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インド留学記

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2020年から2022年のインド留学記。グジャラート州にある大学の社会学/人類学の修士課程に所属。留学中の出来事と2023年からはインド関連の出来事を不定期更新。
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#大学院生

映画館の「with コロナ」

先日、授業後に同僚らと映画館に行った。 タイトルは「RRR」。南インドの新作アクション映画だ。 今回のnoteでは映画のレビューではないので、日本で公開されたらぜひみてほしい、とだけ言っておこう。主人公2人は人間じゃないレベルの強さでめちゃくちゃおもしろい。 映画館の「with コロナ」 映画館の入り口で事前にネットで購入したオンラインチケットをスマホで見せて、検温をして入場する。 金属探知機のゲートをくぐって、ボディチェックをする。食べ物は持ち込み禁止のため、ボディ

インドの韓流ブーム小話。

こちらインドでもK-popと韓国ドラマは流行っている。 近年凄まじい勢いで韓流ブームが世界を席巻しているのが、インドにももれなくこのムーブメントは来ている。 一番人気はBTS 言わずもがな一番人気はBTSだ。 BTSが国連で初めて演説をしたのは2018年でそのときは「Speak yourself」と言っていた。2021年のテーマは「Love Myself」だった。 日本でも話題になったが、この2018年のナムさん(RM)のスピーチは本当に世界を震撼させていたようだ。

「一言語 = 一国家」ではないインド

インドは大きな国だ。地域が変われば、話す言語も文字の形も全く違う。 3月9日、第1セメスターの学生向けの式典が大学の庭で行われていた。 私と同僚ら、その他の友人らは式典が行われている庭と少し離れた木の下のベンチに座って、寮行きのバスの出発を待ちつつダラダラと時間を過ごしていた。式典が終わるまでバスは出発しないとのことで、最終的には5時間ぐらいなんでもない話をしながら過ごしていた。 私は日本語が母語だ。そのとき一緒にいた同僚女性はテルグ語が母語、ふたりの同僚男性はマラヤー

目的地までどのくらい?

「ここからマートまでどのくらい?」と尋ねると、「10キロだね」と言われる。「マーケットまでは?」と尋ねると、「2キロだね」と。 こちらに来たばかりの頃は「いやいやそうじゃなくて、どのくらいの時間がかかるか教えてほしいのよ」「何キロ離れてるか言われても、わからんて」と思っていた。 最近、ようやくその感覚が掴めてきたような気がする。 このくらいで1キロか、ここまでくると10キロか、そういう感覚だ。しかし100キロとか途方もなく遠くなると、どのくらい遠いかは理解できず、ただ「遠

コロナ禍での留学:留学の醍醐味とは、、、

3月1日から第4セメスターが始まっているが、授業は第2週目月曜から始まる。第3セメスターの終盤は大学が閉鎖していたため、多くの学生らが実家や家族のいる家に戻った。私が今住んでいる大学の寮では、2月後半から続々と学生たちが戻ってきていて、学生寮らしい感じになってきている。 学生寮らしい音がある。早朝のガサゴソ出ていく音、遅刻しそうな人が思い切り扉を開け閉めする音、洗面所で水を流し続けてお湯を待っているだろう音、授業が終わり友達らとおしゃべりしている声、どこの階からか聞こえてく

オンラインでの試験方法  [第3セメスター]

2月第2週目に第3セメスターの最終試験があった。 オミクロンが流行する以前の予定では、第3セメスターの中間試験の時期からオフラインで授業と試験を実施し、最終試験もオフラインですることになっていた。しかし、中間試験は私がインド渡航後の自己隔離期間のためにオンラインで参加し、最終試験は大学のシャットダウンによりオンラインでの実施になった。 さて、私の大学ではどのようにオンラインで試験をしているのか記録しておこう。中間試験と最終試験では試験方法が異なる。中間試験は担当教諭と学生

