ろーぐれ

ノベルゲーム、SS等を作っています。 ここでは主にソシャゲのシナリオ分析を行います。 …

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ノベルゲーム、SS等を作っています。 ここでは主にソシャゲのシナリオ分析を行います。 pixiv→http://pixiv.net/users/58595751 ゲーム→https://novelgame.jp/games/show/8734

マガジン

  • ブルアカ シナリオ分析

    ブルアカのシナリオ(主にイベスト)を分析します

  • サンプルシナリオ

    自作したサンプルシナリオを公開しています。

  • その他(アニメ感想など

    アニメの感想を比較的軽めに語ったり、MVを分析したりします

  • ウマ娘 シナリオ分析

    ウマ娘のシナリオ(主にイベスト)を分析します

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初心者がティラノスクリプトでノベルゲーを作ってみた話(全体の流れ編)

 pixivでウマ娘やブルアカのSSを書いてる人間がノベルゲーを初めて作ってみたので自分なりにどのように作ったのかを書き残しておこうと思います。  完全初心者向けの記事です。効率がいいかは知りません。「ここはもっといい方法があるぜ!」とかあったら是非教えてください。 (拙作「硝子の孤島~glass island~」はこちら↓↓↓)  以下には本作品のネタバレを含みますので気になる方は先にプレイしてください。(本記事自体は未プレイでも読めるものになっています) ゲーム制作に

    • 『-ive aLIVE!』シナリオ分析

       流石に歴代No.1のイベストだった。新たな試みも複数みられ、その上で非常に完成度の高い作品に仕上がっていた。だが全てが綺麗に纏まっている訳ではなく、一部気になる点も存在した。 あらすじ良かった点 今回はアイリを中心として物語が展開しており、ブルアカのイベストでは珍しくシリアスな場面が描かれていた。シリアス要素を入れると途端に尺が圧迫される(詳細は余談を確認)のだが、今回はシナリオ構成の工夫やミニゲームによってその尺が捻出されていたため、アイリの成長をしっかりと描き切ること

      • 『にぎにぎと ゆきゆきて』シナリオ分析+

        色々と話題の はじめに ~翻訳問題について~今回は一部で騒がれているように文章が非常に読みづらくなっており、その理由は「警覚心」などの韓国語ならでは単語や直訳風の表現が多いことから特に韓国語→日本語の訳出が不適切だったためだと考えられている。 そのあまりの崩れ方は一周回って面白く、普段は使うことのない新鮮な表現なども見受けられて語彙や表現の幅が広げられたまである。皆さんもお気に入りの台詞のひとつやふたつは見つかったのではないだろうか。 ……が本記事ではそこには目をつぶって

        • サンプルシナリオ②『桜恋散華』(プロローグのみ)

          ●タイトル: 桜恋散華 ●ジャンル: 学園ディストピア系 ●ボリューム: 18KB(約9000文字) ※中編ノベルゲームのプロローグを想定 ●執筆時間: 未計測(おそらく10時間前後) ●スタイル: ゲームシナリオ(ノベルゲーム) メッセージボックス内制限 25字×3行 ●目標:プロローグ単体での完結感、今後に向けた設定や伏線の提示 ●あらすじ: 泉流の所属する聖供高校文芸部は人数不足で廃部の危機に陥っており、ただ一人見学に来た新入生の少女も逃してしまった。後日、

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        初心者がティラノスクリプトでノベルゲーを作ってみた話(全体の流れ編)

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        記事

          サンプルシナリオ①『実家に残してきた義妹がグレているらしい』

          ●タイトル: 実家に残してきた義妹がグレているらしい ●ジャンル: 義妹成長系 ●ボリューム: 37KB(約18500文字) ●執筆時間: 19時間 ●スタイル: WEB小説 メッセージボックス内制限 なし ●あらすじ: 3月。リフォーム前の大掃除を手伝うために1年ぶりに東京から片田舎の実家へと戻ってきた大学生・広瀬灰斗は、誰に対しても礼儀正しかった義妹・黒奈が連日のように夜な夜な外出していたことを知る。幼馴染たちからも良くない証言を聞いた灰斗が実際に本人と会話を試

