理不尽

昭和の時代は、芸人の酒や女金の問題は、武勇伝だった。(性暴力と、暴行事件は違うよ)。
どうやっても、一般社会で、普通の人間として生きていけない人が、芸人になった。
でも今は、清廉潔白な人間じゃないと、生きてちゃいけないような風潮なった。
才能に反比例して、一般人としての社会性が低下する事は認められなくなった。
昭和の時代は、情は厚かったけれど、問題を抱える人たちへのサポートは全然足りなかった。
現代は、サポート体制はずいぶん整ってきたのにもかかわらず、人の心が冷たい。そして過剰に攻撃的だ。
こんな世の中で良い芸が生まれるわけがない。
何かあれば、重箱の隅をつつくようなことをして、いい笑いが生まれるわけがない。

自分で自分の娯楽をつぶしているようなもの。他人の失敗や、至らなさに異常に厳しい。罪を帳消しにしろと言う意味ではない。社会的に抹殺するのをやめろ。償う機会を与えよと言っている。
モニターの前で、匿名で寄ってたかって、どこかの誰かを叩いている人たちを見ると、
お前は神かと言いたくなる。

日本人よ、余裕を持て。周りめぐって自分に帰ってくる。天につばきを吐くな。