![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/128697529/rectangle_large_type_2_698e3e98896061c4bc2027ab4f87f1fb.png?width=800)
Photo by
poconen
波打ち際で育む想像力
寄せては返す波の音
繰り返し繰り返し
かえっていっては
戻ってくる波のうねり
一体どこからやってきて
どこに流れていくのか
はたまた旅の道すがらに
立ち寄ってくれただけなのか
波打ち際に立っていると
時間も忘れて見入ってしまう
海の不思議
水平線の向こうを漂う船や浮かぶ雲の形
空の青とはまた違うニュアンスの青
ふとすれば寄せる波に
足首まで飲み込まれて
ズボンの裾がびしょびしょだ
弾ける水滴が
顔にまで飛んできて
垂れる滴の味は
塩っぱくて
香りたつ海の匂い
波のうねりは刺激的
僕は嬉しいのだ
波の力強さその勢いを
全身で受け止められる事が
僕は嬉しいのだ
僕は生きているのだと
教えてくれているような気がして
刺激に飽きる事はなく
増す増す欲してしまう好奇心が
僕を海へと誘っていく
濡れる事に厭わない
むしろ飲み込んでもらいたい
魚になれば青く染まれるかな
蟹のように未知の冒険に旅に出られるかな
海月みたいに夜空に浮かぶ月を思わせる
華やかな人生が送れるかな
海の匂いに僕の想像力は膨らむばかり
浸る夢の際にたって青色の喜びが僕の全身を
しっとりしとどに濡らしていく
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?