          サンプルシナリオ①『実家に残してきた義妹がグレているらしい』

          『0068 オペラより愛をこめて!』シナリオ分析

          今回は短め あらすじ良かった点便利屋らしいイベント 便利屋としての活動はゲーム内だと正月イベ『第68番新春狂想曲』、グループストーリー『不健全な事業計画』、そしてメインストーリー等の端々で描かれていたが、基本的には(アルが)騙されるor巻き込まれる形で事件に関わる展開が多く、便利屋本来の「依頼を受けて任務を遂行する」という形がシナリオの中核に据えられることはなかった。それが今回(ゲーム内では)初めて便利屋らしい姿の一部始終を見ることができたと言える。 お馴染みのドタバタ

          『0068 オペラより愛をこめて!』シナリオ分析

          『ライアーダンサー』MV分析

          音楽的な分析はしません(できない) 作品情報✌😎✌ ①フォニイとの比較~仮面とサングラス~ようつべのコメ欄でフォニイとの関連性を指摘するものがあった。アンサーソングかどうかはさておきこの2つを比べるのは面白そうだと思ったので、サングラス😎とお面🦊の性質の違いを見ていくところから分析を始めたい。 自分を騙すか周りを騙すか  ペルソナの語源が仮面であるように、仮面による嘘は周囲への適応を目的として行われる。しかしサングラスの本来の目的は遮光、つまり自らの視界に影響を与える

          『ライアーダンサー』MV分析

          『陽ひらく彼女たちの小夜曲』 シナリオ分析+α

          今回はいつもとかなり勝手が違うので慎重に分析したい(願望) 普段との違い 今回のシナリオはイベントストーリー「陽ひらく彼女たちの小夜曲」とフィールド探索「ヒナ委員長の秘密のレッスン」を交互に読む形で進行する。 以下に主な特徴を挙げる。 ノベルパート(陽ひらく~)、探索パート(ヒナ委員長の~)を交互に繰り返して物語を進める 前者は先生視点(万魔殿メイン)、後者はヒナ視点 イベスト→レッスンの1セットが1日1セットずつ解放される (プロローグ、1話→序曲、2~3話→1章

          『陽ひらく彼女たちの小夜曲』 シナリオ分析+α

          『(電脳)新春行進曲』 シナリオ分析

          まったりシナリオもすこです ※本記事はメインストーリーVol.2 時計じかけの花のパヴァーヌ編 第2章「友情と勇気と光のロマン」のネタバレを含みます。ご注意ください。 あらすじだいたいこんな感じ↓↓↓ 良かった点まったり感  年末年始に相応しいまったり感があった。物語の面白くする手法のひとつに「共感」を呼び起こすというものがあるが、今回のシナリオは「キャンプ(など普段の忙しさを忘れられる場所)でゆっくりしたい」という読者の内なる願望を叶えるものとなっており、展開もそれ

          『(電脳)新春行進曲』 シナリオ分析

          【雑談】2023年に摂取した作品個人的BEST3【アニメ・映画・小説・ゲーム】

          ※2023年に放映・出版された作品限定ではない アニメ1. Fate/Zero 2. 響け!ユーフォニアム 3. メイドインアビス 烈日の黄金郷 流石に有名どころは面白かった メイドインアビスはユニークさが段違い 映画1. セッション(字幕版) 2. パラサイト 半地下の家族 (字幕版) 3. ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密(字幕版) セッションはいいぞ 多分人を選ぶけど 下2つはプロット的な上手さを感じた 小説1. 一九八四年 (ハヤカワepi文庫

          【雑談】2023年に摂取した作品個人的BEST3【アニメ・映画・小説・ゲーム】

          『A Gleaming Mejiro Gala』シナリオ分析

          さらっと読めて気軽に楽しめるシナリオだった。 欲をいえばライアンをもうちょい深掘りしてほしかったか。 テーマ・古参競馬ファンとウマ娘参入勢のノリの違いと融和  ウマ娘リリース当時に存在した古参競馬ファンとウマ娘参入勢との衝突をモチーフにしている。  それを分かり合えないと諦めるのではなく協力と対話によって混ざり合っていくという王道展開が繰り広げられる。 ・子の親離れ  史実で親子関係にあるライアンに対してドーベルとブライトが成長した姿を見せる。この親子関係、特にブライ

