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【就活コラム】就活の壁克服法

就職活動を始めて1か月を過ぎると、予想外に就活がうまくいかず、不安や迷いのある学生が個人面談に訪れます。個人面談中に泣き出す女子学生も少なからずいます。

就活がうまくいかない理由は、いくつか考えられます。履歴書・自己紹介書やエントリーシートなどの応募書類が通過しない場合と、面接が通過しない場合に分けられます。文字で伝える能力と言葉で伝える能力は、明確に違います。しかしどちらにも共通して言えることは、採用担当者や面接官に自分の強みや特徴を分かりやすく伝えることができていないことです。

また、自己PRは、応募企業が求める人物像や仕事で必要な能力について情報を収集しておらず、自分のアピールポイントが仕事で活かせる強みでないケースがあります。さらにそれ以前の問題として、自己分析や自己整理が不十分でまとまっておらず、エントリーする企業全てに、同じ内容の自己PRや自己の特徴をエントリーシートに書いて、面接に臨んでいる学生もいます。それでは、次の選考に進むはずがありません。

書類選考や面接が通過しなかった学生は、もう一度履歴書・自己紹介書まで戻り、自分の仕事選び・会社選びの軸を基準に、応募企業や仕事に活かせる自分の強みを検討し直すことが必要です。就活は、自分を中心に考えるのではなく、企業が求めている人物像は何かと、逆算的に考えることが大事です。大学生活における自分のこだわりを、自己の特徴や強みとして書くことが自己PRではありません。

個人面談で、ある男子学生にそのことを指摘すると、「このエピソードを書きたい。企業も認めてくれるはずだ。」と答えました。採用担当者は、学生に対して自分が書きたいように書くこと求めていません。自分の強みや特徴と企業で求めている能力やスキルを繋げることが必要です。

さらに面接が通過しない理由として、業界研究・企業研究が弱いことが挙げられます。企業の採用担当者や面接をうけた学生の話を聞いていると、応募企業の会社案内やホームページに書いていることを部分的に話しているだけで、社員がどのような想いで仕事をしているのか、社風や仕事のプロセスなどリアルな情報がほとんどありません。

また、同業他社との比較もできていません。特に最終面接では、熱意や意欲、覚悟が評価ポイントです。他の学生と差別化できないと、内定を得ることは難しくなります。

どんな就活生でも、少なからず挫折を経験しています。就活が上手くいかない場合には、履歴書・自己紹介書やエントリーシートを見直し、過去の面接でのやり取りを客観的に振り返り・分析して、今までの面接での受け答えに修正を加えれば、選考は通過するようになります。

精神的に辛くなる場合もあります。自分一人で悩まず、あまり利用しなかったキャリアセンターの職員や就職活動の専門家である【大阪梅田就活スクール】に相談することも必要なことです。

6月の初旬に相談に訪れた男子学生は、個人面談の最初に、「持ち駒が無くなりました。」と話しました。数十社にエントリーをしたものの、5月末時点で選考通過の企業が1社もありませんでした。私のアドバイスは、求人が多いこと、過去のエントリーシートや面接を振り返り、分析・修正すると必ず内定が取れると励ましました。その学生はやる気が出たようで、「もう少し早く相談に来れば良かった。」と話して帰って行きました。

1か月後にその学生は、見事東証1部上場企業を含む2社から内定を得ていました。就活は、過去の失敗を冷静に分析して改善を行い、諦めずにやり続けることが内定につながります。

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