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真夜中に目が覚めて

昼間は暑くて

日が暮れたら肌寒くて

季節が早送りされた様な

巻き戻されていく様な

流したり震えたり

喘いだり摩ったり

脱いだり着込んだり

急いだり弛んだり

僕の心も身体も

慌てふためき

色めき立つ季節の回転に

振り回されて目が回る

体調を崩して健康が遠のき

安らぎを求めて

悪夢に苛まれて

喘げば喉がからから

水を欲して台所に立てば

窓の向こうに見える

月の明るさ

あぁ煌々と眩しくて

夢の様な神秘的な夜の一幕

ざらついた夢の舌触り

水を飲む

確かな感覚だけが

異様に現実的で

なんだか自分が

自分じゃないみたい

まだ夢でもみているみたい

続きを見ようと潜り込む

沈黙の底

窓の向こうの月が

瞼の裏側に

張り付いて離れない

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