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うまいこと他人には言えないような心の機微を一つひとつ摘み取って並べてできたもの。
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#繊細さん

詩「杞憂」

詩「杞憂」

大切なものが増えて臆病になった

手の届くところにいないと
憂いはなんて果てしなく
その先には一番見たくないシナリオ

失うことを恐れる心が
なにかを必死で守ろうとする

だって私は弱いから
愛する人を守れなかったら
いつまでもいつまでも後悔するでしょう

ひとたび哀しみの津波に飲み込まれたら
きっともう浮上できない
私の時計は完全に止まってしまう

雪が解けて 春が訪れても
ずっと水の底
止まっ

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詩「砂糖菓子の祈り」

詩「砂糖菓子の祈り」

わたしのこころは
どうして砂糖菓子のように
もろく 甘く 繊細なのだろう

ほんのすこし 
風に吹かれただけで
ほろほろと崩れてしまう

一滴にうたれれば
穴があき 音もなく
溶けて消えていってしまう

神さまはどうして
わたしをこんなふうに
おつくりになったのだろう

わたしはどこを向いていればいいのだろう

愛がこわい
愛する者を手放す恐怖に
夜もねむれず おびえている

不確かな未来に
悪し

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