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波打ち際で育む想像力

寄せては返す波の音

繰り返し繰り返し

かえっていっては

戻ってくる波のうねり

一体どこからやってきて

どこに流れていくのか

はたまた旅の道すがらに

立ち寄ってくれただけなのか

波打ち際に立っていると

時間も忘れて見入ってしまう

海の不思議

水平線の向こうを漂う船や浮かぶ雲の形

空の青とはまた違うニュアンスの青

ふとすれば寄せる波に

足首まで飲み込まれて

ズボンの裾がびしょびしょだ

弾ける水滴が

顔にまで飛んできて

垂れる滴の味は

塩っぱくて

香りたつ海の匂い

波のうねりは刺激的

僕は嬉しいのだ

波の力強さその勢いを

全身で受け止められる事が

僕は嬉しいのだ

僕は生きているのだと

教えてくれているような気がして

刺激に飽きる事はなく

増す増す欲してしまう好奇心が

僕を海へと誘っていく

濡れる事に厭わない

むしろ飲み込んでもらいたい

魚になれば青く染まれるかな

蟹のように未知の冒険に旅に出られるかな

海月みたいに夜空に浮かぶ月を思わせる

華やかな人生が送れるかな

海の匂いに僕の想像力は膨らむばかり

浸る夢の際にたって青色の喜びが僕の全身を

しっとりしとどに濡らしていく

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