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『エッセイのまち』の仲間で作る共同運営マガジン

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メンバーシップ『エッセイのまち』の仲間が見つけたステキなエッセイを保存しています。メンバーの方は、他の方、もしくはご自身のエッセイを自由に追加してください。(エッセイ以外は掲示板…
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2021年12月の記事一覧

「君はどうする?」と聞かれたときに…

夫と結婚する前、ドイツ人の彼とお付き合いしていた。 彼も私も、母国ではない地で働き、生活をし、そして母語ではない言葉を使ってコミュニケーションをとっていた。 私は彼の話す綺麗な英語が好きだったし、彼の明るくて優しい性格も大好きだった。 ある日、彼のお母さんがケガで入院したとの連絡が入った。 彼は母子家庭だったこともあり、一人暮らしのお母さんのことをとても心配していた。 「ちょっと心配だから、一度ドイツに帰って母の様子を見てくるよ」 そう言って、彼はドイツへと飛んで帰

言葉は、春風のように

その言葉をくれたのは、 当時の上司だった。 課長補佐 57歳。 周囲からの印象は 一言でいうと「気難しい人」 だったと思う。 細かい点まで目が届き、 不明な部分を曖昧にしない 責任感の強い方で 整った字を書く人だった。 * 「今日は仕事の話じゃないんだ。ここにいると聞いたから、ひとつ伝えておきたいと思ってね」 復職するための準備期間として一週間ほど、 私は事務室から少し離れた別室で 軽作業をしていた。 補佐はそこへふらりと現れた。 差し出された1枚のA4用紙

60点日記「10点日記」

私はnoteの中で、 「60点日記」 というシリーズを作っている。 気まぐれに更新する日記シリーズ。……とはよく言ったもので、1年かけてたったの5日分。(笑) 最後に更新した日からさらに半年が経ち、もはや日記でもなんでもない。というか、noteの更新自体が、半年ほど、止まってた。ワチャー そんな今日、久しぶりに「60点日記」を書くと決めた。タイトルは「10点日記」。これまでが60点だとしたら、今日のこの日記は10点。だいぶ低い。 でも、これはうれしい10点です。 今日

エッセイ)FUTSAL JUNKY

『こんな寒い中でボール蹴ってたなんて、どうかしてましたね』 昔のフットサル仲間と話ていたら、彼が笑いながらそう言った。 彼は去年まで、県の社会人リーグでフットサルをしていた。子供が生まれた事や足の指の骨折などが重なって、彼はフットサルを辞めた。 自分が競技のフットサルから離れて5年が経過した。feace bookに昔のフットサル関連の投稿が、〇年前の思い出としてピックアップされてきたり、自分の教え子が現在のリーグ結果などを投稿しているのを見ると懐かしさの中に寂しさが数滴混じ

素敵な「文化的雪かき」

昨晩、ようやくトンネルの向こうに一筋の光が見えた。 出口はもうすぐだ。 今月は出張や取材が多く、次から次へと仕事が来るものだから、土日も関係なくひたすら仕事をしていた。 そして22日の今日になっても、まだ年内に4件取材が残っているという状況。ちょっと震える……。 だが、それでも今日を乗り切れば、「なんとか28日中には仕事を終えられる!」というところまでこぎつけた。ようやくだ。 私はしがない商業ライターなので、仕事はいつもやりがいのあるものばかりじゃない。新聞や雑誌に記名入

恥ずかしながらオムライスが好きなんです。

こんにちは、天音です。 今日は食べ物のお話をのんびりとしましょう。 タイトルにもある通り、わたしはオムライスが大好きです。 大体外食すればオムライスです。 友達と行っても家族と行っても。 「うちオムライスにするわ」の一言で、メニューを覗くのは数秒で終わります。メニューはソースやセットの確認です。 正直「メニューを長時間眺めて何を頼むか考えるのがめんどう」という本音がないこともないんですが、普通に好物なのでどこ店でもまずはどの程度のオムライスを出してくるか確かめなくて

小学1年生の“幸福論”

「あ〜あ、昨日はなんにもいい事なかったなぁ」 今朝、起きて早々、5才の息子が言う。 昨日。 朝はおしゃべりが止まらなくて、幼稚園に行く時間になって、朝食のお皿を下げられた。夜は娘が本を読んでいて、一緒に遊んでもらえなかった。そんなことが続いた一日を振り返っての発言だった。 私は言う。 「それは残念だったね」 おざなりな声のかけ方で、息子はムッとしている。 息子は、最近こういうことをよく言う。 「今日一日、楽しいことなかったなぁ」なんて。たぶん構って欲しいんだけど、毎回

