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『S先生のこと』尾崎俊介、2013年
英米文学者尾崎氏(以下O氏)による、恩師S先生との関わり、その家族、人生についてのおはなし。
O氏は大学3年生の時にS先生の講義を受け、それから27年もの間、師弟として付き合い続けられた。
S先生は、熱烈な恋愛の結果29歳で結ばれた妻を37歳の時に癌で亡くし、53歳の時に愛息を交通事故で亡くしたことについて罪悪感を感じながら、研究生活を生涯続けた。
O氏はS先生と翻訳や本、大学での研究だけでなく、
『三体Ⅱ黒暗森林』劉慈欣、2024年
4月に高エネルギー加速器研究機構KEKに、通りすがりで行きました。日曜で研究者、一般職員はお休みのようでしたが、一般公開している展示ルームは開いており、受付の方が感じの良く、よく分からないけどフラッと見学。
素粒子って小さいものなのに宇宙と関係があるのんだ、というごく低いレベルの理解をし、施設からブラッと中庭に出たら猫が2匹いました。
おそらく頭の良い人達が気分転換がてらノラ猫ちゃんをかわいがって
20240501-07ヒューストン・テキサス②
旅行の目的であるジョンソン宇宙センター。
ビジターセンターの入場料は50ドル、VIPツアーは各200ドル。
【ビジターセンター】
マーキュリー、スカイラブ、アポロの本物、スペースシャトルのモックアップが展示されている。平日は遠足で来た小中学生でいっぱい。
ISSの日常を子供向けにショーもある。英語の回とスペイン語の回がある。
サターンVロケットのあるロケットパークにはトラムに乗って移動。途中の雑
20240501-07ヒューストン・テキサス③
【番外編】
宇宙飛行士およびJAXAの単なるファンとしてNASAに見学に行きましたが、NASA近郊でのJAXAの人気はすごかった。
JAXAワッペン(市販もの)を身に付けてると、「わー、あなたはJAXAか?応援してる!!」と現地の人から熱いエールを何度ももらいました。
最近の海外旅行では日本の存在感の少なさにしんみりしてましたが、ヒューストンでは違う。ひとえにJAXAの優秀な宇宙飛行士および研究者
20240501-07ヒューストン・テキサス①
初めてのアメリカで緊張したけど、楽しめました。
ヒューストン郊外は日本の地方都市郊外みたいだった。
【飛行機】
EVA利用。
台北まで南下してから北上でアメリカへ。台北・ヒューストン間は行き14時間、帰り16時間と長いフライト。
食事はちゃんとしたのが2回、間に(ほしい人は)サンドイッチ。
EVAの機内映画は日本語吹き替えはあるけど日本語字幕はなし。中国語字幕の「アイアンクロー」、ストーリーの詳
『三体』劉慈欣、2019年
アメリカのオバマさんが面白かったと言うほどなのか、だからこそなのか、非常に売れているらしいSF小説。
SFを滅多に読まない人間でも面白く読めた。
むしろ、話の始まりが「文化大革命」なことで特に話に入り込めた。私は文化大革命がこの世で一番怖い。家族も敵になるかもしれない位に人を信用できない、勉強をするインテリほど罪が重い、残虐されても文句の言い先がないって、すごい世界。こんなことが起きたことも包摂し
『DV8』紀蔚然 、2024年
ここ数年で一番夢中になって読んだ!丸一日。
1巻目『台北プライベートアイ』よりさらにノリノリなストーリー展開で、より面白い。
1巻目では主人公のメンタルの弱り具合についての記載が長かったが、2巻目では「みなさん、その辺はご存知ですよね」という前提で話が進み、より流れが良い。
探偵って依頼者から頼まれたことを調べるんだろうに、その延長で依頼されてないのに自分が気になったことをどんどん調べて、またそれ
『台北プライベートアイ』紀蔚然 、2021年
たまたま目について買った本。台北の街のことが書かれてるなら、旅行感覚で読めていいかなぁと。
台北を舞台にしたハードボイルド小説で、日本より先にヨーロッパや中国で発刊されてる。
ハードボイルドにしてはお茶目な感じだけど、すごい。読み出したら止まらない。ジェットコースター小説と言うのか。
不眠症でパニック障害のインテリな探偵が事件の依頼を受け、それとは別のより大きな事件に巻き込まれる。そして台湾らしい
つくば旅行2024年4月
JAXA見学ツアーに行って来ました。
結構人気らしく週末は予約受付終了でしたが、月曜に何とか滑り込み。
ツアーでは一般公開していない宇宙飛行士訓練棟ときぼうのオペレーションルームを見ることができます。バスに乗って、2箇所の本物の職場を見て来ました。
ちょうど敷地内の桜が満開でしたが、セキュリティ上写真は不可。そんな重要な所に入れてもらえて逆に嬉しい気分。
訓練棟で係員の解説を聞いていると、目の端
ヒッピーズ寄席『春風亭百栄落語会』2024年4月
百栄師匠の落語会に行って来ました。
・あたま山(改)
・道具屋(古典)
・料理の鉄人が出来るまで
落語会は10回目で、新作はほぼ演り尽くしたとおっしゃってました笑。
百栄師匠は新作の方という印象ですが、古典もアレンジなしで笑わせてくれる。 #落語
『坂本龍一 WAR AND PEACE』
2001年以降の教授の記録。
TBSの筑紫哲也『NEWS23』からの映像がほとんどです。音楽映像もたくさん入ってます!
印象深いのは象と自宅。
2004年(たしか)ケニヤの自然保護区に行き、象に「戦メリ」をエレクトーンで弾いて聴かせてた。象は、この音楽は悪くないけどなんだろういう顔で聞いていた。
「war and peace」に詩を合わせるのにNYの自宅で集中する姿は、昨年公開した映画「モリコーネ
いんよう!第259回【再現性と一回性に対する教え方】
サンキュータツオさんが教育について、文章表現についてお話しされました。
《形容詞》について
形容詞は中身が空っぽの箱、容れ物。例えば「やさしい」という箱の中に具体的なエピソードを入れることで、それを見た人にも「やさしさ」が伝わる。
「私の彼はやさしい」と言うより、「私の彼は道を歩く時は車道に並んでくれて、お店に入ると必ず眺めのいい席に私を座らせてくれる」と書くと、どんな風にやさしいかが分かる。もし
ヒッピーズ寄席『こしらの集い札幌 第50回』行った後
子供の時、車寅次郎はキライだった。テキヤの腹巻スタイルはダサい。いい年なのにいつまでも恋をしている。しかも定職につかず、ふらふらして。そんなんで生きていけるの?と思っていた。
その後、アメリカに移った坂本龍一が『男はつらいよ』を見ては泣いていると聞いた。昭和の日本の風景が心に響くらしい。
恐る恐る見始めたら、坂本氏と同様、はまった。30歳を過ぎてから見る寅さんはファンタジーだった。私も寅さんになり
ヒッピーズ寄席『こしらの集い札幌 第50回』行く前に
本日、立川こしら落語会がヒッピーズ札幌ススキノであります。
引越しの夢、太鼓腹、ちきり伊勢屋の3席ネタ出し。
一般的な落語ではマクラから噺に入っていきますが、こしら師匠は落語の前にたっぷり1時間のトークをします。
落語は普通「古典」と「新作」とに大きく分かれますが、こしら師匠の落語はこの範疇に収まらない。初めて聞いた時の「内容は古典だけど…、これ古典??」のショックを覚えています。
「渋谷らくご」