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生き方はきっと81億1900万通り

高齢者のリハビリに10年程携わって感じたことがある。

人生の絶対的な正解は一つもないし、本当にいろんな生き方がある。

そして、多くの人が後悔の言葉や、不満、悲観的な言葉をよく話す。

もちろん時代背景や環境もあると思う。

それでも、最後の時まで満足そうに、自分の人生を受け入れて前向きさ多めで生き抜く高齢の人もいる。

そして、私がその方たちから(前者も後者も共通して)もっともよく聞いた言葉

"若いうちにやりたい事はやりなさい。"
"こうなる(早くに体を壊して動けなくなる等)とわかっていたら、もっとやりたい事をやっておけばよかった。"


多くの人、特に人生の最後の方を生きる人たちに関われるこの仕事は、とても貴重で有難いと何度も感じた。

戦争を体験した人、日本の戦後の復興や高度経済成長の時代を作った人たち、元、兵隊さん、学校の先生、警察官、村長さん、看護師さん、役所の部長さん、会社の社長夫人・・・

私の仕事は、色んな人の人生を知ることができる。

しかも、中には80年、90年、100年と生きてきた人たちの話し。

そこには多種多様の教訓と価値観がある。

人生にどれ一つ同じものはない。戦争やバブル等、同じ時期を生きた人達でさえ、経験も違えば、同じ経験をしいても、その出来事に対する捉え方も行動も違う。

戦時中のことを前向きに話される方さえいたことを思うと、重要なことは、出来事に対して自分がどう思考し、どう反応し、どう行動するのかだけなのだと感じる。

ここでいう前向きとは、悲しみや苦しさの中にも、希望を見失わず生きたというような意味で。

その方たちは、変えられないものよりも、今自分が変えられる物、関われることに視点を向けて行動していたのだと感じた。

そして、そんな希望の言葉を話す人達は、例え認知症を患っていても、施設の中にいても、自分の人生を楽しそうに満足そうにされている時間が多いように感じた。

だとしたら、私たちが持つべきは、自分の価値観を信じて、自分の意思で人生を良くしていけると信じる力かもしれない。

今回は上手く説明しけれなかったモヤモヤもあるけれど、多くの人たちに関わってきて思うことは、とにかく正解探しの人生は辞めて、私はどうありたいのか、どう生きていきたいのかを大切にしたい。

他人の価値観に合わせたり、他人の評価を気にする人生ではなく、自分の頭で考えて、自分の心と体で行動する自分軸の人生。

自分の人生の舵は自分で握っていたい。


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