感染症
メール通知アイコン
彼からかと
パスワード解除ももどかしく
mailboxを開く
彼のとは異なるフォルダに通知
私の期待はモレンドしていく
誠意の欠片もない
広告メールを
ゴミ箱に入れ
彼の言葉が欲しいと
願いながら
いつから
こんなに
通知アイコンの存在が
気になり始めたんだろう
と自分の気持ちを
さらっていたら
彼から
iPhoneの通知が
気になる病に
かかってる
と
メールが来た
私達
同じ病を患ってる
どちらが
感染源かしら
治すには
飽きるほどに
あなたの言葉をたくさん
ちょうだい
尽きるほどに
あなたに言葉をたくさん
あげるから
お口で受ける
男性の精液のように
とりこぼさないように
慎重に
全ての言葉を飲み込んだら
きっと
特効薬になるでしょう
メールではなく
逢瀬が
ちっとも
我慢できなくなってるはず
あれ?
重症化してしまってる?
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