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【就活コラム】体育会学生の強み

体育会の学生は、就職に強いと言われます。その理由を就活生に聞くと、答えられません。体育会の学生も理解していません。

企業の一般的な評価として、体育会の学生の強みは5つあります。もちろん個人差はあります。

■1番目は、気力・体力、結果よりプロセスです。
体育会の学生は、厳しい練習を通じて体力や精神力が鍛えられ、一般の学生より優れていると考えられます。また、学生スポーツは結果が全てではなく、チームとして試合までの練習過程など、プロセスを重視します。仕事では気力や体力は必要ですし、またどのような企業でもプロセスは重視されます。

■2番目は、縦社会に慣れていることです。
企業は言うまでもなく、縦社会縦組織です。新入社員で入社すると、後輩や部下はいません。先輩や上司ばかりです。仕事の第一歩は、上下関係です。組織で行動することに慣れていないと、仕事がやりづらく、またうまく行きません。

■3番目は、チームで結果を出すことです。
厳密に言うと、同じ業界でも会社によって仕事のやり方は違います。しかし、少なからず会社の社員同士が協力しないと、仕事の結果には結びつきません。企業では、社員の役割分担が徹底しています。一部の会社の営業では、個人の成績だけで評価されることもありますが、社内での協力や協働、またサポートが、まったくないわけではありません。

■4番目は、怒られてもくじけない、怒られ慣れしていることです。
体育会の学生は、勝利に向かって厳しい練習を積んでおり、時には監督や先輩から叱責や指導を受けることがあります。反省することはもちろん必要ですが、怒られて落ち込んでいる暇はありません。仕事においても上司や先輩の注意や指導があってこそ、若手社員の成長があります。怒られない社員は成功しません。

■5番目は、負ける経験を積んでいることです。
大学4年間、一度も負けたことのない選手はいないでしょう。仕事も同じで、お客様に断られてからが本当の意味での仕事の始まりです。100回断られて、101回目の提案ができるかどうかです。また仕事の途中で、突発的な事故やトラブルに見舞われることもあります。優秀なビジネスパーソンは、即座に修正ができる人です。

以上5項目は、体育会の学生だけの話ではありません。一般の学生でも、大学生活を通じて上記の能力を発揮したこと、チーム貢献した経験があれば、エントリーシートや面接で伝えると、体育会の学生と同じように評価を得ることができます。

さらに、体育会の学生で評価されるのは、選手だけではありません。選手を支えるマネージャーや裏方の学生も評価されています。

大学の体育会サッカー部女子マネージャーが個人面談にやって来ました。ある大手スポーツメーカーの最終面接があるので、面接の練習をしたいと話していました。大学の体育会と一部の企業は、強いコネクションがあります。企業が評価をするのは、選手だけでなく、選手をサポートしたりチームの運営やマネジメントをするマネージャーも同じです。会社の中には、社員をサポートする事務職など多くの仕事があります。

自己PRでは、もう一度学生生活を振り返り、学業やクラブ・サークル、またアルバイトなどのエピソードから、組織における自分の役割を振り返り、企業で貢献できる仕事や役割を考え直す必要があります。

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