          『A Gleaming Mejiro Gala』シナリオ分析

          『百花繚乱』編 第1章「いつかの芽吹きを待ち侘びて」シナリオ分析(後編)

           色々な要素を盛り込んでおり確かに面白かったが全てが綺麗に構成されてはいなかったという印象。  ソシャゲシナリオの特性として章単体で評価することが難しいことが挙げられるが、今回はその点を若干考慮しつつも大筋は単体の作品としての分析を行おうと思う。 引っ掛かった点・ナグサへ感情移入しづらい  後編はナグサが主役であり、彼女の恐怖の克服、不完全な自己を容認することが物語の一番のポイントとなっていた。にも関わらずナグサへの感情移入が非常に行いにくい構成になっていると感じた。  

          『百花繚乱』編 第1章「いつかの芽吹きを待ち侘びて」シナリオ分析(後編)

          【雑談】『百花繚乱編』1章後編シナリオ予想① 

          ガチ考察ではない(重要) 前編の振り返り↑のスクショ部分だけ見れば大体の流れは押さえられるはず 後は全体の規模感も基本は同じくらいになるだろう 4.5th PV内のセリフ(文字部分のみ)ブルアカのシナリオは韓国語→日本語(日本版)→各国語(グロ版、韓国版含む)の流れで翻訳をしていると何かのインタビューで言っていた。 4.5pvのyoutube上での発表が2023/04/22。おそらくこの時点ではPV内のセリフだけ翻訳していて、今回改めて『百花繚乱編』全体を翻訳した際に多少

          【雑談】『百花繚乱編』1章後編シナリオ予想① 

          『百花繚乱』編 第1章「いつかの芽吹きを待ち侘びて」シナリオ分析(前編時点)

          面白い理由を言語化したかった 話の流れ面白いポイントキャラ描写が丁寧 モブ含めてキャラの描写が丁寧 キャラ同士の掛け合いが多いからそう感じるのかもしれない(百花繚乱同士、モブ同士) 後は既存キャラのセリフが少ない(主要キャラに文字数を回している)ことや適宜回想を挟むことで色んな角度からキャラを見せているのもありそう それらが話の本筋を進めつつ同時に行われている ヒロインのユカリ、百鬼夜行のキャラの濃さ お嬢様口調、世間知らず、純真で元気、向こう見ずなど第一印象が強い

          『百花繚乱』編 第1章「いつかの芽吹きを待ち侘びて」シナリオ分析(前編時点)

          『秋さびて、想ひ綴る』 シナリオ分析

          総評:『継承』を軸としたウマ娘ならではの物語 今回の『秋さびて、想ひ綴る』は昨年度の『おもいより、おもいかけ』、一昨年の『晩秋、囃子響きたる』に引き続き「駿大祭」に演者として参加するウマ娘たちの成長を描いた作品だった。  『晩秋』は行事をきっかけに区切りを描き、『おもいより』はレースの歴史の中に自分たちを位置づける物語だった。どちらも過去のウマ娘の想いを現代の自分たちと重ねるという点で共通していたが、今回の『秋さびて』は直接的に想いの継承を描いている点が新しかった。  

          『秋さびて、想ひ綴る』 シナリオ分析

          『とある科学の青春記録』 シナリオ分析

          コラボということで表には出てこないシナリオ上の制約があるかもしれないが今回はそのことはあまり考慮せず単純に物語のみの分析を行った。 また筆者のとあるシリーズ経験は昔に禁書無印を6巻まで読んだ程度であるため原作と絡めた話は行わない。 主観100%。 良かった点コラボキャラの見せ場が作られていた  コラボシナリオを作る際に「コラボキャラ1人ごとに見せ場を設ける」というのはほぼ必須条件だが今回のシナリオでは美琴のレールガン、涙子のバット、操祈の心理掌握が披露されていたため良かっ

          『とある科学の青春記録』 シナリオ分析