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世界遺産サンティアゴ巡礼路854kmを歩く -タフな作家さんと歩きッコ/10日目-


●これまでの道のり
1日目 初日31km / 2日目 猛烈な筋肉痛 / 3日目 大自然の中で一人大泣き / 4日目 足の痛みと色眼鏡の妄想 / 5日目 痛恨のエクストラステージ / 6日目 後半、雨の中での迷い / 7日目 旅仲間との出会い / 8日目 誰かの玉ねぎを使うこズルい自分 / 9日目 心身追い込まれる中での不思議な感覚

2014/3/1 Logroña 〜 サンティアゴまで残り 617km

8時過ぎに出発。

今日も雨。

街が大きいことが多くなったので、街を歩く時間が長くなってきた。

街を抜けるか抜けないかくらいのところで、韓国人ペアのホージンと作家さんと再会。

ここまで来ていたんだ。

聞くと昨日、街に着いたのは21時だったそう。

ハードな一日だったことだろう。

元気な時に歩くペースは彼らの方が早い。

 

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13時半頃にカフェで休憩。

一人ならバナナで昼食を済ますが、二人についてカフェに。

こうして一息つくのも悪くない。

気づくと防水ジャケットが滲みて中のフリースが濡れてしまっている。

 

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後半は作家さんと歩きッコになった。

向こうは意識していたかわからないが、ペースの速い作家さんについていく。

追いつこうとムキになると力んでバランス崩す。

休憩をはさんで今度は自分が前に。

作家さんもピタリついてくる。

力まずに速く歩くよう体の状態を探り、工夫しながら歩いた。

 

いつの間にか後ろに作家さんは見えなくなっていて、目的の街に一人先に着いた。

歩き終わりに左前腕の後側が痺れているのに気がつく。

 

その後、しばらくして作家さん、そしてホージンが到着した。

間もなく二人は中華料理店を見つけ、今すぐ食べよう、と言う。

でもこちらは上半身びっしょりで二人を待っていた間に体が冷えて寒い。

早くシャワーを浴びないと風邪を引くと思い、別れる。

  

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通りすがりのおじいさんにアルベルゲは何処か尋ねると、一緒に歩いて途中まで案内してくれる。

おじいさんはゆっくりゆっくり。

お陰で無事に今夜の宿を見つけられた。 

 

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ここの宿は年配の方がボランティアで運営しているよう。

倉庫のような大きな部屋に2段ベッドが100床分ほど並んでいる。

その中で、ローシーズンと言うこともあり、今晩泊まるのは自分一人だけ。

気候のよいハイシーズンはいっぱいになって泊まれないこともある、と話してくれた。

 

宿にはやたらと年配の人の出入りが多く、地元の方のよい憩いの場になっている様子もある。

夕食時、イロイロと食べ物を勧めてくれるので、こちらもチャーハンを沢山作ってお互いの料理をシェアして食べた。

あんまり言葉は通じないけど、お腹いっぱい素敵な夕食になった。

 

ホージンはここには来なかった。

たぶん別のアルベルゲに泊まっている。

 

今日歩いた距離 29km

今日までの合計距離 266.4km

サンティアゴまで残り 588km

経由街  Logroña – Nájera