104Cooklabo🌈2021年の終わりに

大晦日、、のんびり出来ていますか? 我が家では、お節の準備を終えて 年越しのちょっと贅沢な夕飯を頂き ササッと片付けを済ませて、、、からの デザート創りも終わりました💖 先日、プレゼントされた【パンナコッタ】が 唸るほど美味しくて感動し、、 でも、一方で 《パンナコッタ、、て、こんな味だった?  ていうか、コレ、、再現できるわ💖》と 感じたので、、創ってみました😊 いつも通りレシピは無し、、、 食べた時の味から 何がどれ位入っているか?を推測して 文字通り舌を

大晦日

2021-12-31 fri ⛅️1~6°C 最高気温が6°Cまでしか上がらず、風も冷たく寒〜い大晦日になりました。 今にも雪が降って来そうな、そんな空❄️ キレイな夕陽が見えたらいいなぁと思っていたら、夕方空にピンク色のリボンがかかりました🎀 今年最後に、素敵な空をありがとう。 そして、 フォローしてくださった皆さまに スキをくださった皆さまに ピンク色の優しい空を♡ 2021年ありがとうございました✨ 来年もよろしくお願いいたします(。ᵕᴗᵕ。)" noteの皆

今年の総括をしてみよう

年の瀬も年の瀬。 水曜日に書いた通り、私は30日から嫁仕事の真っ最中です。 今年は、noteを書くことに向き合い続けた1年でした。 自分の好きだった『書くこと』を追求して、定期更新を始めたり企画やコンテストに参加して、皆さんに沢山読んでいただけて本当に有り難い限りです。 ここで、この1年の総括をしたいと思います。 今年、一番読まれた記事 やはりこれです。 この記事が全てのキッカケになりました。 公式さんからおススメに選んでいただき、この記事から知り合ったフォロワーさん

父の涙を見た、大晦日の思い出。:一年間 読んでくださった皆さんへ感謝を込めて

2021年も残りあと半日弱となりました。 今日、今年最後の投稿は、エッセイ。 お世話になった皆さん、いつも読んでくださった皆さん お一人お一人を思いうかべつつ、綴りました。 ぜひ、お読みいただけたら嬉しいです。 ☆☆☆ 中学1年の大晦日のことだ。 家族で朝食をとっていると、ふと父が箸を止めてつぶやいた。 「今日、墓参りに行ってきてもいいかな、年始に買い足すものは帰りに買ってくる」 そして、私の方に向かって静かにまた呟く。 「ほしまる、パパに付き添ってくれるか?」

今年も残りわずか好きなことを全力で楽しんだ1年でした

2021年大晦日、いかがお過ごしですか? どんな1年でしたか? 私は、仕事もプライベートも、色々なことがありましたけれど、人に恵まれ天に守られ、充実したしあわせな時を過ごさせて頂きました💖 noteで繋がって下さった、お一人お一人からも良い刺激を受け、温かい想いを懸けて頂きました🌸 私にとって今年の大きな変化は 今まで何があっても、どれだけキツい💦と思ってもなりふり構わず誰にも言わず突き進んできたけれど 弱い自分がいても良い、ダメな人と思われても良い、と、周りの目

大晦日恒例!紅白おむすび歌合戦2021!

【903むすび!】ヤマショウ(大宮市場)とり天 さあ、1年間の締めくくり〜 今年も、紅白おむすび歌ネタ合戦の始まりましたー えっ、おむすび歌ネタってなに? 初めての方も多いと思うけど、おむすび歌ネタとはこのおむすびチャレンジの中で箸休め的にたまに入ってくる替え歌のこと。 昨年の様子はこちら↓ その選りすぐりの歌たちが、今年もここに集結しました! それでは早速いきましょう。 😽まずは、紅組のトップバッターから! 再生回数が記録的なあの曲です。 ❶ダシを駆ける b

冬でもタンクトップと半ズボンだった同級生

最近見なくなったな、とふと思ったことがある。 さすがに昨年からのコロナ禍では、親御さんもそんなことはさせないと思うのだけど。 今の住まいに越してきて約15年。 私は一度も見ていない。 冬でもタンクトップに半ズボンで通学する男の子だ。 以前、友人と話していて、 「昔小学校にこんな子がいてね...」 って話になったとき、 「あっ!うちの小学校にもいたよ」 という風に会話の話題になったのだ。 ☆ 小学生の頃、ユウト(仮名)くんという同級生がいた。 ユウトくんは入学時から