Lucy

旅行、落語、本、映画など、自分にとって楽しいことの備忘録です。

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最近の記事

つくば旅行2024年4月

JAXA見学ツアーに行って来ました。 結構人気らしく週末は予約受付終了でしたが、月曜に何とか滑り込み。 ツアーでは一般公開していない宇宙飛行士訓練棟ときぼうのオペレーションルームを見ることができます。バスに乗って、2箇所の本物の職場を見て来ました。 ちょうど敷地内の桜が満開でしたが、セキュリティ上写真は不可。そんな重要な所に入れてもらえて逆に嬉しい気分。 訓練棟で係員の解説を聞いていると、目の端にブルースーツ姿が通り過ぎる。あれ!?宇宙飛行士候補生のお二人です。ツアーの皆で

    • ヒッピーズ寄席『春風亭百栄落語会』2024年4月

      百栄師匠の落語会に行って来ました。 ・あたま山(改) ・道具屋(古典) ・料理の鉄人が出来るまで 落語会は10回目で、新作はほぼ演り尽くしたとおっしゃってました笑。 百栄師匠は新作の方という印象ですが、古典もアレンジなしで笑わせてくれる。 #落語

      • 『坂本龍一 WAR AND PEACE』

        2001年以降の教授の記録。 TBSの筑紫哲也『NEWS23』からの映像がほとんどです。音楽映像もたくさん入ってます! 印象深いのは象と自宅。 2004年(たしか)ケニヤの自然保護区に行き、象に「戦メリ」をエレクトーンで弾いて聴かせてた。象は、この音楽は悪くないけどなんだろういう顔で聞いていた。 「war and peace」に詩を合わせるのにNYの自宅で集中する姿は、昨年公開した映画「モリコーネ」のようでした。 社会活動的なイベントでは表立ってはいないけれども細野さん、高

        • いんよう!第259回【再現性と一回性に対する教え方】

          サンキュータツオさんが教育について、文章表現についてお話しされました。 《形容詞》について 形容詞は中身が空っぽの箱、容れ物。例えば「やさしい」という箱の中に具体的なエピソードを入れることで、それを見た人にも「やさしさ」が伝わる。 「私の彼はやさしい」と言うより、「私の彼は道を歩く時は車道に並んでくれて、お店に入ると必ず眺めのいい席に私を座らせてくれる」と書くと、どんな風にやさしいかが分かる。もしくは、やさしいというよりキザで嫌な感じと思う人がいるかもしれない。 やさしいとい

        つくば旅行2024年4月

          ヒッピーズ寄席『こしらの集い札幌 第50回』行った後

          子供の時、車寅次郎はキライだった。テキヤの腹巻スタイルはダサい。いい年なのにいつまでも恋をしている。しかも定職につかず、ふらふらして。そんなんで生きていけるの?と思っていた。 その後、アメリカに移った坂本龍一が『男はつらいよ』を見ては泣いていると聞いた。昭和の日本の風景が心に響くらしい。 恐る恐る見始めたら、坂本氏と同様、はまった。30歳を過ぎてから見る寅さんはファンタジーだった。私も寅さんになりたいとすら思った。 こしら師匠は、定住地がない点では寅さんである。 しかし、ロ

          ヒッピーズ寄席『こしらの集い札幌 第50回』行った後

          ヒッピーズ寄席『こしらの集い札幌 第50回』行く前に

          本日、立川こしら落語会がヒッピーズ札幌ススキノであります。 引越しの夢、太鼓腹、ちきり伊勢屋の3席ネタ出し。 一般的な落語ではマクラから噺に入っていきますが、こしら師匠は落語の前にたっぷり1時間のトークをします。 落語は普通「古典」と「新作」とに大きく分かれますが、こしら師匠の落語はこの範疇に収まらない。初めて聞いた時の「内容は古典だけど…、これ古典??」のショックを覚えています。 「渋谷らくご」キュレーターのサンキュータツオさん曰く、「こしら師匠の落語はジャズで言えば『アド

          ヒッピーズ寄席『こしらの集い札幌 第50回』行く前に

          『こころの声を聴く』河合隼雄対話集、1998年

          ユング心理学第一人者である河合先生が日本の作家、医者などと対談した本。特に面白かったのは多田富雄と村上春樹の章。 多田先生の御本『免疫の意味論』も面白そう。 臓器も思想も、まるっきり自分と違うものに対しては寛容にほいほい入れて、ここだけは受け入れられないというところに対してはとても不寛容になるそうです。ジェンダーの問題とも関係しそう。 村上先生は、小説を書き始めてから物語を書いていくことによって自分が救われていく、自分が治療されていくと感じていたそうです。 私がnoteで拙い

