見出し画像

こどもの発熱には注意が必要

番組を観て

この記事を書くきっかけとなったのは、先日たまたまテレビをつけた時に放送されていた番組『家、ついて行ってイイですか?』を観たことだった。

その日は、お父様とお母様と7歳の女の子、そして1匹のワンちゃんのご家族が出ておられた。

その娘さんは、生後8ヶ月で突発性発疹にかかり、急性脳症を発症、寝たきり状態になってしまったという。

突発性発疹とは

「突発性発疹」とは、乳幼児期の赤ちゃんの代表的な病気で、発熱と発疹を伴うウイルス性の感染症だ。

私の子供達も全員かかり、孫ちゃんもかかった至ってポピュラーな疾病だ。

急に40℃近い高熱を出し、熱が下がると共に全身に発疹が出現する。
生後4ヶ月頃からかかる可能性があり、90%は1歳未満でかかるとされている。

この病気自体は感染力は弱いので、あまり心配する必要はないのだが、中枢神経系合併症としてまれに急性脳症を発症してしまうケースがあるとされている。

急性脳症とは

「急性脳症」を引き起こす疾患として主なものは、インフルエンザ、突発性発疹、ロタウイルス、マイコプラズマ などである。

急性の脳障害である「急性脳症」は、主に乳幼児や小児に発症する病気で、インフルエンザウイルスや突発性発疹ウイルスなど、様々なウイルス感染症をきっかけとして発症することが知られている。

「急性脳症」の原因として最も多いものはインフルエンザ、次いで突発性発疹だそうだ。

主な症状は意識障害で、発熱やけいれん、麻痺などを伴うこともあると言われている。

意外と多い急性脳症の発症数

日本での「急性脳症」の発症数は、年間400~700人程もいるそうだ。
この数字のあまりの多さに言葉をなくしてしまう。

「急性脳症」の急性期の致死率は1%と低い反面、症例の約70%に神経学的後遺症(知的障害、運動障害)が認められるというのも、また悲しい数字である。

諦めない親子愛

テレビに出ていた7歳の女の子は、当初は食べることも出来なかったらしいが、ご両親が毎日毎日諦めずに食べる練習をさせ、その甲斐あって今ではモグモグと咀嚼出来るようになったという。

ご両親は、将来自分達が先だった後の心配をされていた。

身長も伸び、体も少しずつ大きくなっていく我が子を抱きかかえるのがそろそろ大変になりつつあるらしい。

いつまでも自分達が健康で娘を世話できるように、筋トレを始めますとおっしゃるお母様。

喜ぶ顔が見たくて、娘が好きなおもちゃを探し回るという、娘が可愛くてたまらないご様子のお父様。

おふたりとも、とにかく明るくて前向きだ。

自分では動くことも話すことも出来ない娘さんのことを、必ず良くなると信じ育てておられるご両親。

番組を通して感じることが出来たのは、3人の〝絆〟と〝親子愛〟だった。

熱性けいれんとは

私の末娘は1歳の頃、2回も痙攣を起こした。

診断はどちらも「熱性けいれん」というものであったが、初めて我が子の〝痙攣〟を見た親は当然パニックに陥る。

「熱性けいれん」とは、6カ月~5歳ころの子どもが急な発熱に伴って意識障害、痙攣を引き起こす病気だ。

通常38℃以上の発熱時で急激に体温が変化するときに起こるので、幼い子供が高熱を出した時は注意が必要だ。

突然痙攣する怖さ

とは言え、それは突然予兆もなく始まる。

小さな体を硬直させ、白目をむき、口からは泡が吹き出ている。

そんな我が子を見てパニックにならない親はいないだろう。

発作が5分以上続く場合は、救急車を呼ばないといけないのだが、5分などとんでもなく長く、ほんの数秒でさえ『死んでしまう!』と思ってしまうのだ。

子供が痙攣を起こした時は、とにかく落ち着かないといけない。

間違っても口の中に何か入れたり、いきなり人工呼吸などはしてはいけない。

どんな風に痙攣しているのか、時間はどのくらい続いたかをしっかり観察する必要がある。

救急車を呼ぶのか迷った時は

これはおかしいと感じたら、すぐに救急車を呼ぶことが大事だが、本当に呼んでいいものか判断に迷う時もある。

そんな時は、総務省消防庁の救急安心センター事業 『#7119』に電話することで、救急電話相談を受けることが出来るそうなので、利用するのもひとつの手だ。
(※まだ全国普及されておらず、24時間体制でない地域もあるので注意が必要。)

また、乳幼児であれば、厚生労働省の子ども医療電話相談事業『#8000』を利用するのも良い。
お住まいの地域の相談窓口に自動転送され、小児科医師・看護師からお子さんの症状に応じた適切な対処の仕方や受診する病院などのアドバイスを受けられるらしい。
(※全国で実施されているが対応時間が都道府県によって異なるのでこちらも注意が必要。)

子供が高熱を出した時は

とにかく子供が高熱を出した時は、様子をしっかり観察することが大事だ。

少しでも不安なことがあれば、自治体の相談窓口や、かかりつけ医に相談することをお勧めする。

このご時世、目に見えないウィルスと闘うことことに、世間は少々疲れ気味である。

しかし小さな子供達を守れるのは、私達大人しかいないのだから、そこは踏ん張るしかない。

ひとりで頑張るのではなく、医療の専門家たちを頼って子供達を守ろう。




※最後まで読んでいただき有難うございます!
  ↓ 宜しければコチラもお読みください♪

この記事が参加している募集

#とは

57,759件

#最近の学び

181,387件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?