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【エッセイ】窓越しにラベンダー

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初エッセイです。子育てや仕事、キャリア、暮らし、趣味など。自宅のバルコニーに揺れるラベンダーのように、誰かの心にそっと寄り添い、小さな癒しや幸せ感をもたらすエッセイを目指します。
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#帰省

小3息子の一人飛行機デビュー・一回り大人になって帰ってきた2024夏

小3息子の一人飛行機デビュー・一回り大人になって帰ってきた2024夏

小3の息子が、自分だけで飛行機に乗って、義実家(九州)に行ってみたいと言い出したのは1ヶ月ほど前。

ちょうど、旦那の親戚が仕事で東京に来ており、帰るタイミングだったので一緒に乗せてもらい、1週間超、父も母もいない【一年に1、2回だけ会うババジジ】の家で過ごした。

旦那の実家はまさに異文化。良くも悪くも、同じ日本で同じ時代に生きているとは思えない環境で、若干8歳にしてたった1人で乗り込んでいく我

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同じ日本での異文化生活且つ【嫁】という立場が一番辛い

同じ日本での異文化生活且つ【嫁】という立場が一番辛い

先週末まで遠方の義実家に帰省していた。そこは飛行機と電車を乗り継いで数時間の、山奥にある小さな町。周りを見渡せば山・山・山、視線を下げると田んぼに畑、川、耳をつんざくような、真夏の生命力あふれる色々な虫たちの声(虫嫌いな私はいつも生きた心地がしない、笑)。

首都圏で生活する私たちには考えられないような暮らしや風景がそこにはあり、子ども達のためには毎年とても良い経験になっている。

ーのだが、嫁と

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父と娘 空の旅

父と娘 空の旅

またまた帰省した時の話である。父親と晩酌しながら昔話をしていた中で、心にじんわりきた話を紹介したい。

前回は大学進学で上京する日の兄についての話を書いた。

今回は母や父が何気なく語っていたことである。本当に何気ないことで、今までなら気にもしない話だっただろうが、二児の母親として感じることがあったので記しておきたい。

中越地震があったのは、2004年10月23日。私は高校3年生でまさに受験生真

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兄の宿命、妹の宿命

兄の宿命、妹の宿命

再び帰省したときの話である。最後の夜、夕食の後、旦那は食べ終わった息子の相手を、母は眠くてグズる娘を抱っこしたりあやしていた。

そんな中、最後まで飲み食いしていた私と父。お酒の力もあって、なんとなく昔話をした。

話は幼少期のことから、大学時代のことまで、色々。

私が赤ん坊の頃、離乳食はトマトばかり食べていたとか、8つ年の離れた兄がよくおんぶしてくれていたとか。
他愛のない話が満載だが、今回心

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3年ぶりの帰省

3年ぶりの帰省

コロナ禍で長らく帰省ができずにいたが、この連休に思い切って帰省することにした。

私の故郷は雪国新潟である。雪国といっても、新潟市内なので世間一般に持たれている新潟のイメージとは違い、雪はあまり降らない。ゆえに新潟出身ではあるがスキーやスノボの類は一切できない。
新潟市は都会である。中心地に出向けば伊勢丹などのデパートやファッション店、ブランド店が軒を連ねるビル群があり、そこはさながら銀座のようで

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