伊空間

ナンセンス文学に寄せた文字日記。 文章はわざと曲解して書いてるので、 言葉は参考になり…

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ナンセンス文学に寄せた文字日記。 文章はわざと曲解して書いてるので、 言葉は参考になりますが、 内容は参考になりません。

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  • 名著紹介

    日記のうち、名著紹介を兼ねているものをまとめています。

最近の記事

日記4/7 「ベルセルク」とナンセンスの話

 最近、漫画「ベルセルク」の14巻まで無料キャンペーンがあったので読んだ。(現在は終了して、一日一話読める) ベルセルク - 三浦建太郎 | ヤングアニマルWeb (younganimal.com) 「ベルセルク」ヤングアニマルWebで1~12巻と14巻が無料に、13巻は会員限定で公開 - コミックナタリー (natalie.mu)  ダークファンタジーな漫画とは何かと問われれば、皆がコレと指す。  残忍さ、エログロさ、報われなさ、バイオレンスさ……  それら一つに纏め

    • 日記4/5 悪魔の稼げるブログ術本(グリモワール)

      ブロガーが 「ブロガーで稼ぐ本」という本を出していたので、冒頭を試し読みした。 中には 「検索の引っ掛かる語を組み合わせろ」 「記事は雑記でなく専門性を絞れ」 などなどと書いてあり とても新鮮味ある紋切り型だからこそ 興味がつきなかった。 言葉で稼ぐというのは、大衆の興味をどれだけ引けるかに依拠する。 読む媒体は石版からネットへ進化したとはいえ、その方法は古代ギリシャの哲学者(ソフィスト)が弁論術(レトリック)を用いた頃から変わらない。 ともすれば、このブロガーの本も人

      • ワクワク新生活!ドキドキお花見&サワーにマジックで盛り上がっちゃった日♡ (あるいは日記4/3)

        新しい年度の初出勤やってきたよ〜♪ 職場では新しい業務にトライしてみてるんだ〜🌟 でもさ 最初はちょっと戸惑っちゃったりしてたんだよ。 新しいことにチャレンジするのって、ドキドキするよね! 午後はみんなで桜を愛でながら、お花見を楽しんできたんだよ! ちょっとしたハプニングがあってさ。 友達の一人が、桜の木に登ろうとしてシャツを引き裂いちゃったの! みんな爆笑しちゃって、その笑い声は絶えなかったよ〜🌸 その後はちょっとしたお店で、冷たいドリンクを楽しんだりし

        • 日記4/1 長文問題(5000文字以内)で嘘を書く

          最近は連日文章を書いている。 今日は5000字、昨日は8000字。 といっても、文字数は内容次第で重みが違う。 どこかの資料をまとめるだけなら、時間はかかるが流れ作業 物語を書いたり、一から体験談を纏めなければならないときのほうが 自分自身の想像力で言葉をひねり出さないといけなくて、苦労する 嘘をつくというのも、苦労する点は一緒だ。 一から長々とした嘘をつくのは難しいけれど 8割真実のちょっとした嘘なら簡単だ。 後者は日々よく使われるけど エイプリルフールの今日は、

        日記4/7 「ベルセルク」とナンセンスの話

        • 日記4/5 悪魔の稼げるブログ術本(グリモワール)

        • ワクワク新生活!ドキドキお花見&サワーにマジックで盛り上がっちゃった日♡ (あるいは日記4/3)

        • 日記4/1 長文問題(5000文字以内)で嘘を書く

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        • 名著紹介
          9本

        記事

          日記3/26  カップ麺を待ち続ける日々

          最近、 カップ麺が食べたくなる。 ひもじいとか 偏食家というわけでなく 聞いたこともない味 他食品とのコラボ 使った汁でスープを作る商品など カップ麺コーナーの中 知らない言葉やアイデア溢れたそれを 一度見たら味わってみたいと 食欲とはまた違う衝動に駆られた。 知らない味に挑戦するのは 楽しいが、当然ハズレたときに悲しくなる。 ただしカップ麺は、金も調理に待つ時間も僅か。 というわけで 今日もサイトでみた新製品に目星をつけて コンビニへ揚々と歩いて行ったわけだけど

