見出し画像

世界遺産サンティアゴ巡礼路854kmを歩く -歩かずに体を休める/21日目-



●これまでの道のり
1日目 初日31km / 2日目 猛烈な筋肉痛 / 3日目 大自然の中で一人大泣き / 4日目 足の痛みと色眼鏡の妄想 / 5日目 痛恨のエクストラステージ / 6日目 後半、雨の中での迷い / 7日目 旅仲間との出会い / 8日目 誰かの玉ねぎを使うこズルい自分 / 9日目 心身追い込まれる中での不思議な感覚 / 10日目 タフな作家さんと歩きッコ / 11日目 仲間とゆっくり歩く日 / 12日目 作家さんの○歳の誕生日 / 13日目 アクシデント!出発点に戻る! / 14日目 初めてのヒッチハイク / 15日目 作家さんと歩きくらべ / 16日目 毎日歩くという日常 / 17日目 作家さんのいない日 / 18日目 電池切れで体調崩す / 19日目 体調不良で歩く中での自問 / 20日目 身にしみる人の優しさ

 

2014/3/12 El Burgo Ranero 〜 サンティアゴまで残り 368.7km

朝8時ころオーナーのおじいがアルベルゲにやって来て、まだ寝ている巡礼者を起こして回る。

昨日とさほど体調は変わらずでしんどい。

昨日気遣ってくれた人たちと挨拶してお別れをする。

今日は歩き初めてから初めて休む日。

バナナとヨーグルトを食べた後、またベッドに横になりながら溜まっていた日記を書く。

下ではおじいが掃除している音がする。

こうしてアルベルゲを維持し、巡礼者を支えてくれているんだと思った。

程々に日記を書いてまた眠った。

 

起きると13時前。

お腹ゴロゴロでトイレに行くとまだ下している。

おじいに話すとお米をくれた。

これを食べるといいと言っているようだ。

お粥を作ることにする。

お米を火にかけ、多少の食材を買いにすぐ近くの食品店に出る。

戻ってくるともう鍋が焦げていた。

やってしまった。

焦げ落としの余計な仕事を増やしてしまった。

それでもお粥はなんとか美味しく出来た。

ヨーグルトも食べ、白湯で体を温めた。

 

おじいは午後は時折お昼寝したり、ネットをみたりしてのんびり巡礼者を待っていた。

ここは設備は新しくはないが掃除もされていて綺麗だし、整理整頓がよくされている。

おじいが丁寧に仕事をしているお陰だ。

昨日できなかった洗濯をして外に干す。

その時におじいが洗濯ばさみを貸してくれる。

そしてまたひと眠り。

 

日が暮れてから夜に起きると少し調子が戻ってきた。

一階に下りておじいに会うとなにやら言っている。

どうやら自分の洗濯物をとり入れて中に干してくれたようだ。

ありがとう、おじい。

夜22時になるとおじいは自分の家に戻っていく。

その前におじいにおやすみを伝え、一足先に自分は部屋に戻って眠りについた。

 

今日歩いた距離 0km

今日までの合計距離 503.7km

サンティアゴまで残り 350.7km

経由街 El Burgo Ranero