理想を手にするために

ここ最近、毎日イライラしていた
娘の話をします。

娘は大学生になり、
勉強を頑張ると決めました。
資格も取りたいと思っています。
アルバイトをして自分でお金を稼ぎたいし、
新しい友達をたくさん作って「遊びたい」
とも思っています。

この中で、今の娘に足りていないのは、
「新しい友達をたくさん作って遊びたい」でした。

それを叶えるために、
サークルに入る必要がありました。

なぜなら
「サークルに入れば、
自分のイメージしたような楽しい場があり、
友達と楽しい時間を過ごすことができる」
と思っていたからです。

でも、
いくつも新歓に参加し、
見学にも行っているのですが、
なかなか「これ！」と思えるサークルに出会えません。

娘はそれで、イライラしていたのです。

「娘のイメージしたような楽しい場」が
見つからなかったのです。

それもそのはずです。

自分の理想通りの現実が
存在しないこともあります。

理想の形は作っていくものであって、
すでにあるとは限りません。

今回の娘には、これ以外に
「思い込み」の問題もあったのですが
それは次回にして、
「理想」の話を続けます。

「理想の職場」
「理想の生活」
「理想の人間関係」

こういった理想を
つい求めてしまいませんか？

でも、このような理想は、
時間をかけて作り上げていくものです。
用意されていて
探しに行くものではありません。

理想を求めすぎると
永遠に探しに行き、
いつも「旅の途中」ということになります。

自分の理想が「どこかに存在する」と勘違いし
必死になってそれを探している間は、
ずっと居場所が定まらなくて
不安定な気持ちにもなります。

娘にも、そんな不安定さがありました。

そうではなく、
今ある自分の環境や
今ある関係性を育んでいくことが、
理想の現実を手にするために必要なことなのだと思います。