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「森はワンダーランド」詩


秋の里山は 山全体が
色とりどりの服を 纏う。
色づいた葉は風に 乗って舞う。
まるで 里山で
おち葉の 舞踏会が
開かれているようだ。

三歳の坊やには
里山は ワンダーランドだ。

並んだ 切り株を見つければ、
もう 機関車トーマスの世界。
機関士の 坊やは 先頭に座る
残りの木の株は パパとママの指定席。
切符は 細長い けやきの葉。

「乗ってください。
出発ですよ。走りますよ。
早いスピードですよ」。 
坊やの 赤くそまった頬は
木漏れ日に キラキラ輝く。

積もった葉を かきわけて
ドングリ探し。
ポケットいっぱい 集めたら
お家で おやつタイム。

お家には バアバが待っている。
集めたどんぐりを 縁側で広げて
独楽を こさえる。
バアバの 作る独楽は、 
ユルユル ヨロヨロしながら 
頼りなげに 回り続ける。

やがて 遊び疲れて
バアバの背中に おぶさる。
その背中は 陽だまりの匂いがして 
夕焼け色に 染まっている。

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