          『こころの声を聴く』河合隼雄対話集、1998年

          『生きていてもいいかしら日記』北大路公子、2012年

          古本屋で見つけ、10年ぶりにまた買ってしまった。 「面白いけど、タメにならない!」という帯が付いています。 1文引用すると、「ワイパーのことを考えるのに疲れたので、いっそのこと車を手放そうと思った。」とあります。 日本語文法としては正しい。でも、ワイパーについて考える→車を手放す、の流れには飛躍がある。解説するのは野暮だけど、ここから公子節が始まります。 1周回って戻って来たら、ちょっと位相の違うところにいる感じになるエッセイ集です。 北大路公子先生は大泉洋さんと共に、江別が

          『生きていてもいいかしら日記』北大路公子、2012年

          『アポロ13』ジム・ラベル&ジェフリー・クルーガー、1995年

          1970年4月、月に向かう途中で大事故が起きたにもかかわらず宇宙飛行士3名が無事生還できたアポロ13号についての、ジム船長によるドキュメンタリー。 「成功した失敗」と言われる宇宙からの帰還について、宇宙船と管制室との時系列の会話や、宇宙から戻って来るために必要なことの説明、プラス色々のエピソードがまとめられている。 高校物理に挫折し、小松左京の『日本沈没』の最初の数頁で打ちひしがれた私でも、読み物として十分面白いです。(小松左京は難しい!) 拙い頭で理解したところ、宇宙船が地

          『アポロ13』ジム・ラベル&ジェフリー・クルーガー、1995年

          『日本語びいき』清水由美(文)・ヨシタケシンスケ(絵)、2018年

          日本語教師を養成するための日本語の先生による、日本語の本。 日本語の文法の説明は小学校以来(たぶん)。 日本語は、国語で勉強したからではなく、日本に生まれ育ってなんとなく身につけてきたけれども、改めて説明するとなると大変です。 ひと頃話題になった可能の意味での「食べ(ら)れる」「来(ら)れる」の「ラ抜き」問題も明瞭に説明されています。すっかり「ラ抜き」が浸透して、今では問題視されていませんが。 項目ごとのヨシタケシンスケさんのユーモラスな絵が、さらに内容の理解を進めてくれます

          『日本語びいき』清水由美(文)・ヨシタケシンスケ(絵)、2018年

          『IMAGINARIUM』junaida、2022年

          junaida展『IMAGINARIUM』の展覧会目録。 スピッツのアルバム「ひみつのスタジオ」の歌詞をもとに歌絵本を書いたと「ほぼ日」の記事で見たのをきっかけに知ったjunaidaさん。 素敵な絵本をたくさん出版していて選びきれなかったので、ベスト版的なこの本を1冊目として入手しました。 大人が見ても飽きないファンタジックで情報量の多い、美しい絵ばかり。 もとの絵本も欲しくなります。 #Book

          『IMAGINARIUM』junaida、2022年

          『Apollo 11』

          1969年当時の実際のフィルムを基に作った2019年のドキュメンタリー映画。 『ライトスタッフ』『アポロ13』に続いて見たところ、ロケット打ち上げのシーンが『…13』と似ていて、『…13』のCGがすごくよくできていたのだなぁと逆に感心しました。 『…11』で印象的なのは、ミッションコントロールセンターの宇宙船からの情報収集をしてたくさんの監視している人のシーン。 Apolloの時代はコンピューターの性能は低かったけれども、人力でチェックしたり計算したりしていたということがよく

          『Apollo 11』

          『パリふたたび』平岡篤頼、1973年

          早稲田大学の先生だったフランス文学者による1970年のパリ滞在記。 私の生まれた年のパリ。 まだ読み始めですが、アパルトマンのトイレが共同だったり、タイル貼りの床に穴が開いた簡易式のものがあったり、夜中は他の部屋の人の迷惑にならないようトイレは使わず室内で尿瓶を使う必要があったり、当時の日常生活が淡々と綴られていて面白い。 (尿瓶的なものについては現在のフランスでも使われていると、かわかみじゅんこさんの『パリパリ伝説』に書かれていた。) 『巴里の空の下オムレツのにおいは流れる

          『パリふたたび』平岡篤頼、1973年