          日記3/26  カップ麺を待ち続ける日々

          日記3/19 コピペのボルヘス【伝奇集】、AIだけの【ドン・キホーテ】

          …と、別の日の文言を、そっくりそのまま今日の日記に流用する。 一見してナンセンス。 しかし屁理屈をつけるなら、人間は割と同じ生活を繰り返している。 朝にパンを食べ、同じ時間に外に出る。 同じ道を歩き、同じ職場に行き、朝の業務を定型的にこなす。 前に行った定食屋で同じメニューを頼み、自販機でいつものジュースを買う。 正直に日記と書いた結果 いつかの日と瓜二つな内容であったもおかしくはない。 違いがあるとすれば、 テレビで見たニュースの内容と、カバンの中の本の種類だけ。 変化

          日記3/19 コピペのボルヘス【伝奇集】、AIだけの【ドン・キホーテ】

          日記3/13 Noteの作文テクニック、の前に目標決め

           数週間前に  さるコンペ/コンテストに応募した作品。  幸運にも前々から審査通過し続けていてたのだが そろそろ大きな発表のようなものがあると報告があって、ドキドキしながら最近まで過ごしていた。  内容は伏せるとして。  文章に関しては、  1日で数万字を書く速筆家にも、  日々根気よく連載を続けるNote家にも  技術は当然として、熱意も分量も負けてる私だが  PV数やスキの数を否が応でも気にするSNS依存な日々とは違い、少なくともコンペでは、審査が続くレベルには元々

          日記3/13 Noteの作文テクニック、の前に目標決め

          日記3/12 ゴジラと湯川秀樹と国際賞のトリレンマ

          ゴジラマイナスワンがアカデミー賞を取った。 去年劇場で泣いた映画の一つであり 何遍も批評や考察を書いた作品だ。 目を瞑ってシーンを思い返しながら その細部一つ一つのこだわりに想いを馳せ ダイナミックな映像に心奪われた記憶で 書けばキリがない感想を満足行くまで書いた。 じゃあこの日記に、改めて何を書こう。 感想は既に書いたので別視点が良い。 そう私の頭を掘ってみると あまり役立たない雑学の一つに 湯川秀樹が日本人初のノーベル賞を受賞した日と ゴジラの第一作が劇場公開された

          日記3/12 ゴジラと湯川秀樹と国際賞のトリレンマ

          日記3/10 皆のボルヘス【伝奇集】、私だけの【不死の人】

          本好きにとって、言葉は重要だが それだけではなんだか分からないのが上記の文章である。 古本屋に入り、 出版年もサイズもジャンルもバラバラとした 積まれた本からお宝を探していると J.L.ボルヘスの「伝奇集」(1975,集英社, 現代の世界文学)を見つけた。 今でこそ 岩波文庫のある本屋をあたれば どこへいっても置いてある文庫本の一冊だ。 内容は短編集で ジョジョの岸部露伴シリーズみたいに 「些細な不思議が恐るべき謎へ繋がる」ものや 架空の不思議な世界や神話にまつわる 迷

          日記3/10 皆のボルヘス【伝奇集】、私だけの【不死の人】

          日記3/5 忙しい人のための平安の【日記文学】

          偉人の日記を見ると あの大事件直後だというのに記述が簡素だったり この騒動のときの心境を知りたいのに文字として吐露してくれてない …といったことがよくある。 これは日記をある程度書くようになると分かるが 殴り書きでなく、紙に向かって綺麗な字で 読める文章を書こうとするのは 神経がけっこう疲れる。 普段ならともかく 大騒動などでは始末書など 仕事や火消しの書類を大量に書くというのに 余計な愚痴を丁寧な文字でしたためなくてはならない 日記というのは時として、 個人的なもので