2月の引っ越し。

2月1日の朝に大学から電話が来て、突然の引っ越しに見舞われた。 日本から出国するときは荷物をパッキングするのに数日かかったのに、今回は1時間半で荷物をまとめた。 これまでは大学が契約しているプライベートのホステルに住んでいた。 新しく移動したのは大学の寮だ。 しかも、MPhilとPhDと大学スタッフが生活する寮になった。 修士、学部の学生が暮らす寮とは800mくらい離れたところにある、塀の内側の研究をする人たちしかいない寮だ。 ひとつの棟は4階だてで、1つの階に2つの玄関

部屋の掃除がしたい、けど、私のやることではない。

1月の中旬ごろのことだ。 掃除担当のアンティが連日掃除に来なかった。 私のいる部屋も私の部屋のあるフロアの共有スペースもどんどん汚れていく。 床には長い髪の毛がたくさん落ちている。洗面台は見事に詰まっている。共有のバスルームの排水溝も髪の毛とゴミで詰まっている。私の部屋のバスルームは綺麗好きなルームメイトのおかげでまだマシな感じだ。 ゴミ箱は部屋ごとにあるのではなく、全て共有スペースのゴミ箱に捨てる。分別はしないため、たったひとつの大きなゴミ箱(段ボール)にどんどんゴ

インドに来て1ヶ月が経過した。

12月12日にインドに到着して、1ヶ月とちょっと経過した。1月16日の今日も天気は晴れだ。12時から16時くらいまでの午後の時間は日差しがきつい。黒い髪の毛が焼けるんじゃないかと思うくらい暑い。 しかし、1ヶ月も経つとこちらの生活にもやや慣れてきた。さて、私はどんなことに慣れてきたのか。 食事のことまずは食事だ。「毎日カレーなのか?」と言われれば、違う、と答えるが、毎日スパイスのきいた食事だ。サブジ(野菜の煮物)にダール(豆の煮物)、ロティにライス。スパイスの効いたものを

コロナウイルス再拡大による大学閉鎖。

前回の投稿で大学が再びシャットダウンしたと書いた。 私たちの大学は1月7日(金)からシャットダウンしている。ルームメイトの大学は1月3日(月)からだった。私たちの大学はやや遅くなって閉鎖したような印象だ。 年明けの大学での同僚らとの会話は「いつシャットダウンすると思うか」「いつまでシャットダウンすると思うか」「シャットダウンしたらどうするか」の話ばかりだった。 インドの「臨機応変」さインドは日本よりもだいぶ「臨機応変」だ。この臨機応変さにみんなで振り回されるのだが、こう

熱が出たため大学のヘルスセンターに行くなど。

1月3日(月)は朝の授業はなかったが、早く大学に行ってeラーニング教材を1週分やる。昼食は食堂で食事した。夜18時半のバスで帰る。授業後、同僚に図書館に誘われたが、この日は疲れていたため帰ることにした。帰り道はやや寒く感じた。 1月4日(火)は一番最初のバスで大学へ。朝イチの授業がある日は昼過ぎには授業自体は終わる。昼食はホステルで食べる。その後、昼寝をしたら爆睡してしまった。20分で起きるはずだったのに、2時間くらい寝ていた。やろうと思っていたことを夕食前に済ませた。その

みんなで料理をして食事をする。

今日は1月1日(土曜日)。晴れ。今日もいい天気だった。 朝から支度をして、Ma'am*の家に向かう。先週の水曜かクラスのWhatsAppに、「1月1日はMa'amの自宅で朝食を食べて、みんなで昼食を作って食べよう!」というお知らせがきていた。クリスマスからお正月のホリデーウィークが特にない地域でのささやかな新年会のお誘いだ。 余談だが、つくづく「クリスマス」や「お正月」は宗教的なイベントだったんだよなと思わされる。暦やカレンダーの類は人が勝手に何かしらの「区切り」をつくる

2021年12月31日、インドはグジャラートにて。

2021年も今日で終わり。日本は大晦日行事とお正月行事をしているんだろうな。ちょっとうらやましい。今年が終わるということで、日記的なものを更新しようと思います。 私は今、インドの北西部にあるグジャラート州というところに住んでいます。12月13日にグジャラート州のアフマダバード(Ahmadabad / アーメダバード)に到着して、隣町のガンディナガル(Gandhinagar)の大学が契約しているホステルで暮らしています。 ホステルは女子学生たちが住んでいる学生寮のようなとこ