
波にのるたった一言とても難しくもあること櫂を棄てた流れゆく小舟になるんじゃない激流を物ともせぬ船頭となること流れの道筋を見出すこと過たず舟を操ること不意の潮目にも櫂を放さないこと身を任せながら諦めないことと似ているのかもしれない泣きたくなって櫂を棄て去ってしまいたい激情に駆られるそれでもどうしようもなく此処に在ることを思い知らされて光はまだ其処にあると教えられ
2016年5月18日 03:35
夜明けのひかりをとじこめて金いろの希望を留めておけたら曇り空の下でもどしゃ降りの雨の中でも歩きつづけてゆけるだろうか朝陽よりもまぶしいのに月のようにやさしいあのひかりをいつも胸に抱いていたい傘をさすこともできないくらい雨を降らせて道なんか見えなくてもたったひとつのひかりが欲しいの夜明けのひかりをとじこめてこの胸に飾れたらどんな希望より晴れるのでしょうガラスの
2016年5月17日 01:54
隣にいる人すら意味を持たぬほどの寂しさがこぼれでるときがあるの紫いろの夜は差し伸べられる手すら厭わしくてすくいあげられることを望んでいない闇にも呑みこめない雫を熱く濡らしては絞りだせない声を滲ませる今夜は孤独なほど寂しくなくなるからどこまでも一人にして頂戴世界に別れを告げて一人 待ち侘びる雨音は月光の音色よりピアノらしく寂しく響くのでしょう透明にしすぎた寂し