          日記3/5 忙しい人のための平安の【日記文学】

          日2/27 焦る10分の先に【サキ短編集】

          23時50分。 デジタル盤の記号を横目に 私は今から日記を書く。 今日の事は今日中に書き上げるべきだからだ。 最近買った本たちの話 ポケモンの新作情報の話 あるいは愚痴交じりの失敗談 それらを記録に残してはみたいが 生憎と今日は残り10分間しか待ってくれない。 選べる話題は、精々一つ。 なのでキーボードの一番近くの 詰まれた山から本を一冊 取り出してみたら、「サキ短編集」の文庫本(新潮文庫)だった。 約200頁の薄い本。 薄さが分かりにくければ、スマホの厚さといい勝

          日2/27 焦る10分の先に【サキ短編集】

          日記2/18 夜食の美味しい食べ方

          深夜に油の乗った夜食を楽しむ。 夕食は済ませたし、明日は平日だというのに。 高カロリー 高塩分 何よりコクに舌鼓を打ち そして (こうやって欲望を我慢する理性がないから いざという時も、欲望に流されて犯罪を犯す 潜在的な危険分子なんだろうな、自分) と想像しながら完食し、 ついでに温かな飲み物で 欲望まみれの舌を最後まで堪能させてやった。 夜食にとって1番大事なことはなんだ。 これは私見が入るけど、 まず1番は味ではない。 味覚は昼間の数倍、 なんでも美味しく感じ

          日記2/18 夜食の美味しい食べ方

          日記2/16 つまらぬ文章に詰まるので、カフカの「城」でどうにかする

          文章はできれば書きたくない。 書き出せば、限りない文字との戦いに巻き込まれるからだ。 例えば、この日記 私が自由に書いていいといえども 最低限、起承転結くらいはつけたくなる。 短編やエッセイを作る……まで行かずとも 短文やメモ書きを残す……だけでは味気なく せめて転まで書いてから投稿しよう、と そんな考えのせいで溜まった下書きの処分に 私は追われていた。 文章に詰まったときのアドバイスで 変に内容を凝ろうとするから 筆が進まなくなると言う。 では、 あっさり書けばい

          日記2/16 つまらぬ文章に詰まるので、カフカの「城」でどうにかする

          日記2/1 皇帝の日記から考える塞翁が馬

          (碌でもない! 人間とは碌でもない!) 罵倒を文学的に抑え込んだ結果のフレーズ。 顔を火照らせ足早に歩く。 酷い仕打ちを受けたのか。 目頭が熱くなるのを感じる。 人間万事塞翁が馬、 というが 今の気分は 人間万事、災難か不満。 天は人の上に人を作らないが 先を行く者の上に後の者が連なるので スイカゲームが如く、 後者は大きな者の隙間に生きるしかなく ゆっくり己が大きくなるか 邪魔なスイカが早く破裂しないものか 果実のようには甘くない人生を生きていく。 それはそれと

          日記2/1 皇帝の日記から考える塞翁が馬

          日記1/26 失われた「失われた時を求めて」を求めて

          「失われた時を求めて」は名作だが 「失われた時を求めて」の名言を引用する人はあまり信用ならない。 名言紹介みたいなのが流れてきて、ついそう思った。 あんな長編小説においては たった2, 3行を切り取ったとて 作品の真意を図れるわけないと思わされる。 (というか、本当に読破した人が作中の言葉を使って語るとき、そんな浅すぎる名言解説するのか?) と、思いつつも 我が身を省みれば 例えば平家物語の序文しか思い出せないまま 源平合戦の所業無常を体感した気になり あるいは枕草

          日記1/26 失われた「失われた時を求めて」を求めて

          日記1/25 寒波する「悪童日記」

          電車を待つ 大寒前日の風は 飾らずに言えば「くそ寒い」 気を紛らわすべく スマホで適当な読み物を探す。 そういえば、今日 「『〜だ 』と彼は言った」 という文体がクセになる アゴタ・クリストフの「悪童日記」を 午前と午後 関係ない場所で2回見かけた。 2回ともスマホの中でだが。 一つ目は、Twitterで。 「バーナード嬢曰く。」 のコマを引用した投稿が流れてきた。 悪童日記を題材に、 綺麗に終わった作品の 続編を読みたくない気持ちの話をしていた。 二つ目は、

          日記1/25 寒波する「悪童日記」